「1月と8月は毎年ため息しか出ない」
「閑散期になると途端にお客さんが来なくなる。どうすればいい?」
「繁忙期は何とかなっても、暇な時期の売上をどう補えばいいか分からない」
美容室を経営していると、こういう声をよく聞きます。年間を通じて安定した売上を作りたいのに、閑散期になるたびに「また今月は厳しい……」と頭を抱える。そのパターンを毎年繰り返してしまっている方は、少なくないはずです。
こんにちは、ハワードジョイマンです。静岡県清水区を拠点に、美容室オーナーの「利益が残る経営」を支援して21年になります。中小企業診断士として833件以上の店舗を指導してきた経験から、今日は閑散期の売上を守るための具体的な5つの対策をお伝えします。
ちょっとプライベートな話から入らせてください。私、実はキックボクシングを48歳から始めて、アマチュア試合にも出場しているんです。マラソンも49歳からスタートして、大井川・静岡・横浜マラソンを完走しました。トライアスロンではテニアン島まで遠征しています。
なぜこんな話をするかというと、これらのスポーツで学んだことが経営にそのまま当てはまるからです。レースで一番しんどいのは、実は「スタート直後」でも「ゴール手前」でもない。ペースが落ちやすい中盤の「ダレた区間」なんです。美容室でいえば、まさにそれが閑散期です。ここをどう乗り切るか、あらかじめ戦略を仕込んでいるかどうかで、年間の利益が大きく変わってきます。
📋 この記事でわかること
- 閑散期に売上が落ちる「本当の原因」と見直すべき思考の転換点
- 客単価・再来店・販促の面から閑散期を乗り越える4つの実践策
- 閑散期を「新規事業の仕込み期間」として活用する具体的な考え方
- 赤字続きの美容室が折込チラシとPOPで経営を安定させた実例
こんな方におすすめ
- ✅ 1月・8月など閑散期になるたびに売上が大幅に落ちる方
- ✅ 「暇な時期は仕方ない」と半ば諦めてしまっている方
- ✅ 閑散期に何か手を打ちたいが、何から始めればいいか分からない方
- ✅ 低予算でできる販促策を探している美容室オーナーの方
- ✅ 閑散期を使って新しい収益の柱を作ることを考えている方

閑散期に売上が落ちる「本当の原因」を見つめ直す
多くの美容室オーナーは閑散期の売上低下を「季節のせい」にしてしまいます。もちろん、年末年始明けや夏の中盤など、業界全体として来客が減りやすい時期はあります。でも、同じ地域で同じ条件でも、閑散期でも安定している美容室と、毎年ひどく落ち込む美容室に分かれるのはなぜでしょうか。
答えはシンプルです。「閑散期に備えた仕組みを作っているかどうか」の差です。
来店頻度を「お客さん任せ」にしている美容室は、閑散期にもろに影響を受けます。お客さんが「まあ、そのうち行けばいいか」と思えば、来店間隔はどんどん延びます。1回の来店が10〜15日延びるだけで、年間で何万円もの売上が消えていく計算になります。利益が出ない美容室が最初にやるべき3つの見直しポイントでも触れていますが、閑散期対策の出発点は「繁忙期のうちに次の来店の約束を取り付けておくこと」です。
「閑散期になるたびに売上が落ちる」という悩みは、対策の順番を知らないまま走り続けていることが原因です。無料レポートでは、客単価・再来店・メニュー設計の「5つの仕組み」を全8章で解説しており、閑散期を乗り越える土台づくりの具体的な手順が分かります。メールアドレスだけで受け取れます。
対策① 閑散期前の「次回予約」を繁忙期の習慣にする
閑散期対策で一番即効性が高いのは、閑散期になってから動くのではなく、繁忙期のうちに次回来店日を確約しておくことです。
施術が終わったタイミングで「次は40日後がちょうど髪の状態がキープできるタイミングですよ。今日予約しておきますか?」と一言添えるだけで、閑散期の予約が繁忙期のうちから埋まっていきます。
「そんな一言でお客さんが予約してくれるの?」と思うかもしれませんが、実際には多くのお客さんが「次はいつ来ればいいか分からないから来ていなかっただけ」というケースが非常に多い。タイミングを教えてあげることが、そのままリピート促進になるんです。
対策② 客単価を上げて「少ない客数でも利益が残る体質」をつくる
閑散期は客数が減ります。だからこそ、1人あたりのお客さんから得られる利益を普段から高めておくことが重要です。
客単価を上げるというと「値上げ」を思い浮かべる方が多いのですが、それだけではありません。今あるメニューの「伝え方」を変えるだけで、追加注文が自然に増えるケースは多くあります。
たとえば、POPひとつの話をします。POPを導入した月に売上が16万円増えた美容室の事例があるように、待ち時間や施術中にお客さんの目に触れる場所に「ご利益型」のPOPを置くだけで、お客さん自身がオプションや店販品に興味を持ち始めます。
メニュー名を「カラー」と書くのではなく、「白髪が気になり始めた方に。自然に若返るツヤカラー」という形で伝えると、お客さんが「これ、私のことだ」と感じて問い合わせてくれやすくなります。客単価1万円超えを実現した美容室のメニュー構成と接客も参考にしてみてください。
✓ ここまでのポイント
- 閑散期対策は「閑散期になってから」ではなく、繁忙期中に次回予約を取っておくことが基本
- 客数が減る時期に備えて、客単価を上げてお客さん一人あたりの利益を底上げしておく
- POPやメニュー名の「伝え方」を変えるだけで、追加注文が増えるケースは多い
折込チラシとPOPの組み合わせが閑散期対策に機能すると分かっても、「実際に何をどう作ればいいか」で詰まる方が多いです。LINE公式アカウント「美容室広告印刷センター」では、チラシ・DM・POPの企画制作と印刷についてチャットで相談できます。LINEで友だち追加するだけで、月〜金の営業時間内に相談を受け付けています。
対策③ 折込チラシとPOPで「来てもらう理由」を作る
閑散期こそ、積極的に広告投資をする時期です。私はよく「お金を掛けずに売上を伸ばそうとするのは愚策です」とお伝えしています。これは煽りでも脅しでもなく、21年間・833件以上の指導経験から出てきた本音です。
繁忙期は黙っていてもある程度お客さんが来ます。でも閑散期は、来てもらう「理由」を意図的に作らないと、お客さんは来ません。その「理由づくり」に最も費用対効果が高いのが、折込チラシとPOPの組み合わせです。
「赤字続きだった美容室が、折込チラシと店内POPの組み合わせに取り組んだことで売上が伸び始め、経営が安定するようになった」
地方の美容室オーナー(増益繁盛クラブ会員)
この事例が示しているのは、「チラシかPOPか」という二択ではなく、「外から連れてきて、店内で背中を押す」という2段構えが機能するということです。チラシで新規・既存客に来店のきっかけを作り、店内のPOPで追加注文を後押しする。この流れが、閑散期でも売上を落とさない土台になります。
ただし、チラシの中身が「カット○○円」「カラー○○円」という価格の羅列では反応は取れません。ターゲットを絞り、その人の悩みに刺さる言葉で書く。それだけで反応率は大きく変わります。
❌ よくある失敗パターン
- 「全員向け」の曖昧なコピーで誰にも刺さらないチラシを作る
- 価格だけを訴求して価格競争に巻き込まれる
- チラシを一度だけ配って「効果がなかった」と判断してやめてしまう
✅ 機能するアプローチ
- 「40代で白髪が増えてきた方へ」など、特定の悩みを持つ人に絞って書く
- 価格より「施術後にどうなれるか」というご利益を前面に出す
- チラシで来店したお客さんに店内POPで次の一手を提案する
対策④ LINE公式アカウントで既存客との接触頻度を上げる
閑散期にお客さんが来なくなる理由のひとつに「お店のことを忘れている」があります。人は忘れる生き物です。どんなに良い技術を提供しても、来店から時間が経てばお店の存在が頭から薄れていきます。
それを防ぐのがLINE公式アカウントです。月に1〜2回、季節のヘアケアアドバイスや「今月だけの限定メニュー」を配信するだけで、お客さんの中にお店の存在が定期的によみがえります。「そういえばそろそろ行かないと」というタイミングを、こちらから作り出すイメージです。
費用もほぼかかりません。これこそ低投資で閑散期を乗り越える手段として、すぐ始めていただきたいことのひとつです。
「経営者の仕事は、お客さんが来るのを待つことではなく、来る理由を作り続けることです。閑散期にそれができているかどうかが、1年間の利益の出来を決める。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント・中小企業診断士)
対策⑤ 閑散期を「新規事業の仕込み期間」として戦略的に使う
ここからが、この記事で最も伝えたいことです。
閑散期の売上対策というと、「今の客数をどう補うか」という発想になりがちです。でも、もう一段上の視点を持つと、閑散期は「次の収益の柱を育てる絶好の時間」になります。
美容室において「新規事業」というと大げさに聞こえるかもしれませんが、たとえばこういうことです。
- 店販品のラインナップを見直して、ヘアケア商品の物販収益を作る
- 「ヘッドスパ専門コース」「白髪ぼかし専門メニュー」など、特定層に刺さる新メニューを設計する
- ニュースレターや会報誌を仕込んで、常連客との関係性を深める施策を立ち上げる
どれも「今日から完成」ではなく、閑散期という比較的時間が取れる期間に、設計・準備・試験運用をする。繁忙期が来たときには、すでに仕組みが動いている状態を作る。これが閑散期を「ただ耐える期間」から「先行投資の期間」に変えるという発想です。
私自身、キックボクシングの試合に向けてトレーニングしているとき、試合当日の1ヶ月前には「もうやれることはやった」という状態を目指します。経営でも同じで、繁忙期の直前に慌てて動くのではなく、閑散期のうちに次の繁忙期の土台を完成させておく。その習慣が、年々利益が積み上がっていく美容室と、毎年同じところで足踏みする美容室の差を生むと感じています。
新規事業の立ち上げが「何から始めればいいか分からない」という方は、まずひとつの問いを立ててみてください。。そこにヒントがあります。既存客の延長線上に、次の収益の柱は必ずあります。
美容室の経営計画の立て方・1年間の売上と行動を1枚にまとめる方法も参考に、閑散期の戦略を年間計画に落とし込んでみてください。
「単価に悩み続けていましたが、値上げの設計とリピートの仕組みを整えることで、常連客の単価が以前とは比べものにならないほど上がりました。」
都市部の美容室オーナー(増益繁盛クラブ会員)
まとめ|閑散期は「準備していた人」だけが乗り越えられる
今回お伝えした5つの対策をまとめます。
- 繁忙期のうちに次回予約を取り付け、閑散期の予約を先に埋めておく
- 客単価を上げて、客数が減っても利益が残る体質を作る
- 折込チラシとPOPを組み合わせて「来店する理由」を意図的に作る
- LINE公式アカウントで既存客との接触頻度を維持し、忘れられない仕組みをつくる
- 閑散期を新規事業・新メニューの「仕込み期間」として戦略的に活用する
閑散期に売上を落とさないための共通点は、「その時期になってから動き出す」のではなく、「その時期が来る前に仕組みを整えておく」ことです。準備した人だけが、閑散期を怖がらずに経営できるようになります。
赤字続きだった美容室が折込チラシとPOPを組み合わせて経営を安定させた事例があるように、特別な才能や大きな予算がなくても、正しい順番で動けば閑散期は必ず乗り越えられます。
「何から手をつければいいか分からない」という方は、まず美容室の利益を最大化するための考え方と今日から実践できる具体的な行動を読んでみてください。改善の優先順位が整理されると、閑散期対策の道筋も自然と見えてきます。
閑散期を「仕込みの期間」にするための新規事業の発想法は、この記事では触れきれていない部分があります。無料レポート「ある日を境に利益が3倍になった美容室の話」では、月200万円から500万円・1000万円へ向かう段階的なロードマップと、価値で選ばれるメニューの作り方を具体的に解説しています。完全無料で、スマートフォンからでも受け取れます。