梅雨明けのじめっとした空気が少し和らいできた、ある夏の午後のことです。静岡市清水区の事務所に、愛知県から車で訪ねてきた工務店の社長がいました。年商4億円、年間7〜8棟を手がける腕のいい大工出身の社長です。
「ハワードさん、うちのホームページ、Googleで検索しても全然出てこないんですよ。しかもGoogleマップにも表示されなくて…。近所の人が『◯◯の工務店』って検索してもヒットしない。これ、どうにかなりませんか」
そう言って、スマートフォンの画面を見せてくれた社長の表情には、困惑と悔しさが混じっていました。いい仕事をしている。お客様からは「建ててよかった」と言われ続けている。なのにインターネット上では存在していないも同然——。この理不尽さ、あなたも感じたことがありませんか?
今回は、私・ハワードジョイマンが18年のコンサルティング経験と1,000店舗超の支援実績をもとに、工務店がGoogleマップに表示されない原因と、今すぐ着手できる具体的な対処法をお伝えします。

そもそも「Googleマップに表示されない」のは、なぜ起きるのか
Googleマップへの表示は、「Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)」という無料ツールの設定と密接に関わっています。このプロフィールが未登録・未整備のままだと、地域名+業種で検索されても上位に表示されません。
多くの工務店社長が陥りやすいパターンは、大きく3つです。
- ①Googleビジネスプロフィール自体が未登録・未確認
登録したつもりでも「オーナー確認」が完了していないケースが驚くほど多い。確認が済まないと、Googleはその情報を正式なビジネス情報として認識しません。 - ②情報が薄い・更新されていない
登録はしているけれど、写真が1枚もない、営業時間が未記入、投稿が2年前のまま——こういった状態だと、Googleのアルゴリズムは「活発に営業していないビジネス」と判断し、表示順位を下げます。 - ③口コミ(レビュー)がほぼゼロ
Googleマップの表示順位には「評価の数と質」が大きく影響します。同じエリアで競合する工務店と比べて口コミが圧倒的に少ない場合、表示されにくくなります。
先ほどの愛知県の社長の場合も、プロフィールは登録されていたものの、写真が施工事例1枚のみ、口コミがゼロ、投稿は開設から一度もなし——という状態でした。「登録しているのに表示されない」のは、多くの場合こういった「放置状態」が原因です。
ハワードジョイマンが工務店MEOに特化した理由
ここで少し、私自身のことをお話しさせてください。
私は中小企業診断士として、もともと飲食店・美容室を中心に集客支援を行ってきました。テレビ東京「日経スペシャル ガイアの夜明け」に取り上げていただいたのも、その実績があったからこそです。飲食店や美容室でGoogleマップ対策をやり込んだ結果、「地域名+業種」で検索したときにトップ3(いわゆるローカルパック)に入るだけで、問い合わせや予約が劇的に増えることを肌で実感してきました。
その手法を工務店業界に転用したのが、私の「増益繁盛メソッド」です。工務店は飲食店と違って「一生に一度の大きな買い物」という特殊な購買行動があります。お客さんは家を建てようと思ったとき、まずGoogleで「◯◯市 工務店」と検索し、上位に出てきた数社を比較検討します。この最初の「検索に引っかかるかどうか」で、土俵に上がれるかどうかが決まるんです。
「紹介だけに頼らない集客の仕組みをつくる」——これは単なるスローガンではなく、MEO対策を起点にした体系的な集客設計の話です。
今すぐ取り組める!Googleマップ表示改善の5つの対処法
では具体的に何をすればいいか。今日から動ける順番でお伝えします。
① オーナー確認を完了させる
Googleビジネスプロフィールにアクセスし、「オーナー確認済み」になっているか確認してください。はがきや電話での確認が必要な場合もあります。ここが出発点です。
② 基本情報を徹底的に埋める
会社名・住所・電話番号・営業時間・ウェブサイトURL・業種カテゴリ(「建設会社」「住宅建設会社」など)を正確に入力します。特にカテゴリ選択はMEOに直結するので慎重に。
③ 施工事例の写真を最低20枚アップする
外観・内観・キッチン・お風呂・収納など、多様なシーンの写真を揃えましょう。写真が多いプロフィールはGoogleに「情報が豊富なビジネス」と評価されます。お客様が「見たい」と思う写真を意識することが大切です。
④ 定期的な「投稿」を続ける
施工事例・お知らせ・スタッフ紹介など、週1回でもいいので投稿を更新してください。Googleはアクティブなプロフィールを優遇する傾向があります。難しければ月2回からでもスタートしましょう。
⑤ OB客に口コミをお願いする
これが最も即効性があります。今まで家を建てたお客様に「Googleの口コミを書いていただけませんか」とお願いするだけです。5件・10件と積み上がるにつれ、表示順位が目に見えて上がってきます。先ほどの愛知の社長も、OB客10名に連絡して8件の口コミを集めたところ、2ヶ月でローカルパックに表示されるようになりました。
MEO対策だけでは不十分——問い合わせにつなげるための次のステップ
Googleマップに表示されるようになったら、次はそこからホームページに来てくれた人を「問い合わせ」に転換する仕組みが必要です。
ここで多くの工務店が躓くのが、「ホームページはあるのに問い合わせが来ない」という問題です。Googleマップからクリックされても、ホームページの内容がお客さんの「この会社に頼みたい」という気持ちを育てていなければ、そのまま離脱されてしまいます。
私がご支援している工務店の集客では、MEO→ホームページ→問い合わせという流れを一つの「ファネル」として設計します。どこか一箇所だけを直しても、全体の流れが詰まっていれば問い合わせは増えません。「月5件以上のHP問い合わせ」を目標に設定しているのは、この全体の流れを機能させた上での数字です。
また、ここで誤解していただきたくないのですが、「お金を掛けずに売上を伸ばす」というのは現実的ではありません。MEO対策は無料でできる部分が多いですが、本格的に集客の仕組みをつくるためには、適切な広告投資とコンテンツへの時間・お金の投資が必要です。そのぶん、年間1棟増えれば、コンサル費用は何倍にもなって返ってくるという考え方で取り組んでいただいています。工務店の注文住宅1棟の粗利は500万円超。費用対効果の計算は、実はとてもシンプルです。
まとめ:「表示されない」を放置することのコスト
工務店がGoogleマップに表示されない原因は、ほとんどの場合「設定の不備」と「情報の薄さ」です。難しい技術は必要ありません。ただ、それを知らないままにしておくと、毎月何件もの問い合わせ機会を失い続けることになります。
紹介・口コミだけで回せていた時代は少しずつ変わっています。地域の方が「◯◯市 工務店」と検索したとき、あなたの会社が最初に目に入る——そんな状態をつくることが、安定した受注と経営の余裕につながります。
今回の記事でお伝えした対処法は、すぐに実践できるものばかりです。ただ、「何から手をつければいいか迷う」「全体の集客設計を一緒に考えてほしい」という社長は、ぜひ一度ご相談ください。オンライン・ZOOMでの対応も行っております。
まずは、年間5棟多く受注するための集客の考え方を無料のガイドブックでご確認いただけます。お気軽にどうぞ。
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