結論から言うと、マーケ担当がいない工務店でも、「属人化しない集客の仕組み」を先に設計してしまえば、社長が現場・営業・経営を兼務しながらでも、月5件以上のHP問い合わせを安定して得ることは十分に可能です。
こんにちは、ハワードジョイマンです。静岡市清水区を拠点に、全国の工務店経営者の集客支援をしています。中小企業診断士として18年・1,000社以上の支援実績をもとに、今回は「うちにはマーケの専任担当なんていない」という工務店社長によく相談される、集客体制の作り方についてお伝えします。
「SNSを始めたけど続かない」「ホームページはあるのに問い合わせが来ない」「ポータルサイトにお金を払っているが全然回収できていない」——こういったご相談、毎月のようにいただきます。でも実は、これらの悩みの根っこは「マーケ担当がいない」ことよりも、「仕組みが設計されていない」ことにあるんです。
📋 この記事でわかること
- マーケ担当不在でも機能する集客体制の考え方
- 社長一人でも回せる「仕組み化」の具体的なステップ
- よくある失敗パターンと、その回避策
- 実際のクライアント事例から見る、変化のプロセス
こんな方におすすめ
- ✅ 年間新築5〜10棟規模で、Web集客をこれから強化したい社長
- ✅ SNS・ホームページは持っているが、問い合わせにつながっていない方
- ✅ マーケ専任者を雇う余裕はないが、紹介依存から脱したい方
- ✅ 広告費の使い方が分からず、何から手をつけていいか迷っている方
- ✅ 「いい家を建てているのに、なぜ選ばれないのか」に悩んでいる工務店経営者

「担当者がいないから仕方ない」は、実は思い込みだった
あるクライアントの事例から話を始めましょう。静岡県内で年間7〜8棟の注文住宅を手がける、創業20年の工務店社長です。腕は確かで、OB客からの紹介も途切れることなく続いていました。ところが50代に差し掛かったとき、紹介頼みのリスクを強く意識するようになったと言います。
「紹介してくれる方が高齢になってきて、次の世代をどうやって取り込むか、正直わからなかった」とのこと。ホームページはあったものの、デザイン会社に作ってもらったまま数年放置。社員は大工と事務スタッフで、集客に関わる人間は社長一人。「マーケ担当なんて雇えない、自分でやるしかないけど時間もない」——まさに、多くの工務店社長が抱える状況でした。
このケースで最初にやったことは、SNSや広告ではなく、「何をどの順番で手をつけるか」の設計でした。担当者がいないからこそ、「やることを絞る」「優先順位を決める」という設計が先に必要です。逆に言えば、これさえできれば担当者がいなくても動き始められます。
仕組み化の5ステップ——まず「入口」を一本化する
マーケ担当がいない工務店が集客体制を作るとき、私がお伝えしているのは「入口を一本化してから広げる」という考え方です。あれもこれも手を出すと、どれも中途半端になって継続できません。
集客仕組み化 STEP 1
ホームページを「集客できる状態」に整える
まずホームページが「問い合わせをもらえる設計になっているか」を確認します。見た目が綺麗かどうかではなく、検索している人が知りたい情報(施工事例・価格帯・担当者の人となり・お客様の声)がちゃんと載っているかどうか。ここが抜けていると、広告を出しても全部無駄になります。
⚠️ よくある失敗:「ホームページは作ったから大丈夫」と思って中身を更新していないケース。Googleは「生きているサイト」を評価します。
集客仕組み化 STEP 2
Googleビジネスプロフィール(MEO)を整備する
「○○市 注文住宅」「○○市 工務店」といった地域キーワードで検索したとき、Googleマップに自社が出てくるかどうか。これが地域密着型工務店にとって最初の「露出口」になります。口コミが0件・写真がない状態では、検索した人に選ばれません。
⚠️ よくある失敗:登録はしているが「ほったらかし」状態。口コミへの返信もなく、営業時間も古いままというケースが非常に多いです。
集客仕組み化 STEP 3
月に1〜2本のブログ記事(SEOコンテンツ)を積み上げる
「○○市 平屋 工務店」「家を建てる 費用 静岡」などの検索キーワードに対応したブログ記事を少しずつ積み上げます。社長が全部書く必要はありません。ChatGPTなどのAIを活用して下書きを作り、社長が体験談や施工事例を加えるだけで十分です。月1〜2本でも、半年続ければ資産になります。
⚠️ よくある失敗:最初の1〜2ヶ月で頑張って書いたが、反応がないと思って辞めてしまう。SEOは半年単位で効果を見るものです。
集客仕組み化 STEP 4
Meta広告またはGoogle広告で「今すぐ客」に届ける
SEOやMEOは中長期の施策です。短期的に問い合わせを取りに行くなら、広告は有効な手段です。ただし「どこに出せばいいかわからない」という声は本当に多い。エリア・年齢・興味関心で絞り込めるMeta広告から始めるのが、工務店には入りやすいと私は考えています。
⚠️ よくある失敗:広告費をかけても、飛んだ先のホームページが整っていないため問い合わせが取れないケース。STEP1の整備が先です。
集客仕組み化 STEP 5
LINE・ハガキDMでOB客・見込み客との関係を維持する
新規集客だけでなく、既存のOB客・見学会参加者・過去の資料請求者との関係を切らさないことも大切です。LINEでの定期発信やハガキDMは、費用対効果が高い割に後回しにされがちな施策です。
⚠️ よくある失敗:OB客リストがあるのに活用していない。「また連絡したら迷惑かな」と遠慮して、そのまま放置しているケースがほとんどです。
✓ ここまでのポイント
- マーケ担当がいない場合は「入口を一本化して順番に積み上げる」設計が必須
- ホームページ整備とGoogleビジネスプロフィールが最初の2大基盤
- SEO・MEO(中長期)と広告(短期)を組み合わせることで、問い合わせが安定する
「全部自分でやらなきゃ」という思い込みを手放すと変わる
先ほどの静岡県内の工務店社長のケースに戻りましょう。最初にご相談いただいたとき、「自分でやらないといけないから時間が取れない」とおっしゃっていました。でも話を聞いていると、実際にやることを整理すると「毎月1〜2時間の確認作業」に絞れることが見えてきました。
仕組みが回り始めれば、社長がゼロから手を動かす必要はほとんどありません。ブログはAIで下書き、広告の運用は外部サポート、MEOの口コミ返信は事務スタッフに任せる——このように「誰が何をやるか」を決めるだけで、体制は一気に動き始めます。
「工務店の社長は、現場でも営業でも経営でも、全部自分でやってしまう方が多い。でも集客だけは、仕組みに任せられる部分が一番大きい領域なんです。だからこそ、最初の設計に時間をかける価値があります」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・集客コンサルタント)
このクライアントの場合、支援開始から4ヶ月でHP問い合わせが月0件から月5件以上になり、6ヶ月後には年間1棟分の商談が生まれました。年間1棟の注文住宅で粗利500万円以上。コンサルティング費用(月額66,000円×6ヶ月)の何倍もの利益が返ってきた計算になります。
よくある「失敗パターン」との比較
同じ課題を持ちながら、うまくいくケースとそうでないケースには明確な違いがあります。
❌ よくある失敗パターン(担当者不在の工務店)
- SUUMOなどポータルサイトに月数万円を払い続けるが、反応が薄い
- Instagramを始めたが「映える写真を撮る時間がない」と3ヶ月で更新が止まる
- 広告代理店に依頼したが、工務店の購買行動を理解していない提案で効果が出ない
- 「いい家を建てているのだから、いつか口コミで広まるはず」と待ち続ける
✅ 推奨アプローチ(仕組みを設計した工務店)
- ポータルサイト依存を卒業し、自社HPからの問い合わせに切り替えることで費用対効果が大幅改善
- SNSは「発信頻度よりも質と設計」。更新が月2〜4回でも問い合わせにつながる構造を作る
- 工務店の「高単価・長期検討・一生に一度の購買」という特性を理解した集客設計を採用
- 紹介だけに頼らない集客の仕組みをつくることで、受注予測が立ち経営が安定する
「いい家を建てているのに選ばれない」は、伝え方の問題だった
もう一つ、印象に残っているケースをご紹介します。関東圏で年間8棟前後の実績を持つ工務店で、OB客からの評判は非常に高いにもかかわらず、新規のWeb問い合わせがほぼゼロという状態でした。
ホームページを見てみると、施工事例の写真は数枚のみ、担当者の顔写真なし、価格帯の記載もなし。「うちに頼むとどんな家が建つのか」「費用感はどれくらいか」「どんな人が作っているのか」——検索者が知りたい情報がほぼ何もない状態でした。
技術と品質は本物なのに、それがWebで全く伝わっていなかったわけです。
「選ばれない工務店の9割は、技術が劣っているからではありません。伝え方が設計されていないだけです。技術に見合った評価と収益を得るためには、その技術をWebで正しく届ける仕組みが必要です」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・集客コンサルタント)
このケースでは、施工事例ページを充実させ、お客様インタビュー記事を追加し、「家づくりの流れ」と「価格帯の目安」を新設しました。その結果、3ヶ月後から問い合わせが入り始め、半年後には月4〜5件のペースが定着しました。
「HPからの問い合わせが月0件から5件以上になった」
工務店経営者(50代)
「紹介だけに頼らなくていい仕組みができて、経営が安定した」
工務店経営者(40代)
まとめ:「担当がいないから」ではなく「設計がないから」を解決しよう
マーケ担当がいない工務店に必要なのは、「人を雇うこと」よりも先に、「何をどの順番で仕組み化するか」の設計です。
ホームページの整備 → Googleビジネスプロフィールの活用 → SEOコンテンツの積み上げ → 広告での短期集客 → OB客・見込み客とのLINE・DM活用。この流れを設計し、やることを絞って継続するだけで、社長一人でも集客体制は十分に動き始めます。
私は18年・1,000社以上の中小事業者の支援を通じて、飲食店や美容室で体系化した「増益繁盛メソッド」を工務店向けに特化させてきました。工務店は「高単価・長期検討・一生に一度」という独特の購買行動があるため、他業種のノウハウをそのまま使っても機能しません。そこを理解した上で、再現性のある手法として整理したのが今の支援スタイルです。
年間1棟増えれば、コンサル費用は何倍にもなって返ってきます。「年間1棟増えただけでコンサル費用の6倍以上が回収できた」という声をいただいているように、集客への投資は適切な設計があれば確実にリターンが返ってくる領域です。
まずは「今の自社に何が足りないか」を確認するところから始めてみてください。以下のガイドブックでは、年間5棟多く受注するための集客の考え方を体系的にまとめています。ぜひ無料でお受け取りください。
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ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。オンライン・ZOOMでの対応も行っております。全国の工務店経営者の方からのご連絡をお待ちしています。