基本講座

工務店が不動産・賃貸事業に展開する考え方

「工務店の利益率は、実は業界平均で5〜8%程度というデータがあります。年商3億円の工務店でも、手元に残る利益は1,500万〜2,400万円。そこから社長の給与・借入返済・設備投資を引けば、実質的に『儲かっている感覚』はほとんどない——そう感じている社長は、決して少なくありません。」

こんにちは、ハワードジョイマンです。静岡市清水区を拠点に、全国の注文住宅工務店の集客・経営改善を支援しています。

最近、工務店の社長からこんな相談を受けることが増えています。「新築だけじゃ利益が安定しない。いっそ不動産や賃貸事業に手を広げたほうがいいんじゃないか」——その判断、間違いとは言いません。でも、順番を間違えると、事業展開が致命傷になりかねない。今日はそのことを、私自身の経験と支援実績をもとに、率直にお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. 工務店が不動産・賃貸事業に展開を検討する「本当の理由」とその落とし穴
  2. 利益率が低いまま事業拡大すると何が起きるか
  3. 展開前に整えるべき「自社集客の仕組み」とは何か
  4. 増益繁盛メソッドが提唱する、工務店が利益を増やす正しい順番

こんな方におすすめ

  • ✅ 年間5〜10棟の新築を手がけているが、利益率が低く手元にお金が残らない社長
  • ✅ 不動産・賃貸事業への展開を「次の一手」として検討している工務店経営者
  • ✅ 紹介・口コミ頼みの集客から脱却したいと感じている方
  • ✅ 事業多角化の前に、まず何を整えるべきかを知りたい方
  • ✅ 月5件以上のHP問い合わせを実現したい工務店の社長
工務店が不動産・賃貸事業に展開する考え方 | 工務店の集客支援サポート

「不動産展開」を考え始める工務店社長に共通するパターン

私がこれまで1,000店舗以上の中小事業者を支援してきた中で、工務店の社長が不動産・賃貸事業を考え始めるタイミングには、ほぼ共通したパターンがあります。

「新築棟数は増えていない。でも仕事は常に忙しい。それなのに、決算を締めてみると思ったより利益が残っていない」——この状態が続いたとき、人は別の収益源を探し始めます。不動産・賃貸事業は、一度物件を取得・建築してしまえば毎月安定した家賃収入が入るように見える。だから「副業」「第二の柱」として魅力的に映る。

確かに、施工技術のある工務店が自社物件を持つことには意味があります。建物のクオリティをコントロールできる、入居者に対して自社の施工実績を見せられる、長期的なキャッシュフローを得られる——理屈は通っています。

ただし、ここで冷静に考えてほしいことがあります。「なぜ今、利益率が低いのか」という根本原因を解決しないまま事業を広げると、問題は2倍になります。

「利益が残らない本当の理由が『集客コストの高さ』や『値引きによる粗利の圧縮』にある場合、不動産展開はその問題を解決しません。むしろ、資金を新たな事業に投じることで、本業の改善が後回しになるケースを何度も見てきました。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・利益倍増の専門家)

利益率が低い工務店に起きている「本当の問題」を診断する

不動産・賃貸展開の話をする前に、まず現状を正確に把握することが先決です。以下のチェックポイントで、自社の状況を確認してみてください。

チェックポイント1:集客コストの構造

SUUMOなどのポータルサイトへの掲載費、チラシ、紹介への謝礼——これらを合計したとき、1棟あたりの集客コストを把握していますか?「紹介だからタダ」と思っていても、OB客へのフォロー・イベント・手土産などの費用は積み重なっています。

✅ ポイント:1棟あたりの集客コストを「見える化」することで、どこを改善すれば手元に残るお金が増えるかが明確になります。HPからの自社集客が機能すれば、ポータル依存を減らし集客コストを大幅に削減できます。

チェックポイント2:値引き・価格競争の有無

「他社より少し安くしないと決まらない」という経験はありますか?値引きの習慣がついていると、粗利率は知らず知らずのうちに削られていきます。年間5棟で1棟あたり50万円値引いていれば、それだけで250万円の粗利が消えている計算になります。

✅ ポイント:値引きせずに選ばれるためには、「なぜこの工務店に頼みたいのか」という価値の伝え方を変える必要があります。これはWebコンテンツや見込み客との接点設計で十分に改善できます。

チェックポイント3:新規集客の自社依存度

現在の新規受注の何割が「紹介・口コミ」ですか?紹介は質の高い見込み客を連れてきてくれる半面、コントロールができません。紹介が途切れたとき、代わりの集客チャネルがなければ即座に経営が揺らぎます。

✅ ポイント:紹介だけに頼らない集客の仕組みをつくることが、経営の安定と利益率改善の両方に直結します。HPからの問い合わせを月5件以上安定させることが、まず目指すべきラインです。

✓ ここまでのポイント

  • 不動産・賃貸展開を検討する前に、「なぜ利益率が低いのか」の根本原因を特定することが先決
  • 集客コストの高さ・値引き習慣・紹介依存の3つが、工務店の手元にお金が残らない主な原因
  • これらを解決せずに事業展開すると、問題が2倍になるリスクがある

「展開する前に整える」——増益繁盛メソッドが示す正しい順番

私が工務店の支援で活用している「増益繁盛メソッド」では、事業の多角化・展開は「本業の集客と利益の仕組みが安定してから」という順番を徹底しています。飲食店・美容室での15年以上・1,000店舗以上の支援経験から導き出した、再現性のある原則です。

集客 STEP 1

HPを「問い合わせが来る状態」に整える

多くの工務店のHPは「会社案内」になっています。施工実績・スタッフ紹介・お客様の声が揃っていても、「なぜこの工務店に頼むべきか」が見込み客に伝わっていなければ、問い合わせには繋がりません。SEO・コンテンツ・ページ構成を見直し、月5件以上の問い合わせを生み出す状態をつくります。

⚠️ よくある失敗:デザインをリニューアルしただけで「HPを改善した」と思ってしまう。見た目より「何を・誰に・どう伝えるか」というコンテンツの設計が先です。

集客 STEP 2

Googleマップ(MEO)で地域での存在感を高める

「〇〇市 注文住宅」で検索したとき、Googleマップに自社が表示されているか確認してください。MEO対策が機能すれば、広告費をかけずに地域の見込み客にリーチできます。口コミ数・プロフィール情報の充実・投稿の継続——これだけで問い合わせが変わる事例を私は何十件も見ています。

⚠️ よくある失敗:Googleビジネスプロフィールを登録しただけで放置している。定期的な投稿と口コミへの返信が、検索順位と信頼性に大きく影響します。

集客 STEP 3

問い合わせを「受注」に繋げる仕組みをつくる

HPから問い合わせが来ても、その後の対応が属人的(社長一人が対応)では、忙しい時期に取りこぼしが発生します。メール・LINE・資料送付のテンプレートを整備し、初回接触から信頼構築までの流れを仕組み化します。

⚠️ よくある失敗:問い合わせ対応を「その都度考える」状態にしている。忙しいときほど対応が遅れ、見込み客が他社に流れてしまいます。

「お金を掛けずに売上を伸ばすというのは間違いです。ただし、広告投資の前に『投資が回収できる仕組み』を整えることが順番として正しい。まずHPと問い合わせ対応を整えてから、広告で加速する——この順番を守ることで、労働時間を増やさずに利益を最大化できます。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・利益倍増の専門家)

実際に「仕組みができた」工務店に起きた変化

私がサポートした工務店の社長からいただいた声をご紹介します。

「紹介だけに頼らなくていい仕組みができて、経営が安定した」

注文住宅工務店 経営者(50代・男性)

この言葉が、私は本当に重要だと思っています。「経営が安定した」という状態になってはじめて、社長は次の一手——不動産展開でも、採用強化でも、新商品開発でも——を冷静に考えられるようになります。

逆に言えば、集客が不安定なまま新事業に踏み出すと、本業の受注が落ちたときの対処に追われ、新事業への投資が重荷になります。実際にそうなってしまった工務店を、私はこれまでに複数社見てきました。

不動産・賃貸事業への展開は「本業が安定している工務店の次のステップ」です。その土台として欠かせないのが、紹介だけに頼らない自社集客の仕組みをつくることです。

❌ よくあるパターン(本業が不安定なままの事業展開)

  • 本業の受注が途切れるたびに資金繰りが不安定になる
  • 不動産投資の返済が重なり、キャッシュフローが圧迫される
  • 社長が本業・新事業・経営の三つを兼務して疲弊する

✅ 推奨アプローチ(本業の仕組みを整えてから展開する)

  • HPから月5件以上の問い合わせが安定して来る状態をつくる
  • 紹介依存から脱却し、集客コストが下がり粗利率が改善する
  • 経営が安定した状態で、余剰キャッシュを不動産展開に投じられる

まとめ:展開を考えるなら、まず「本業の利益の仕組み」を固めることから

工務店が不動産・賃貸事業に展開すること自体は、決して悪い選択ではありません。しかし、その前提として「本業の新築・リフォーム事業で安定した利益が出る仕組みがある」ことが必要です。

利益率が低く手元にお金が残らない状態を「事業展開で解決しよう」とするのは、順番が逆です。まず取り組むべきは、月5件以上のHP問い合わせを安定させること紹介だけに頼らない集客の仕組みをつくること、そして値引きせずに選ばれる価値の伝え方を整えること——この3つです。

私・ハワードジョイマンは、中小企業診断士として18年・1,000社以上の支援実績をもとに、工務店専門の集客改善サポートを提供しています。月額66,000円・同時5社限定の少数精鋭体制で、一社一社に深く関わります。年間1棟増えるだけで、コンサル費用は何倍にもなって返ってきます。

まずは無料のガイドブックで、集客の仕組みづくりの全体像を確認してみてください。ダウンロードは下記から、お気軽にどうぞ。

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