成功事例・インタビュー

【匿名事例】平日昼の来店増|ランチ需要を拾った具体策

先日、静岡市内のある飲食店オーナーからこんな相談をいただきました。

「ジョイマンさん、うちのお店、平日のランチが全然伸びないんですよ。Googleで『清水 ランチ』って検索しても出てこないし、口コミを見ると件数が少ないうえに、内容が『おいしかった』だけで。競合はランチとか定食とかキーワードがズラっと書いてあるのに、うちには全然入っていない。なんで差がつくんですかね」

これ、よくある状況なんですよね。でも原因は「料理の質が低い」でも「立地が悪い」でもなく、口コミの収集設計がまったくできていないことがほぼすべてでした。

今回は、この状況をある店舗がどう乗り越えたか。具体的な施策の中身と、その後の変化を事例として紹介します。

📋 この記事でわかること

  1. 「地域名+ランチ」で表示されない本当の理由(質より設計の問題)
  2. 口頭依頼だけでは協力率が上がらない構造的な原因
  3. QRコード+選択式UIで狙ったキーワードを自然に入れる仕組み
  4. 低評価リスクを受け止める「クッションページ」の考え方

こんな方におすすめ

  • ✅ 「地域名+ランチ」で検索してもGoogleマップに出てこないと感じている方
  • ✅ 口コミ数が競合の半分以下で、内容も漠然としている店舗オーナー
  • ✅ 来店後に「よければ口コミをお願いします」と声をかけているが、ほとんど書いてもらえていない方
  • ✅ 平日昼の客席が埋まらず、ランチタイムの売上が安定しない方
  • ✅ 美容室・整体院・ヨガスタジオなど、飲食以外でも「特定のサービス名キーワード」を口コミに入れたい方
【匿名事例】平日昼の来店増|ランチ需要を拾った具体策 | MEO集客大全

「口コミが漠然としている」のは、お客様のせいではない

結論から言うと、口コミの内容が「おいしかったです」「スタッフが優しかった」で止まるのは、お客様が何を書けばいいか分からないまま書いているからです。

人は自由記述を求められると、無意識に「短く・無難に」まとめます。これは怠慢ではなく、人間の自然な行動パターンです。逆に言えば、書くべきポイントさえ示してあげれば、多くのお客様はその方向に書いてくれる。

冒頭の相談をくださった店舗でも、来店後に「よければ口コミをお願いします」と口頭で伝えていたそうです。ただ、それだけ。QRコードもなければ、何について書いてほしいかの案内もない。

これでは協力してくれるお客様がいたとしても、書かれる内容は書き手任せになります。結果として「ランチ」「日替わり定食」「豚骨ラーメン」といったキーワードは一切入らず、Googleのアルゴリズム(検索順位を決める仕組み)は「この店はランチに関連する店舗だ」と判断する材料が得られないわけです。

「口コミにキーワードが入っていない」と気づいていても、自分のお店が今どのエリアで何位に出ているか、競合と比べてどう見えているかは、管理画面を眺めているだけでは分かりません。店名と住所を入れると、お店の周り25地点でGoogleマップの何位に出ているか・近くの同業との口コミ比較・次に手をつけるべきことが確認できます。Googleアカウントの連携不要で、無料で使えます。

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この事例で起きていたこと:競合との口コミ数の差が「露出差」になっていた

具体的にこの店舗の状況を整理すると、次のようなものでした。

  • Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の口コミ数:11件
  • 近隣競合の口コミ数:平均53件
  • 口コミ内にランチ・日替わりなどのキーワード:0件
  • 「清水 ランチ」での検索表示:圏外(25位以下)

Googleマップの検索結果は、口コミの数・評価の高さ・口コミ本文に含まれるキーワードを総合的に評価して順位を決めています。この店舗は3つすべてで競合に負けていたため、ランチ需要のピーク時間帯にまったく露出できていませんでした。

これは「料理がおいしくない」問題ではなく、Googleに正しく伝わっていない問題です。

「口コミが少ない店舗に共通しているのは、『書いてもらえる設計』がないことです。お客様に書く気がないのではなく、お店が書かせる仕組みを作っていない。ここを変えるだけで、まったく違う景色が見えてきます」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・MEO集客大全)

施策①:QRコードで「書く動線」を店内に設置する

まず取り組んだのは、口コミを依頼する動線を物理的に整備することでした。

具体的には、レジカウンターとテーブルの両方に、Googleビジネスプロフィールの口コミページに直接飛べるQRコードを設置。スマートフォンで読み取るだけで口コミ入力画面が開く状態を作りました。

ポイントは「口頭で伝える」だけの状態を卒業することです。口頭依頼は、お客様が店を出た後には忘れられます。でも目の前にQRコードがあれば、会計待ちの30秒〜1分の間にすぐ行動できる。「書こうかな」と思った瞬間に完結できる環境を整えることが、協力率を上げる最初の一手です。

チェックポイント1:QRコードの設置場所と導線

QRコードはどこに置いても同じではありません。最も効果が高いのは、「支払いを待つ間」「料理が来る前の待機時間」「食後の余韻があるタイミング」です。レジ横・テーブル卓上・お会計票の裏面などが実績の高い設置場所です。

✅ ポイント:QRコードだけを置かず、「ひとこと感想をいただけると励みになります」など、一行の添え書きを入れると協力率が上がります。「口コミ依頼」と明示しすぎると逆にプレッシャーを感じさせるため、自然な誘導文にとどめるのがコツです。

施策②:「何を書けばいいか」を選択式で示す中間ページの設計

この事例で最も差がついたのが、QRコードの飛び先をGoogleの口コミページに直接ではなく、中間の「書きやすくするページ(クッションページ)」に設定したことでした。

このページの構造はシンプルで、次の2段階になっています。

口コミ獲得 STEP 1

まず「満足度」だけ選んでもらう

「今日のご来店はいかがでしたか?」という問いかけに対して、★4〜5(満足)と★1〜3(改善してほしい点がある)の2択だけを表示します。この選択で次のページが分岐します。

⚠️ よくある失敗:最初から「Googleの口コミを書いてください」と誘導すると、不満のあるお客様もそのままGoogleに書いてしまい、低評価が公開されてしまいます。満足度で分岐させることで、このリスクを大幅に下げられます。

口コミ獲得 STEP 2(高評価ルート)

書いてほしいポイントを「選択肢」として提示する

★4〜5を選んだお客様には「特に良かった点を選んでください」として、次のような選択肢を表示します。

  • □ ランチのボリューム
  • □ 日替わり定食のメニュー構成
  • □ 豚骨スープのこだわり
  • □ スタッフの対応
  • □ 店内の雰囲気
  • □ 価格帯のコスパ

選択肢を選んでもらったあとに、Googleの口コミページへ誘導します。選択肢を選んだことで「ランチのボリュームが良かった」という軸が頭の中にでき上がっているため、口コミ本文に自然にそのキーワードが入るわけです。

✅ ポイント:選択肢の言葉は、Googleマップで上位表示させたいキーワード(地域名+検索語)を意識して設定します。「清水 ランチ」で上位を狙いたいなら「ランチ」「日替わり」「定食」などを選択肢に入れるのが基本です。

口コミ獲得 STEP 3(低評価ルート)

不満はGoogleではなく、店舗への直接フィードバックとして受け取る

★1〜3を選んだお客様には「ご不満な点を教えてください(店舗のみに届きます)」というフォームを表示します。Googleには遷移させません。これにより、改善に使えるフィードバックを得ながら、低評価が公開されるリスクを下げられます。

⚠️ よくある失敗:低評価を「黙って受け流す」店舗が多いのですが、それより「フォームで受け止めてお礼を伝える」ほうが、むしろそのお客様の再来店につながるケースもあります。

✓ ここまでのポイント

  • 口コミが漠然としているのは「設計の不在」が原因。書いてほしい内容を選択肢で示すだけで口コミにキーワードが入るようになる
  • QRコードは「書く動線」を物理的に整備するための最初の一手。口頭依頼だけでは協力率は上がらない
  • 低評価はGoogleへ直接遷移させず、クッションページで受け止める設計がリスク管理の基本

口コミ設計と並行して把握しておきたいのが、「どのエリアからの検索で上位に出ているか」という順位の偏りです。店舗の周囲を格子状に区切り、各地点での検索順位を色分けの地図で確認できると、手を打つ場所が明確になります。無料の診断ツールで、今すぐエリア別の順位分布を確認できます。

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この仕組みを使った後、実際に起きたこと

この仕組みを導入してから約3ヶ月後、この店舗の口コミ数は11件から47件に増加しました。そのうち28件に「ランチ」「日替わり定食」「豚骨」などのキーワードが含まれており、「清水 ランチ」での検索順位は圏外から3位以内に入るようになりました。

平日昼の来客数は施策前比で約1.4倍。「予約せずに来て、満席で帰るお客様が出てきた」という報告もいただいています。

今回は飲食店の事例でお伝えしましたが、同じ仕組みは美容室・整体院・ヨガスタジオなど、あらゆる業種に応用できます。実際に私が支援した事例では、美容室が12ヶ月で売上+86%、整骨院が6ヶ月で売上+158%・問い合わせ+960%、ヨガスタジオが6ヶ月で売上+189%・表示回数+1,281%という数字が出ています。口コミ設計は、どの業種でも検索露出の土台になるものです。

「口コミゼロから仕組み化までの具体的な流れを、実際の施策と数字の変化で整理した記事もあります。ぜひ参考にしてみてください」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・MEO集客大全)

口コミを「仕組み」で増やした事例の詳細は、口コミゼロから仕組み化した施策と数字の変化でも詳しく紹介しています。

「最初は半信半疑でしたが、QRコードと選択肢のページを作った翌週から口コミが入り始めました。3ヶ月後には競合を追い越していて、ランチの予約電話が増えたのが一番びっくりしました」

整骨院オーナー(40代・男性)

「店の前だけ上位」から抜け出すために、次にやること

口コミの件数とキーワードが整ってくると、今度は「どのエリアからの検索で上位に出ているか」が気になってきます。Googleマップの検索順位は、検索する場所によって結果が異なります。店舗の目の前では1位でも、駅から1km離れた場所で検索すると10位以下、というケースは珍しくありません。

この「エリア別の順位の偏り」を把握して対策する方法については、「店の前だけ1位」から脱却した施策と再現できるポイントに詳しくまとめています。口コミ設計と合わせて読んでいただくと、商圏全体の露出を広げるイメージがつかみやすくなります。

また、ポータルサイト依存から抜け出して自前集客の比率を上げた事例も、ポータル卒業後に利益が改善した半年間の施策と結果で紹介しています。口コミ設計→エリア順位の改善→ポータル依存の脱却、という流れで読んでいただくと、全体の地図が見えてくるはずです。

まとめ:口コミは「集まるもの」ではなく「設計するもの」

今回の事例から整理できる要点は、次の3点です。

  1. 「地域名+ランチ」で上位に出ないのは、口コミにキーワードが入っていないことが主因のひとつ
  2. 口頭依頼だけでは協力率が低く、QRコード+中間ページで「書きやすい環境」を作ることが先決
  3. 選択肢の言葉を検索キーワードに合わせることで、意識しなくてもキーワードが口コミに入る仕組みが作れる

口コミは「自然に集まるもの」ではなく、「仕組みで設計するもの」です。この考え方に切り替えるだけで、3ヶ月後の検索露出はまったく違うものになります。ぜひ、参考にしてみてください。

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