
「外国のお客様が増えているのに、うちには来てくれない…」
先日、清水港近くで和食店を営む60代のオーナーさんからこんな相談をいただきました。
「最近、港の近くを外国人観光客がたくさん歩いているんですよ。でも、うちの店には入ってきてくれない。隣の魚介料理店には外国人グループが並んでいるのに……なにが違うんでしょう?」
答えはシンプルでした。Googleマップで検索したとき、隣のお店には英語・中国語・韓国語のレビューが20件以上あって、写真もたくさん。一方、相談いただいたお店のレビューは日本語だけで、10件以下。
外国のお客様は来日前にGoogleマップでしっかり下調べをします。自分の言葉でレビューが書かれているお店、自分が食べたいものの写真が並んでいるお店を選ぶんです。これは「見えない入口」の差です。
今回は、インバウンド(訪日外国人集客)に取り組みたい飲食店の皆さんに向けて、「多言語レビュー」を軸にしたGoogleマップ活用の基本を、ゼロから丁寧にお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 外国人観光客がお店を選ぶときに何を見ているか
- 多言語レビューがMEO(Googleマップ上位表示)に与える影響
- 英語・中国語・韓国語のレビューを自然に増やす具体的な方法
- AIを使ってレビュー返信の手間を大幅に削減する仕組み
こんな方におすすめ
- ✅ 観光地や駅近で飲食店を営んでいるオーナーさん
- ✅ Googleマップのレビューが日本語しかなくて悩んでいる方
- ✅ 外国人客の来店は増えているが、リピートにつながらない方
- ✅ インバウンド対策を始めたいが、何から手をつければいいか分からない方
- ✅ 食べログ・ホットペッパーに頼らず、自前で集客の柱を作りたい方
外国人観光客はGoogleマップで何を見ているのか
観光庁が実施した「訪日外国人消費動向調査(2023年)」によると、訪日外国人の約6割が旅行前にインターネットで飲食店を調べていると回答しています。使うツールの第1位はGoogleマップとGoogle検索です。
具体的に何を見ているかというと、次の3点が決め手になっています。
- ①レビューの件数と評価(★の数)
- ②レビューの言語(自分が読める言語のレビューがあるか)
- ③写真の内容(実際の料理・店内の雰囲気が伝わるか)
ポイントは「②言語」です。たとえ★4.8の高評価店であっても、レビューがすべて日本語なら、日本語を読めない外国人客にはその評価が「伝わらない」のです。英語のレビューが1件あるだけで、英語圏の旅行者には「ここは自分たちも来ていい店だ」というシグナルになります。
また、Googleは口コミに含まれるキーワードを検索順位の判断材料の一つとして活用しています。「sushi」「ramen」「vegan-friendly」「English menu」といった言葉が外国語レビューの中に含まれると、外国語での検索にも引っかかりやすくなるのです。
「MEOは相対評価です。ライバル店より写真が多く、口コミが多く、言語の多様性がある店が上に出る。外国人レビューはまさに『競合との差』を作る最速の手段の一つです」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・MEO集客大全 代表)
多言語レビューを増やす3つのステップ
「外国人のお客様にレビューを書いてもらうなんて、ハードルが高い……」そう感じた方、安心してください。仕組みさえ作れば、思った以上にスムーズに集まります。
レビュー獲得 STEP 1
QRコードカードをレジ・テーブルに設置する
GoogleビジネスプロフィールにはレビューURLが発行できます。そのURLをQRコード化して、テーブルのカードやお会計票に印刷するだけ。「Please share your experience on Google! 🙏」という一言英語メッセージを添えるだけで、外国人客の協力率がグっと上がります。多言語表記(英語・中国語繁体字・韓国語)を加えると、さらに効果的です。
⚠️ よくある失敗:「口頭でお願いする」だけで終わらせてしまうケース。外国人客は「ありがとう」と笑顔で答えてくれても、帰り道で書くのを忘れがちです。QRコードで「その場でワンタップ」できる環境が重要です。
レビュー獲得 STEP 2
英語メニューと写真付きメニューを用意する
レビューに「English menu available」や「picture menu」と書いてもらうためには、まずその事実を作る必要があります。スマホで撮影したメニュー写真をラミネートするだけでも立派な「写真付きメニュー」です。翻訳はGoogle翻訳で十分。完璧でなくていい。「伝わること」が目的です。
⚠️ よくある失敗:英語メニューを作っても、スタッフが「これあります」と案内しないケース。メニューの置き場所を決めて、入店時にお渡しするフローを習慣化しましょう。
レビュー獲得 STEP 3
低評価はクッションページで受け止める
外国人客からのレビューは、文化的な感覚の違いから低評価になることもあります(「スープが塩辛すぎた」など)。こうしたネガティブなレビューをGoogleに直接書かれる前に、まず「ご意見フォーム」に誘導するクッションページを用意する方法があります。「ご満足いただけた場合はGoogleへ、お困りのことがあれば直接教えてください」という2段構えです。
⚠️ よくある失敗:低評価レビューに感情的な返信をしてしまうこと。外国語のレビューは機械翻訳で読んで、感情的になりやすいものです。後述するAI返信の仕組みを使えば、冷静かつ丁寧な返信が自動生成できます。
✓ ここまでのポイント
- 外国人観光客はGoogleマップのレビュー言語・件数・写真を見てお店を選んでいる
- QRコード設置→英語メニュー用意→低評価クッションの3ステップで、多言語レビューは自然に集まる仕組みができる
- 口コミに含まれる外国語キーワードが、Googleマップの外国語検索での表示にも影響する
外国語レビューへの返信はAIで「5分以内」に
多言語レビューが集まり始めると、次に壁になるのが「返信」です。英語のレビューに英語で返す、中国語のレビューに中国語で返す……これを手作業でやっていたら、毎日何十分もかかります。
私が支援している店舗では、AIを活用したレビュー返信自動生成の仕組みを整えることで、月20〜30時間かかっていた返信作業を5分以内に短縮しています。
具体的な流れはこうです。
- ①新しいレビューが届いたらLINEに通知が来る
- ②AIがレビュー内容を読み取り、言語・星の数・内容に合わせた返信文を生成する
- ③オーナーはワンクリックで確認・投稿するだけ
この仕組みのポイントは「口調を選べること」。高評価レビューには温かみのある感謝のメッセージ、低評価レビューには誠実な改善意思を示す文章、といった使い分けがAIで自動的に行われます。
外国語の返信があるだけで、そのお店のGoogleビジネスプロフィールは「インターナショナルなお店」という印象を与えます。それ自体がさらなる外国人客の来店を呼ぶ好循環になります。
「口コミ返信は『作業』ではなく『集客コンテンツ』です。返信の中にキーワードを自然に盛り込むことで、Googleが情報を読み取りやすくなる。外国語返信はその効果を多言語に広げる投資です」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・MEO集客大全 代表)
インバウンド対策の「よくある誤解」と正しい考え方
インバウンド対策の話をすると、こんな声をいただくことがあります。
❌ よくある誤解パターン
- 「うちは地方だから外国人は来ない」と諦めている
- 「食べログやじゃらんに英語ページを作れば十分」と思っている
- 「翻訳が完璧でないといけない」とハードルを高くしすぎている
✅ 正しいアプローチ
- 観光地でなくても、Googleマップ経由でインバウンド客は来る(地方の温泉地・港町・城下町は特に可能性大)
- Googleビジネスプロフィール(GBP)が世界共通の入口。ポータルサイトより優先度が高い
- 翻訳は「伝わればOK」。完璧な英文より「英語で返信してくれた」という誠意が評価される
実際、静岡市清水区は清水港・三保松原・日本平といった観光スポットを抱え、訪日外国人が立ち寄るルート上にあります。この地の飲食店がGoogleマップで多言語対応していれば、それだけで「地域内で選ばれる可能性」が格段に上がります。地方ほど競合が少ないからこそ、MEOは効くんです。
「整骨院のオーナーさんから相談を受けた際、MEO対策を始めて6ヶ月で売上+158%、問い合わせ件数+960%になりました。飲食業でも、仕組みさえ整えれば同じような成果が出ています」
MEO集客大全 サポート実績より
今すぐできるチェックポイント:あなたのお店は大丈夫?
チェックポイント①:Googleビジネスプロフィールに英語説明文があるか
「店舗説明」欄に日本語しか書いていない場合、Google翻訳で英語・中国語・韓国語の説明文を作り、追記してみましょう。
✅ ポイント:説明文に「English menu available」「Halal-friendly」「vegetarian options」などの外国人が検索しやすいフレーズを含めると検索表示が広がります。
チェックポイント②:外国語レビューへの返信はゼロではないか
返信がないレビューはGoogleの評価上も機会損失。返信率が高い店舗ほど、Googleからの評価が上がる傾向があります(MEO上位表示に間接的に影響します)。
✅ ポイント:まずは過去の外国語レビューにさかのぼって返信するだけで、プロフィールの印象が大きく変わります。
チェックポイント③:料理写真の枚数は50枚以上あるか
外国人客は写真を見て「食べたいかどうか」を判断します。写真枚数50枚以上が一つの目安。料理だけでなく、外観・店内・スタッフの笑顔・調理風景も含めると多言語対応の印象を高めます。
✅ ポイント:Googleビジネスプロフィールへの写真投稿は、投稿頻度(週2〜3回)も評価に影響します。一気に50枚上げるのではなく、毎週少しずつ追加する習慣をつけましょう。
チェックポイント④:NAP情報(店名・住所・電話番号)は統一されているか
NAPとは「Name(店名)・Address(住所)・Phone(電話番号)」の頭文字です。食べログ・ホットペッパー・自社HPなどで表記が少しでもバラバラだと、Googleがお店の情報を正しく認識できず、評価が下がる原因になります。
✅ ポイント:まず自店のGBP情報を「正式な表記」として決め、他のサイトを確認・修正する作業から始めましょう。
まとめ:多言語レビューは「デジタルのおもてなし」
インバウンド対策というと、英語を話せるスタッフを雇う、多言語メニューを作る……といったコストのかかる施策をイメージしがちです。でも、Googleマップを活用した多言語レビュー戦略は、今日からゼロ円で始められます。
QRコードを1枚作る。英語で一言お礼を書く。それだけで、あなたのお店が世界中の旅行者の「候補リスト」に入り始めます。
笑人流に言うと、「外国人レビューは、世界に向けた口コミ広告がタダで増え続けるシステム」です。
2026年のAI検索時代に向けて、今から多言語の情報・口コミ・返信を積み上げておくことが、将来の「AIに紹介してもらえるお店」への近道でもあります。
ぜひ、参考にしてみてください。
MEO集客大全では、飲食店・美容室・医療院など30業種以上の支援実績をもとに、あなたのお店に合った具体的なGoogleマップ集客の戦略をご提案しています。初回のオンライン面談は無料です。「うちの業種でも効果が出るのか?」という疑問から、お気軽にどうぞ。