「カテゴリって、なんとなく近いやつを選んでおけばいいんじゃないの?」
「一番上に出てくるやつを選んでおいた。それ以上考えたことがなかった…」
「複数選べるって知らなかった。ずっとメインの1個だけ設定していた」
Googleビジネスプロフィール(以下GBP)の相談を受けていると、カテゴリ設定に関してこういった声を非常によく聞きます。正直に言うと、GBP運用の中でカテゴリ設定ほど「地味に見えて、実は致命的なミス」になりやすい項目はないと私は感じています。
カテゴリを1つ変えただけで、Googleマップの表示順位が大きく動いた事例を、私はこれまで何十件も見てきました。逆に、写真も口コミも充実しているのにカテゴリのせいで検索結果に出てこない、という残念なケースも後を絶ちません。
この記事では、「カテゴリ設定の正しいやり方」を業種別の具体例を交えながら解説します。そして、それ以上に大切な話として——そもそも経営者がこうした細かい設定作業に毎月時間を取られている状況自体を変えましょう——という提案もさせてください。
📋 この記事でわかること
- Googleビジネスプロフィールのカテゴリ設定が集客に与える具体的な影響
- 業種別おすすめカテゴリの選び方と選択ミスが引き起こす損失の実例
- カテゴリ設定を含むGBP運用を経営者が「5分運用」に切り替える方法
- AI検索時代に向けて今から仕込むべき運用体制の全体像
こんな方におすすめ
- ✅ GBPのカテゴリを「なんとなく」で設定したままの方
- ✅ Googleマップで競合に負けている理由がわからない方
- ✅ GBP運用に毎月10〜20時間以上かけてしまっている経営者・オーナーの方
- ✅ 複数店舗の情報管理を効率化したい方
- ✅ 経営者として現場改善や事業開発に集中したい方

カテゴリ設定ミスで「見えない店」になっていたコワーキングスペースの話
まず、ある実例から話を始めましょう。
私が支援したコワーキングスペースのオーナーさんは、開業時にGBPを自分で設定しました。カテゴリは「オフィス」を選択。「コワーキングスペースってオフィスみたいなものだから」という判断でした。
ところが、地域名+「コワーキング」「レンタルオフィス」「テレワーク」といったキーワードで検索しても、自店舗がマップ上に全く表示されない状態が続いていました。問い合わせはゼロに近く、Webサイトへのアクセスもほぼない。「立地はいいはずなのに、なぜ…」と頭を抱えてご相談に来られたのです。
診断してみると、原因はシンプルでした。Googleが「コワーキングスペース」として認識するカテゴリが正しく設定されていなかったのです。「オフィス」というカテゴリは、Googleの分類ではオフィス用品店や不動産関連に近い扱いになってしまう。検索する側のユーザーが求めているサービスとGBPの情報がかみ合っていなかったわけです。
メインカテゴリを「コワーキング スペース」に修正し、サブカテゴリとして「会議室レンタル」「ビジネスセンター」を追加しました。合わせて写真・口コミ・投稿の整備も行いましたが、カテゴリ修正だけで最初の2週間で表示回数が劇的に改善。その後8ヶ月で売上は+589%という結果につながりました。
「カテゴリを変えただけでこんなに変わるとは思っていませんでした。あのとき相談して本当によかった。今は満室が続いています」
コワーキングスペースオーナー(支援開始8ヶ月・売上+589%達成)
カテゴリ設定の基本:メインとサブの役割の違いを知る
GBPのカテゴリには「メインカテゴリ」と「追加カテゴリ(サブカテゴリ)」の2種類があります。この違いを理解しているかどうかで、運用の質がガラッと変わります。
チェックポイント①:メインカテゴリは「自店の本質」を選べているか
メインカテゴリは、Googleがあなたの店舗を「どんなお店か」を判断する最重要シグナルです。ここがズレていると、狙ったキーワードで検索しても表示対象から外れてしまいます。選び方のポイントは「お客様が検索するときに使う言葉に最も近いカテゴリを選ぶ」こと。自分の業種名を入力してみて、サジェストされるカテゴリの中から一番ニーズに近いものを選びましょう。
✅ ポイント:カテゴリ名は「自分が思う業種名」ではなく「お客様が検索するときの言葉」で考える。迷ったら競合上位3店舗のカテゴリを確認して参考にする。
チェックポイント②:追加カテゴリで「横展開」できているか
追加カテゴリは最大9個まで設定できます(2024年時点)。これを1〜2個しか使っていないケースが非常に多い。たとえば整骨院であれば、メインを「整骨院」にしつつ、「鍼灸院」「マッサージ店」「スポーツ整体」などを追加すると、複数の検索クエリで表示機会が広がります。
✅ ポイント:追加カテゴリは「あなたの店舗が実際に提供しているサービス」の範囲で設定する。関係ないカテゴリを詰め込むと逆効果になる場合があります。
チェックポイント③:競合上位店舗と比較したことがあるか
MEO(Googleマップ上位表示対策)は絶対評価ではなく相対評価です。自店舗のカテゴリが正しくても、競合がより細かく・より多くのカテゴリを正確に設定していれば、Googleの評価で後れを取ります。上位3店舗のカテゴリ設定を定期的に確認し、抜け漏れを補完する習慣が重要です。
✅ ポイント:競合のGBPは「Googleマップでお店名を検索 → 詳細情報」から確認できます。定期的にチェックして自店との差を可視化しましょう。
業種別おすすめカテゴリ一覧:よくある選択ミスとセットで解説
ここでは私がよく相談を受ける業種について、おすすめのメインカテゴリと、よくある選択ミスをまとめます。
❌ よくある選択ミス(飲食・美容・医療・サービス業に共通するパターン)
- メインカテゴリを「レストラン」「美容院」など大きすぎる括りで設定してしまう
- 追加カテゴリを1〜2個しか使っていない
- 開業時に設定したまま一度も見直していない
✅ 推奨アプローチ
- メインカテゴリは「最も集客したいサービス」に絞る(例:ラーメン店なら「ラーメン店」、イタリアンなら「イタリア料理店」)
- 追加カテゴリで「テイクアウト」「ランチ」など利用シーン別に拡張する
- 四半期に1回はカテゴリを見直し、Googleが追加した新しいカテゴリがないか確認する
具体例をいくつか挙げます。
- 工務店・リフォーム会社:「工務店」をメインに、「住宅リフォーム業者」「建設会社」「内装業者」などを追加。「建設業」という大きなカテゴリだけでは検索意図と合いません。実際に私が支援した工務店では、カテゴリ整備を含むGBP最適化で年間受注50件増を達成しています。
- 学習塾・進学塾:「学習塾」をメインに、「個別指導塾」「進学塾」「家庭教師サービス」などを追加。地方の学習塾がこの設定を整えたことで、首都圏からのオンライン受講生獲得に成功した事例もあります。
- 整骨院・接骨院:「接骨院」をメインに、「整骨院」「カイロプラクティック」「スポーツ整体」などを状況に応じて追加。
- 美容室:「美容院」をメインに、「ヘアサロン」「カラーリストサービス」「縮毛矯正専門店(提供していれば)」など。
- カフェ:「カフェ」をメインに、「コーヒーショップ」「サンドイッチ店」「テイクアウト専門店」など提供メニューに合わせて展開。
✓ ここまでのポイント
- カテゴリ設定ミスは「見えない店」を生み出す最大の原因の一つ。コワーキングスペースの事例のように、1項目の修正が売上を大きく動かすことがある
- メインカテゴリは「お客様が検索する言葉」で選び、追加カテゴリは提供サービスの範囲で最大限活用する
- 競合上位3店舗のカテゴリと比較して、相対的に上回る設定を意識することが重要
「カテゴリを毎回確認して直している」その作業、経営者がやる必要はない
さて、ここで一度立ち止まって考えてほしいことがあります。
カテゴリ設定の重要性はわかった。でも、四半期ごとの見直し、競合チェック、追加カテゴリの更新……これを経営者自身がずっとやり続けるのが正解でしょうか?
私のクライアントの多くは、GBP運用全体で毎月20〜30時間を費やしています。口コミ返信、写真追加、投稿更新、営業時間の変更対応、そしてカテゴリの確認。1店舗でもこの量ですから、2〜3店舗になると休日が丸々潰れることもある。
「経営者の時間は有限です。年間で計算すると、GBP作業に費やしている20時間×12ヶ月=240時間。これは実に30営業日分の損失です。その時間を、新しい店舗を開発することや、接客品質を高めることに使ったとしたら——どちらが事業の成長に繋がりますか?」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・MEO集客大全 代表)
カテゴリ設定を含むGBP運用は、一度仕組みを作れば「経営者が毎回確認しなくても回る状態」にできます。私が提唱している「5分運用」の考え方がここで役立ちます。
「5分運用」に切り替えるための3つのステップ
GBP最適化 STEP 1
「今すぐ直すべき設定」を一括でゼロベース診断する
まず現状のGBPを棚卸しします。カテゴリ・NAP情報(店名・住所・電話番号の統一)・写真枚数・口コミ件数・投稿頻度——これらを競合上位3店舗と比較して数値化する。「何が足りないか」が見えると、優先順位が決まります。この初期診断を自己流でやろうとすると時間がかかりますが、専門家に依頼すれば数日で完了します。
⚠️ よくある失敗:「とりあえず口コミを増やせばいいんでしょ?」と部分的な対策だけ先行してしまい、カテゴリや基本情報のズレが残ったまま努力が報われないケースが非常に多いです。
GBP最適化 STEP 2
AIで「作業」を自動化し、経営者の関与を「判断」だけにする
口コミ返信・定期投稿・写真追加など、繰り返し発生する作業はAIに委ねる仕組みを構築します。口調のトーンを設定しておけば、AIが各口コミに適した返信文を自動生成します。経営者はLINE通知で「確認が必要なもの」だけを受け取り、ワンタップで承認。悪質な口コミや緊急の情報変更が来たときだけ、判断として介入する流れです。
⚠️ よくある失敗:AI任せにしすぎて、感情的なクレームに対して的外れな返信が自動送信されてしまうケース。「異常検知→人間が判断」の切り替えポイントを明確にしておくことが重要です。
GBP最適化 STEP 3
四半期レビューを「仕組み」として組み込む
カテゴリ見直し・競合チェック・NAP情報の統一確認は、年4回のレビュー作業としてスケジュール化します。これをコンサルタントとの定期面談の中に組み込んでしまえば、経営者が「いつやろうか…」と悩む必要がなくなります。この四半期レビューを継続している店舗は、気づかないうちに競合から引き離されていきます。
⚠️ よくある失敗:「落ち着いたらやろう」と後回しにしているうちに、競合が新しいカテゴリや機能を先に取り込み、一気に差が開いてしまうことがあります。
「売上が月間で大幅にアップした事例の裏には、必ずといっていいほど『経営者がGoogle対応から解放された瞬間』があります。自分でいじり続けることをやめて、仕組みに委ねた途端に、本来やるべき仕事に集中できるようになる。それが次の成長を生み出すんです」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・MEO集客大全 代表)
カテゴリ設定の「一手間」が、長期的な集客を決める
カテゴリ設定は、GBP運用の中でも特に「設定してしまえば長期間効果が続く」項目です。写真や投稿は継続的に更新が必要ですが、カテゴリは正しく設定しておけば、半年・1年後も同じ形で集客に貢献し続けます。
逆に言えば、間違ったまま放置されたカテゴリは、半年・1年・それ以上にわたって「見えない店」を作り続けます。冒頭のコワーキングスペースのオーナーも、開業から数ヶ月間、誤ったカテゴリのせいで本来獲得できていたはずの問い合わせを取りこぼし続けていました。
私がこれまで支援してきた工務店では、カテゴリ整備を含むGBP最適化で年間受注50件増を達成。学習塾では、地方の教室から始まり首都圏への進出を実現しています。どちらも「まず足元の設定を正しく整える」ことが出発点でした。
ポイントは3つあります。
- メインカテゴリを「お客様の検索意図」に合わせて選ぶ
- 追加カテゴリを提供サービスの範囲で最大限活用する
- 競合比較と四半期見直しを仕組みとして継続する
そして最後に強調したいのは、この作業を経営者自身が抱え込まないことです。設定・更新・競合チェックを仕組み化して、経営者の時間を「現場の改善」と「未来への投資」に戻す。これが、2026年のAI検索時代を前に、今動いている店舗と動けていない店舗の差になっていくと私は見ています。
「自分のGBPのカテゴリ、本当に正しく設定できているか確認したい」という方は、まず無料診断からどうぞ。現状のGBPを競合と比較し、改善ポイントを具体的にお伝えします。
静岡県静岡市清水区を拠点に、日本全国の店舗経営者をオンラインでサポートしています。まずはお気軽にご相談ください。ぜひ、参考にしてみてください。