10月に入ると、清水区の港沿いに吹く風が少しずつ変わってきます。三保松原の松の葉が揺れる音も、夏とはどこか違う響きになる。地元で生まれ育った私には、この季節の変わり目が「商売の仕切り直し」のように感じられて、毎年気持ちが引き締まる時期でもあります。
今日は少し趣向を変えて、私・ハワードジョイマン自身のことをお話しさせてください。「地域のお客様に選ばれる接客」というテーマで、これまでの経験から見えてきたことをお伝えします。数字やテクニックの話ではなく、「なぜ、この店に来たくなるのか」という、もっと根っこの部分です。
📋 この記事でわかること
- 「楽しく繁盛する店」と「数字だけ追う店」の接客スタンスの違い
- お笑い芸人の経験が地域密着の集客にどう活きるか(笑人流・接客の考え方)
- 美容室・整骨院・ヨガスタジオなど30業種で実証された、人柄発信とMEO運用の組み合わせ方
- 「真面目な発信」と「人柄が伝わる発信」を5:5で運用する具体的なイメージ
こんな方におすすめ
- ✅ 売上の数字は追えているのに、なぜか「楽しさ」が消えてきた気がしているオーナーの方
- ✅ 地域のお客様に「また来たい」と思ってもらえる店をつくりたい方
- ✅ Googleマップの発信を始めたいが、「何を・どんなトーンで投稿すればいいか」が分からない方
- ✅ スタッフも自分も笑顔でいられる店づくりを、経営の軸にしたいと考えている方
- ✅ ホットペッパーや食べログ頼りから脱却し、自前の集客力を育てたい飲食・美容・治療院のオーナーの方

「笑わせる」より「一緒に笑う」――芸人時代に学んだ接客の原点
大学に入ると同時に、私はお笑い芸人としての活動を始めました。九州松早グループが運営するファミリーマートのCMに出演したこともあります。
芸人として舞台に立ち続けて痛感したのは、「笑わせようとするほど、お客様は引いていく」ということでした。ウケようと必死になればなるほど、空気が読めなくなる。逆に、客席との「間」を大切にして、一緒に笑える空気をつくれたとき、場が本当に温かくなる。
これ、接客でもまったく同じだと思っています。
「売ろう」「来てもらおう」と必死になるあまり、クーポンを乱発したり、特典を積み重ねたりする。でも、その結果来るのはクーポン目当ての一見客ばかりで、リピートにはつながらない。これは多くのオーナーさんが実際に陥っているパターンです。
地域のお客様に「選ばれる接客」とは、「次もここに来たい」と思ってもらえる関係性を育てることです。そのためには、笑いや人間味が伝わる「場の空気」が必要で、それは割引でも特典でもつくれない。
「売ろうとしている店か、一緒に楽しもうとしている店か――お客様は驚くほど正確にそれを感じ取っています。数字ではなく、空気の話です。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・MEO集客大全)
「人柄が伝わる発信をしたい」と思っても、そもそも今の自店がGoogleマップ上でどう見られているか分からなければ、何から手をつければいいか判断できません。店名と住所を入れるだけで、周辺25地点での順位・近くの同業との口コミ比較・次にやることが分かる診断ツールがあります。Googleアカウントの連携は不要で、無料で使えます。
役所の6年間と、無給修行のイタリアンが教えてくれたこと
父の急逝を機に、私は芸人を辞めて清水市役所に就職しました。昼は公務員として働きながら、夜は中小企業診断士の受験勉強、週末は近所のイタリアンレストランで無給修行。この生活を6年間続けました。
公務員として地域の中小企業支援に携わりながら、レストランの現場では接客を体で覚えた。そこで気づいたのは、「繁盛している店のスタッフは、仕事を楽しんでいる」という事実です。マニュアル通りに動いているスタッフのいる店と、自分たちが本当に楽しんでいるスタッフのいる店では、料理の味が同じでも、お客様の満足度がまったく違う。
「楽しく繁盛する」は、きれいごとじゃない。数字として現れる、れっきとした経営戦略です。
中小企業診断士の資格を取得し、7年間勤めた市役所を退職して独立したのは、この確信があったからです。「笑人の繁盛術」という独自メソッドは、芸人時代の舞台経験と、役所・現場での体験が合わさって生まれました。
✓ ここまでのポイント
- 「選ばれる接客」は割引や特典ではなく、一緒に笑える「場の空気」で決まる
- スタッフが楽しんでいる店は、お客様の満足度が数字として現れる
- 「楽しく繁盛する」は理想論ではなく、検証可能な経営戦略である
「笑人流の発信」を始めようとしても、そもそも自店が地域のどの方角で圏外になっているか把握できていないと、発信の優先順位が決められません。店名と住所を入れるだけで、周囲25地点の順位と近くの同業との口コミ比較が確認できます。メールアドレスだけで登録でき、数分で結果が届きます。
「笑人流」が地域集客に効く理由――MEOと人柄発信の5:5の話
コンサルタントとして独立して21年、現在は静岡市清水区を拠点に全国の店舗経営者をサポートしています。メールマガジンの読者は1万人超、会員制サポート「増益繁盛クラブ」には北海道から沖縄、アメリカからも参加者がいます。
そのなかで一貫して伝え続けていることがあります。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の発信を、「真面目な情報」だけにしないでほしい、ということです。
営業時間・メニュー・アクセス情報――これらはもちろん大切です。でも、それだけではお客様は「どの店も同じに見える」という状態になります。特に地域密着型の店舗では、「人柄が伝わるかどうか」が来店の決め手になることが多い。
私が提唱しているのは、「真面目な発信」と「人柄が伝わる発信」を5:5で運用するというスタンスです。
たとえば、こんなイメージです。
❌ よくある発信パターン
- 営業時間のお知らせ・メニューの紹介・キャンペーン告知が続く
- 投稿がどの店でも同じトーンで、読んでも誰が書いたか分からない
- お客様との関係が「情報の受け取り手」で止まっている
✅ 笑人流の発信スタンス
- 営業情報の傍らに、スタッフの失敗談や、お客様との会話から生まれたエピソードを交える
- 「次はどんな話をしてくれるんだろう」と続きを読みたくなる投稿を混ぜる
- 口コミへの返信でも「人」として応答し、温かさを残す
ちなみに、Googleビジネスプロフィールへの投稿や口コミ返信の文章は、毎回ゼロから考える必要はありません。伝えたいことを一言入れるだけで下書きを用意してくれる仕組みを使えば、「何を書けばいい?」で手が止まることもなくなります。投稿を継続するための実際のルーティンについては、こちらの記事でも詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
美容・整骨院・ヨガスタジオで起きた変化――数字が証明する「人柄発信」の効果
「笑人流でMEO運用をしたら、本当に変わるの?」と思うオーナーさんへ、実際の数字をお見せします。
美容・健康領域でサポートした店舗の実績です。
- 美容室(12ヶ月):売上+86%
- ネイルサロン:売上+142%
- エステサロン:売上+165%
- 整骨院(6ヶ月):売上+158%・問い合わせ+960%
- ヨガスタジオ(6ヶ月):売上+189%・Googleマップ表示回数+1,281%
数字だけ見ると派手に見えるかもしれませんが、共通しているのは「スペックの勝負をやめた」という点です。「最新の機器を導入しました」より「スタッフのこんな一言が、お客様に刺さりました」というエピソードのほうが、Googleマップ上での口コミにも反映され、表示回数が自然と増えていく。
特にヨガスタジオのケースは印象的でした。6ヶ月で表示回数が12倍超になったのは、SEO的な施策だけでなく、「スタジオの雰囲気が伝わる投稿」と「インストラクターの人柄が見える口コミ返信」を地道に続けた結果です。「このスタジオの先生に会ってみたい」という気持ちが、来店のきっかけになっていた。
「MEO対策は検索順位を上げる技術ですが、検索した人が最後に決め手にするのは、やっぱり『この店の人たちと会ってみたい』という感情です。そこを磨かないと、上位に出ても来店に変わらない。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・MEO集客大全)
「正直、売上の数字より、お客様から『またあなたに担当してもらいたい』と言ってもらえるようになったことのほうが、うれしかったです。数字はその結果ついてきた感覚です。」
美容室オーナー(サポート開始12ヶ月後)
地域に愛される店をつくるための「笑人流・接客設計」3つの視点
最後に、私が現場でお伝えしている接客設計の考え方を3点だけ挙げます。
チェックポイント①:お客様はスタッフの「本音」を見ている
マニュアル通りの言葉は、聞いた瞬間にそれと分かります。「ありがとうございます」でも、目を見て言う一言と、レジ作業をしながら言う一言では、お客様の受け取り方がまったく違う。「人柄が伝わる発信」は、店の外(GoogleマップやSNS)だけでなく、店の中の接客そのものから始まっています。
✅ ポイント:接客の「温度」を揃えるために、スタッフが共有できるエピソードや言葉を定期的に話し合う場を設けましょう。
チェックポイント②:店内のPOP・看板が「笑い」の入り口になっているか
店内のPOPや看板は、単なる情報伝達ではなく、お客様との最初の「会話」です。堅い文章より、少し抜けた一言のほうが、手に取ってもらいやすい。「笑人の繁盛術」では、エンタメ要素を販促物にも取り入れることを推奨しています。「え、これ何?」と思ってもらえたら、もう接客は始まっています。
✅ ポイント:POPの文章を1枚だけ、今日の帰りがけに「笑える一言」に書き換えてみることから始めてみてください。
チェックポイント③:Googleマップの口コミ返信が「個人対個人」になっているか
口コミへの返信文が、どの店でも同じようなテンプレになっていませんか?「ご来店ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております」――この文章を読んで、「この店に行きたい」とは思えないですよね。口コミ返信で「共感より事実」を使う書き方は別記事でも詳しく解説していますが、返信文に店の人柄が滲み出るかどうかが、地域での評判を左右します。
✅ ポイント:口コミの内容に寄り添った具体的な言葉を1文入れるだけで、返信の印象は大きく変わります。
こうした接客・発信の「仕組み」を整えていくうえで、週単位で「今週やること」を回していく運用方法も参考になるはずです。日々の業務に追われながらでも、継続できる体制をつくることが何より重要です。
まとめ:「楽しく繁盛する」を経営の軸にする
数字を追うのをやめろ、と言いたいわけではありません。利益は経営の血液ですから、当然大切にする必要があります。でも、「楽しく繁盛している」と言われる店が、結果的に利益も残っている――これは業界経験21年、30業種をサポートしてきた私の、正直な実感です。
地域のお客様に選ばれるのは、「安い店」でも「機能が豊富な店」でもなく、「また会いたい人がいる店」です。それは、接客の現場で生まれるものであり、Googleマップ上の発信でも育てられるものです。
静岡市清水区の小さな事務所から、北海道・沖縄・アメリカのオーナーさんとつながれているのも、「笑い」と「商売繁盛」が両立するという確信を、地道に発信し続けてきた結果だと思っています。
あなたの店が「楽しく繁盛している」と言われる場所になるよう、一緒に考えていけたら嬉しいです。
口コミ返信や投稿文を「人柄が伝わる言葉で書く」と決めても、毎回ゼロから考えていては続きません。繁盛店MEOナビなら、伝えたいことを一言入れるだけで返信文・投稿文の下書きが用意され、新着口コミはメールで通知・返信の下書きまで届きます。月額9,800円(税込・1店舗)で、いつでも解約でき違約金はありません。