再来店の仕掛け

実はこの一言の言い方を変えるだけで、次回予約率が大きく変わりました

少し前のことですが、ある美容室オーナーさんとやり取りをしていて、ふと「これは多くの方が同じ状況に陥っているな」と思ったことがありました。

そのオーナーさん、忙しさで言えば申し分ない。毎日予約が入って、施術もこなして、それなりに動いている。でも月末になると、「あれ、思ったより数字が上がっていないな」という感覚が続いていたそうです。

いろいろ話を聞いていくうちに、一つ気になる点が出てきました。

「お客さんを見送るとき、最後になんて声をかけていますか?」

少し間があって、こう返ってきました。「……『またいつでもどうぞ』って言ってます」と。

そこです。そこに、失客の種が埋まっていたのです。

📋 この記事でわかること

  1. 「またいつでもどうぞ」がなぜ失客につながるのか、その構造
  2. 次回予約率を上げる「言い方の変え方」と具体的なフレーズ例
  3. 来店間隔が延びると年間でどれだけ売上が変わるか
  4. 次回予約を自然に取るための「仕組み」の作り方

こんな方におすすめ

  • ✅ 施術後にお客さんをどう見送ればいいか迷っている方
  • ✅ 次回予約を勧めたいけれど「押しつけがましい」と思われそうで言い出せない方
  • ✅ リピート率が上がらず、いつも新規集客に頼ってしまっている方
  • ✅ 客数はそれなりにあるのに、利益が思ったより残らないと感じている方
  • ✅ お客さんとの関係を大切にしながら、経営を安定させたい方
実はこの一言の言い方を変えるだけで、次回予約率が大きく変わりました | 月商200万円から年商1億円を実現する美容室経営術

「いつでもどうぞ」は、お客さんに来店タイミングを丸投げしている

美容室の経営において、来店間隔というのは非常に重要な数字です。たとえば、本来40日に1回来てくれるお客さんが、あいまいな見送り言葉のせいで55日サイクルになってしまったとしましょう。

1回の来店で5,000円の売上があるとして、年間で計算するとどうなるか。

40日サイクルなら年間約9.1回、55日サイクルなら年間約6.6回。差は約2.5回。お客さん1人当たり約12,500円の差が生まれます。

これが100人のお客さんに広がったら、年間で125万円の差になります。広告費ゼロ、新しいメニューも不要、ただ来店間隔が変わるだけで、です。

「またいつでもどうぞ」という言葉は、悪意がある言葉ではありません。むしろ、押しつけをしない丁寧な言葉のつもりで言っている方がほとんどです。でもその「丁寧さ」が、お客さんに来店タイミングを決める判断を全部委ねてしまっている。

人は「いつでもいい」と言われると、自然と後回しにします。人間の心理として、締め切りのないことは優先度が下がるのです。

言い方を変えるとは、「情報を渡す」ということ

では、どう変えるか。

ポイントは、「来てください」という要求ではなく、「こうすると髪の状態がきれいに保てますよ」という情報提供として伝えること。

たとえば、こんなフレーズです。

「今日はトリートメントもしたので、40日後くらいにまた来ていただくと、この状態がキープできますよ。10月の頭ごろはいかがですか?」

これだけです。「来てください」は一言も言っていない。でも、お客さんに「40日後が良いタイミングなんだ」という情報が届いている。そして具体的な時期を示すことで、お客さん自身が予定を意識しやすくなる。

大事なのは「なぜそのタイミングなのか」という理由をセットで伝えることです。理由がなければ、ただの営業トークに聞こえます。でも「この施術をしたから、このくらいの期間が適切」という根拠が乗ると、それはアドバイスになります。

「次回予約を勧めることに罪悪感を持つ必要はまったくない。お客さんの髪を一番よく知っているのは、あなた自身です。いつ来ればベストかを教えてあげることは、サービスの一部です。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

✓ ここまでのポイント

  • 「またいつでもどうぞ」は来店判断をお客さんに丸投げしており、来店間隔が延びる原因になる
  • 次回来店タイミングを「理由と一緒に情報として渡す」だけで、自然な次回予約につながる
  • 来店間隔が15日延びるだけで、お客さん1人当たり年間1万円以上の売上差が生まれうる

「言い方を変える」前に整えておくべきこと

チェックポイント1:次回来店の「適切なタイミング」をメニューごとに把握しているか

カットなら40日前後、カラーなら6〜8週間、パーマなら3か月前後、というようにメニューごとの目安が頭に入っていますか?ここが曖昧だと、お客さんに伝える言葉に説得力が生まれません。

✅ ポイント:メニューごとの「理想の来店間隔」を自分の中で整理し、言語化しておくこと。これが次回予約の「根拠」になります。

チェックポイント2:見送り時のトークが毎回バラバラになっていないか

その日の施術内容や気分で見送り言葉が変わってしまっていると、次回予約を提案する習慣が定着しません。スタッフがいる場合も、全員がバラバラのことを言っていると仕組みにはなりません。

✅ ポイント:見送り時のトークをある程度パターン化しておくことで、スタッフにも展開しやすくなります。完璧な台本でなくていい。「このメニューのときはこの一言」という目安があれば十分です。

チェックポイント3:次回予約を取ったあとのフォローが設計されているか

せっかく次回予約を取っても、1か月前にリマインドがなければキャンセルや忘れが発生します。次回予約はゴールではなく、スタートです。

✅ ポイント:LINE公式アカウントなどを活用して、来店の数日前にさりげないメッセージを送る仕組みを作ると、キャンセル率が下がります。

「仕組み化」まで持っていくと、もっと安定する

言い方を変えることは、まず今日からできる第一歩です。でも、それを「自分が毎回意識して言う」だけに留めていると、忙しい日や疲れた日に抜けが生まれます。

大切なのは、この流れを仕組みにすることです。

次回予約の仕組みづくり STEP 1

施術中に「次回のタイミング」を自然に会話に組み込む

見送り時にいきなり言うのではなく、施術の途中で「次はカラーも一緒にやるとさらにきれいになりますよ」などと話題に出しておくと、見送り時の提案がスムーズになります。

⚠️ よくある失敗:見送り直前にだけ言おうとするので、緊張したり、タイミングを逃したりする。

次回予約の仕組みづくり STEP 2

次回来店日を「手帳やスマホに入れること」をその場でサポートする

口頭で伝えるだけでなく、「スマホのカレンダーに入れておきますか?」と一声かけると、お客さん自身が予定として認識します。予定になった瞬間、来店率が上がります。

⚠️ よくある失敗:言葉だけで終わらせてしまい、お客さんの記憶に残らない。

次回予約の仕組みづくり STEP 3

LINEでリマインドと関係継続を設計する

次回予約を取っても来店前に音信不通になると失客します。LINE公式アカウントを活用して、予約日の数日前に「最近どうですか?」「もうすぐ予約日ですね」という一言を届けるだけで、お客さんとの関係が継続します。

⚠️ よくある失敗:LINEを「お知らせ配信ツール」としか使っておらず、個別接触の機会を作れていない。

「美容室の利益を伸ばすのに、まず手をつけるべきは新規集客ではありません。今いるお客さんに、もう少し早く、もう少し長く来てもらうこと。その入り口が、見送り時の一言なのです。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

「ジョイマンさんに言われて最初は半信半疑でしたが、見送りの言葉を変えてから、お客さんが自分から『じゃあ来月の○日に』と言ってくれることが増えてきました。何か特別なことをしたわけじゃないのに、不思議なくらい手ごたえが違いました。」

40代・女性美容室オーナー

まとめ:小さな一言が、経営の土台をつくる

「またいつでもどうぞ」から「○日後がベストタイミングですよ」へ。

変えるのは長いセールストークでも、高額なシステムの導入でもありません。たった一言の「情報の渡し方」です。

私が21年間、833件以上の店舗経営者と向き合ってきて感じるのは、「知っているのにやっていない」ことが積み重なって、利益が漏れているケースがとても多いということです。来店間隔が延びることの怖さを、数字で見たことがない方は、ぜひ一度、自分のお客さんリストを見直してみてください。

そして、もし「次回予約率を上げる具体的な言葉の作り方をもっと知りたい」「LINE活用や再来店の仕組みをゼロから設計したい」という方は、まず無料レポートから読んでみてください。現場で即使えるノウハウをまとめています。

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