結論から言うと、「近くの居酒屋」で見つかるようになることと、そこから利益が残るかどうかは、まったく別の問題です。この2つをセットで解決しないと、集客コストをかけて売上が増えても、手元のお金は減り続けます。今回は、その両方を同時に改善したケースをもとに、具体的な流れをお伝えします。
📋 この記事でわかること
- Googleマップの「関連性」を高めて「近くの居酒屋」で表示される仕組みと手順
- 売上が伸びても利益が残らない居酒屋に共通する原因
- Googleマップ経由の集客と「利益を作る指標」を組み合わせた改善の流れ
- 実際の居酒屋オーナーが8ヶ月で売上+222%を達成した事例の具体策
こんな方におすすめ
- ✅ Googleマップで「近くの居酒屋」と検索されても自店が出てこない方
- ✅ 広告費を増やして売上は伸びたが、月末に手元のお金が増えていない居酒屋オーナー
- ✅ ホットペッパーや食べログの費用対効果に疑問を感じ始めている方
- ✅ スタッフへの還元や設備投資の資金が出てこない状況を変えたい方
- ✅ MEO(Googleマップ対策)を始めたいが、何から手をつければいいか分からない方

「近くの居酒屋」で出てきた、でも利益が残らなかった理由
静岡市内で取り組んだある居酒屋のケースから話を始めます。オーナーは「Googleマップで上位に出てほしい」という相談で来られましたが、ヒアリングを進めると、もっと深刻な問題が見えてきました。
「売上は去年より増えてるんです。でも、なぜかお金が残らない。スタッフにも還元できていないし、設備の修理もギリギリで後回しにしてる状態で……」
実際に数字を見ると、前年比で売上は約15%増加していました。ところが、原価率は32%から38%に上がり、ポータルサイトの広告費が月に15万円以上かかっていた。売上が増えた分は、ほぼそのまま費用に消えていたのです。
これは珍しいケースではありません。「売上を増やそう」と考えると、広告を増やす→集客が増える→仕込みが増える→原価が膨らむ、という流れになりやすい。売上至上主義のまま動くと、忙しくなるほど利益が薄くなるという逆転現象が起きます。
「売上の数字は経営者を安心させてくれますが、銀行口座の残高は正直です。売上より利益を先に設計すること。これが繁盛と経営の違いだと、私は21年間見てきました。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士/MEO集客大全)
「広告を増やして売上は伸びたが、利益が残らない」という状況は、集客の手段を変えるだけでは解決しません。繁盛店ポータルに無料登録すると、自店のターゲット客層・利益構造をAIと対話しながら整理できる増益繁盛プランナー(5ステップ)を使えます。メールアドレスだけで登録でき、費用はかかりません。
「近くの居酒屋」に表示されるための関連性の高め方:このケースでやったこと
Googleマップで「近くの居酒屋」という検索に対して表示されるかどうかは、大きく3つの要素(近接性・関連性・知名度)で決まります。このうち「関連性」は、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の内容と、投稿・口コミの蓄積によって高められる部分です。
このケースでは、まず次の4つに絞って手を入れました。
チェックポイント1:ビジネス説明文に「居酒屋」「地名」「料理ジャンル」を具体的に含める
ビジネスプロフィールの説明文が「地域のお客様に愛される居酒屋です」という一文しかなかったため、提供している料理(静岡おでん、地酒、海鮮)と地名(静岡市清水区)を明示した文章に書き直しました。
✅ ポイント:説明文はGoogleが「この店は何を提供しているか」を読み取る文章です。「居酒屋」という単語が入っているだけでなく、料理ジャンルや地域との関連が読み取れる文にすることで、関連性の評価が上がりやすくなります。
チェックポイント2:投稿の頻度とテーマを「検索される言葉」に合わせる
以前は月に1〜2回、宴会コースの宣伝投稿をするだけでした。これを週1〜2回のペースに変え、「静岡 居酒屋 おすすめ」「清水区 飲み会」「地酒 静岡」といった検索キーワードを意識したテーマで投稿するようにしました。投稿の予約機能を使って忙しい時期でも継続できる仕組みを作ったことで、週1投稿が3ヶ月以上途切れずに続きました。
✅ ポイント:投稿内容が「居酒屋として何を提供しているか」を繰り返し伝えることで、Googleが店舗のテーマを認識しやすくなります。宣伝よりも、料理や店の雰囲気を具体的に伝える投稿のほうが関連性に効きやすい傾向があります。
チェックポイント3:口コミに「居酒屋」「料理名」「地名」が登場するよう設計する
口コミには、お客様が自然に書いた言葉がそのまま含まれます。「また来たい」だけで終わる口コミより、「静岡おでんが絶品で、地酒の品揃えが最高だった」と書かれた口コミのほうが、Googleの関連性評価に影響します。お客様アンケートの選択肢を店専用にして具体的な口コミを増やした事例でも紹介していますが、何を書いてほしいかを「一言添える」だけで口コミの質が変わります。
✅ ポイント:口コミを依頼する際に「料理名や雰囲気も書いてもらえると嬉しいです」と一言添えるだけで、Googleが読み取りやすい口コミが増えます。
✓ ここまでのポイント
- 「近くの居酒屋」に表示されるには、関連性(説明文・投稿・口コミの内容)を意図的に高める必要がある
- 投稿は頻度と「検索される言葉」への意識がセットで重要。予約投稿で継続のハードルを下げる
- 口コミに料理名・地名が含まれるよう、依頼の仕方を工夫するだけで質が変わる
投稿を週1〜2回継続する、口コミに毎回返信する——頭では分かっていても、営業中は後回しになりがちです。繁盛店MEOナビを使うと、投稿文はAIが下書きし、口コミの返信文もその場からGoogleへ投稿でき、順位の変化も地図で確認できます。月額9,800円(税込・1店舗)で、いつでも解約できます。
集客が増えても利益が残らない:原因と立て直しの手順
Googleマップ経由の来店が増え始めた3ヶ月目、このオーナーと改めて数字を確認しました。来店数は増えているのに、月末の手残りはほぼ変わっていなかった。問題はGoogleマップではなく、来た客からどれだけ利益を取れるかの設計が抜けていたことでした。
このケースで見直したのは3つです。
チェックポイント4:原価率を「商品別」に把握する
「居酒屋全体の原価率」だけを見ていたため、原価率の高いメニューが売れているのか低いメニューが売れているのかを把握できていませんでした。メニュー別に原価を計算し直すと、一番注文されていたハイボールセットの原価率が48%だったことが判明。一方、利益率の高い静岡おでん盛り合わせはほぼ注文されていませんでした。
✅ ポイント:原価率は「店全体の平均」ではなく「メニュー別」で把握して初めて手が打てます。売れているメニューが利益を削っているケースは、居酒屋に限らず飲食全般でよく見られます。
チェックポイント5:看板・POP・メニュー表で「利益の出るメニュー」を前に出す
原価率の低い静岡おでんをメニュー表の1ページ目に移動し、テーブルPOPで「本日のおすすめ」として写真付きで掲載。さらに、スタッフが口頭でも一言伝えるようにしました。これだけで、おでんの注文数が翌月に約2.3倍になりました。
✅ ポイント:追加コストゼロで客単価を上げられる手段が、店内にあります。広告より先にPOPと接客トークを見直すことが、利益改善の最速ルートです。
チェックポイント6:ポータルサイトの広告費をROIで評価し直す
月15万円のポータルサイト広告から来た客数と、Googleマップ経由で来た客数を3ヶ月分比較しました。ポータルサイト経由の客単価は平均2,800円、GoogleMap経由は平均4,100円でした。クーポン目当ての一見客が多いポータルサイトと、「近くの居酒屋」で調べて来る客では、最初から目的が違うのです。
✅ ポイント:ROI(費用対効果)で見ると、広告費が高いほど効果的とは限りません。「近くの居酒屋」で表示される仕組みと距離・関連性の関係を理解した上で、投資先を選ぶことが重要です。
「ポータルサイトで来るお客さんはクーポンで来ます。Googleマップで来るお客さんは、その店が気になって来ます。この違いが、リピート率と客単価の差になって現れます。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士/MEO集客大全)
8ヶ月で売上+222%:実際に何が変わったのか
関連性の改善と利益設計の見直しを並行して進めた結果、このケースでは8ヶ月で売上+222%を達成しました。しかし、このオーナーが最も喜んでいたのは売上の数字ではありませんでした。「やっとスタッフに還元できた」という一言でした。
売上が伸びた理由はGoogleマップの表示改善だけではありません。利益の出るメニューが売れるようになり、ポータルサイト広告の一部をGoogleビジネスプロフィールの運用に切り替えたことで、固定費が下がりながら来店数が増えるという構造になっていきました。
「広告を増やして売上は前年比で伸びたが、利益が残らない。スタッフへの還元もできない」という状態から抜け出せました。今は月末に数字を見るのが楽しいです。
居酒屋オーナー(8ヶ月・売上+222%)
同様のパターンは、飲食業に広く共通しています。ラーメン店では6ヶ月で売上+113%・ROI+18,205%、カフェでは12ヶ月で売上+142%、寿司店では10ヶ月で売上+185%という数字が出ています。共通しているのは、「Googleマップで見つかる仕組み」と「利益が残る仕組み」を同時に整えた点です。
まとめ:「見つかる」と「残る」を同時に設計する
「近くの居酒屋」で見つかるようになることは、スタート地点です。そこから来た客が利益に変わる仕組みを持っていなければ、忙しくなるほど疲弊するだけになります。
今回のケースで取り組んだことをまとめると、次の3点です。
- Googleビジネスプロフィールの説明文・投稿・口コミに「居酒屋」「地名」「料理名」を意図的に組み込み、関連性を高める
- 原価率をメニュー別に把握し、利益の出るメニューをPOP・接客・メニュー表の並びで前に出す
- ポータルサイト広告の費用をROIで評価し、GoogleMap集客との比較で投資先を見直す
「売上より利益」を判断軸に置いたとき、集客の手段も、メニューの見せ方も、広告費の使い方も、全部つながって見えてきます。ぜひ、参考にしてみてください。
今回の記事で「関連性の高め方」と「利益が残る仕組み」の考え方はつかめたと思います。次のステップとして、自店の集客と利益の現状をAIに相談しながら整理したい方には、繁盛店ポータルの無料登録が入口になります。電子書籍「顧客の購買行動を軸とした販促改善の教科書」も無料でダウンロードできます。登録はメールアドレスだけ、数分で完了します。