「事務所の壁には施工写真がたくさん貼ってあるのに、ホームページには何も載っていない」——そう気づいたとき、どこから手をつければいいか迷ったことはありませんか?
お客さんに施工写真を見せると「こういうのが見たかった!」と喜ばれる。なのに、新規の問い合わせを検討している見込み客がホームページを開いても、その写真は一枚も出てこない。制作会社に依頼しようとしても、「何を渡せばいいのか」「どう進めるのか」がわからず、結局先延ばしになっている——そんな声を、社長たちから何度も聞いてきました。
この記事では、施工事例をWebで見せられていない工務店が、外部への発注を通じてどう解決するか。発注前の準備から制作会社との進め方、施工事例ページを核にしたホームページの整え方まで、ステップごとに具体的に書いていきます。
📋 この記事でわかること
- 施工事例がWebに載っていない本当の原因と、放置するリスク
- 発注前に社長が準備しておくべき「一次情報」の整理の仕方
- 制作会社への発注から施工事例ページ公開までの具体的な流れ
- 外注後も施工事例が増え続ける仕組みの作り方
こんな方におすすめ
- ✅ 施工実績はあるのにホームページに施工事例がほとんど載っていない方
- ✅ 制作会社に頼みたいが、何を準備すれば進むのかわからない方
- ✅ 紹介や口コミだけに頼る集客から抜け出したいと考えている方
- ✅ 社長自身が現場・営業・経営を兼務していて、Web対応に時間が取れない方
- ✅ ホームページから月5件以上の問い合わせを目指したい工務店・リフォーム会社の経営者

施工事例がWebに載っていない「本当の原因」
施工事例がホームページに載っていない理由を聞くと、「写真はある。時間がない。書けない。」という答えが返ってきます。でもこれは、時間の問題だけではありません。
施工事例をWebで見せるためには、写真を貼るだけでは足りません。見込み客が「自分の家もこうしてもらえるかな」と判断できるようにするには、ビフォーアフター・工期・費用感・使用材料・施工の工夫・施主の声といった情報を、一定のフォーマットで整理・文章化する作業が必要です。この「記事化の工程」がネックになって、写真フォルダの中に眠ったままになっているケースが非常に多い。
施工事例は、検索エンジンからの評価(E-E-A-T:経験・専門性・権威性・信頼性)を高める上で最も有効なコンテンツです。「この工務店は実際にこういう施工をしている」という一次情報が蓄積されるほど、Googleからも見込み客からも信頼されやすくなります。
逆に言えば、施工事例が更新されないまま放置されているということは、毎月、潜在的な問い合わせ候補を逃し続けているということです。地域名+リフォームや、地域名+外壁塗装で検索した人がホームページを開いて、施工実績が一件も載っていなければ、そのまま他社のページへ移動するだけです。
では、外部に発注することで、この状況はどう変わるのでしょうか。ステップごとに整理していきます。
「施工事例はあるのに、Webで見せられていない」という詰まりは、時間の問題だけでなく、記事化の工程そのものに原因があります。無料の小冊子では、HP集客がうまくいかない工務店に共通する「3つのパターン」と「成果が出ない5つの構造的な原因」を18ページで整理しています。メールアドレスを入力するだけで、すぐ読めます。
STEP 1:発注前に「一次情報」を整理する
施工事例の発注 STEP 1
「渡せる素材」を先にまとめておく
制作会社に「施工事例ページを作りたい」と依頼したとき、最初に詰まるのが「何を渡せばいいか」という点です。ここを曖昧なまま発注すると、制作会社が動けず、結果として「また先延ばし」になります。
渡す情報は、次の6項目を目安に整理してください。
- ビフォーアフターの写真(施工前・施工中・完成後)
- 工期(何日間・何週間かかったか)
- 費用感(正確な金額でなく「〇〇万円台」でも可)
- 使用材料・メーカー
- 施工の工夫や苦労した点(「この現場ではこういうことがあった」という一次情報)
- 施主の声(言葉をそのまま書き留めたもの)
「施工の工夫や苦労した点」は、社長自身にしか書けない情報です。「築30年の建物で、開口部の腐食が思ったより深かった。追加で〇〇という工法を使って対応した」——こういう一言が、制作会社が記事を組み立てる上での核になります。
⚠️ よくある失敗:「写真だけ渡せばあとはやってくれるだろう」と思って発注すると、制作会社が書ける内容が薄くなり、見込み客の心に刺さらない事例ページになります。現場の「生の情報」は社長から引き出すしかないので、ここだけは手を抜かないでください。
STEP 2:制作会社への依頼内容を「施工事例ページ起点」で設計する
施工事例の発注 STEP 2
トップページより先に「施工事例ページ」を整える
ホームページのリニューアルや制作を発注するとき、多くの社長がデザインやトップページの印象を最初に気にします。でも、集客という観点で最初に整えるべきは施工事例ページです。
見込み客がホームページに来る経路の多くは、Googleで「〇〇市 外壁塗装」「〇〇町 リフォーム 事例」のように検索して、個別ページに直接入ってくるケースです。トップページのデザインよりも、検索にヒットする施工事例のページが充実しているかどうかの方が、問い合わせの数に直結します。
制作会社への依頼書には、次の内容を明記してください。
- 施工事例を個別ページ(1事例=1記事)として作ること
- 各事例ページにビフォーアフター・工期・費用感・施主の声を構造化して入れること
- WordPressなど、自社でも後から追加・更新できるCMSで構築すること
- 地域名+施工内容をページタイトルと見出しに含めること
WordPressを使った施工事例ページの運用については、工務店のホームページにWordPressを使うべきかどうか、運用コストと更新のしやすさの観点から比較した記事も参考にしてください。
⚠️ よくある失敗:制作会社に「おまかせ」で発注すると、施工事例が一覧ページにまとめられるだけで、個別の検索にはヒットしにくい構造になることがあります。「1事例=1ページ」を明示しておくことが大切です。
施工事例の発注 STEP 3
「更新できる仕組み」を発注段階で確認する
施工事例は、1回作って終わりではありません。現場が終わるたびに追加されていくものです。制作会社に依頼するときに「完成後、自分で記事を追加できる構造になっているか」を必ず確認してください。
「更新のたびに制作会社に頼む」という運用では、タイムラグとコストが積み重なり、結局また更新が止まります。Wordpressなどを使って、社長またはスタッフが写真と情報を入力すれば施工事例が追加できる状態にしておくことが、長期的な集客につながります。
⚠️ よくある失敗:制作後の更新が「制作会社に依頼する都度、追加料金」という契約になっているケースがあります。契約前に更新の仕組みと費用感を確認してください。
✓ ここまでのポイント
- 施工事例が更新されない最大の原因は「記事化の工程」にある。写真があるだけでは足りない。
- 発注前に「ビフォーアフター・工期・費用感・施工の工夫・施主の声」の6項目を整理しておくと、制作会社がすぐ動ける。
- 施工事例は「1事例=1ページ」の構造で作り、後から自分で追加できるCMSで構築することが鉄則。
施工事例を1件ずつ記事化する作業が止まってしまう理由は、「書くこと」を社長が抱えているからです。小冊子では、問い合わせを生む「5つの仕組み」の中で、施工事例をどう構造化して届けるかの全体像を説明しています。無料で読めるので、発注前の設計図として使ってください。
STEP 3:施工事例ページを「問い合わせの入口」として機能させる
施工事例ページが充実してきたとき、次に意識してほしいのは「そのページを見た人が、どこに進めば問い合わせできるか」という導線です。
施工事例を読んだ見込み客は、「費用感はこのくらいか」「うちの状況でも対応してもらえるのかな」という状態になっています。このタイミングで問い合わせフォームやLINE相談への導線がなければ、離脱して終わりです。
施工事例ページに入れておくべき要素は次のとおりです。
- 施工後の施主の声(一文でも構わない)
- 「同じようなご相談はこちらから」という問い合わせへの誘導
- 関連する他の施工事例へのリンク
- 施工エリア(〇〇市・〇〇町対応など)の明示
「紹介だけに頼らなくていい仕組みができて、経営が安定しました」
工務店経営者(サポート利用者)
この言葉が出てきた背景には、施工事例ページが積み上がったことで、地域名で検索した人が自社のホームページにたどり着き、問い合わせてくるという流れが生まれたことがあります。紹介が来るかどうかは相手次第ですが、検索から問い合わせが来る仕組みは、整えれば自分でコントロールできます。
「施工事例は、社長の技術を見込み客に届ける唯一のページです。壁に貼ってある写真が、ホームページに移動するだけで、24時間365日、見込み客に語りかけてくれるようになる。それだけで問い合わせの流れは変わります。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・増益繁盛メソッド)
施工事例ページが検索からの問い合わせにどう結びつくかについては、工務店のホームページの更新が問い合わせにつながる理由と仕組みでも詳しく解説しています。
STEP 4:発注後に施工事例が止まらない「入力の仕組み」を作る
施工事例の発注 STEP 4
現場が終わるたびに「6項目シート」を埋める習慣を作る
制作会社への初回発注が完了して施工事例ページが立ち上がった後、多くの工務店で起きるのが「追加更新が止まる」という問題です。発注時の勢いで5〜10件の事例が載っても、その後は更新されなくなる。これでは、数ヶ月後にはまた「古いホームページ」に戻ってしまいます。
対策は、現場が一件終わるたびに「6項目シート」(ビフォーアフター写真・工期・費用感・材料・施工の工夫・施主の声)を埋めるルーティンを作ることです。完璧な文章を書こうとしなくて構いません。箇条書きのメモと写真データをまとめるだけで十分です。
その情報を制作担当者またはサポート事業者に渡せば、施主が読みたいと思う構造の施工事例記事として整形できます。「書く」のは専門家に任せ、社長は「現場の一次情報を渡す」だけに役割を限定するのが、長続きする仕組みの作り方です。
⚠️ よくある失敗:「自分で全部書こう」と思うと、必ず止まります。社長の仕事は「現場を動かすこと」と「情報を渡すこと」まで。文章化は外に出す、と割り切ってください。
ホームページが古いまま放置されているリスクや、今すぐ見直すべきポイントについては、工務店のホームページが古いまま放置されていませんか?見直すべき5つのポイントでもまとめています。あわせて確認してみてください。
まとめ:「制作会社に頼む」ことより「施工事例を届ける仕組み」を作ることが目的
工務店がホームページ制作を外部に依頼する目的は、きれいなサイトを作ることではなく、壁に貼ってある施工写真を見込み客に届けることです。そのためには、発注前の一次情報の整理、施工事例ページを核にした設計、更新が続く仕組みの構築という順番で進めることが重要です。
施工事例の蓄積は、検索からの流入を増やすだけでなく、「この工務店に頼んでいいか」という判断をしている見込み客が安心して問い合わせボタンを押すための信頼材料になります。紹介を待つだけの集客と違い、ホームページに施工事例が積み上がるほど、問い合わせの確度は上がっていきます。
21年間・1,000社以上の支援実績をもとに開発した「増益繁盛メソッド」では、施工事例ページの構造化と、現場情報を記事に変換する仕組みを、工務店・塗装店・リフォーム会社向けに整えています。社長が現場に集中しながら、施工事例がWebに積み上がり続ける状態を目指したい方は、サポートの詳細もご覧ください。
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