1.マインドセット革命

できる経営者に共通する3つの習慣

先日、個人サロンを営む30代の女性オーナーからこんな相談をいただきました。

「毎日一生懸命やっているんですが、なんというか…気づいたら1日が終わっている感じで。新規集客もリピートも頑張っているつもりなのに、思うように前に進めている感覚がなくて」

この方、技術力は高くて、お客様の満足度もしっかりある。でも「毎日に追われて、望む未来を描く余裕がない」状態に陥っていた。これ、じつはものすごく多くの経営者が経験することです。

僕自身も、役所を辞めて独立した後、気づいたら毎日が目先の対応でいっぱいで、初年度の年商が269万円という現実を突きつけられました。「頑張っている」と「前に進んでいる」は、まったく別の話なんです。

そこで今回は、長年の支援現場と自分自身の経験から見えてきた「できる経営者に共通する3つの習慣」をお伝えします。ただし、他の記事でよく取り上げる「朝のルーティン」や「決断の速さ」とは、ちょっと違う切り口です。

📋 この記事でわかること

  1. できる経営者が実践している「習慣」の共通点と、その数字的な根拠
  2. 「望んだ未来を自分で実現する」ために必要な思考の順番
  3. 未来から逆算して行動を設計する具体的な手順
  4. 日々に追われている状態から抜け出すための最初の一歩

こんな方におすすめ

  • ✅ 毎日忙しく動いているのに、前に進んでいる感覚がない飲食店・美容室オーナー
  • ✅ 将来の目標はあるけれど、日々の業務に流されて行動できていない方
  • ✅ 「望む人生」を描いたことはあるが、そこへの道筋が見えていない方
  • ✅ 自力集客・リピート仕組み化など、仕組みで結果を出したい個人店オーナー
  • ✅ 経営者として成長したいが、何から変えればいいかわからない方
できる経営者に共通する3つの習慣 | 有限会社繁盛店研究所

習慣の話をする前に:「できる経営者」の数字を見てほしい

「できる経営者には3つの共通点がある」という話をすると、「またマインド系の話か」と思う方もいるかもしれません。でも、ここで言う「習慣」は精神論じゃない。実際の行動パターンの話です。

私がこれまで21年にわたって飲食店・美容室オーナーを支援してきた中で、売上が伸びた方・伸び続けている方には、再現性のある行動パターンがあった。

たとえば、支援した寿司店のオーナー(50代・男性)は、客単価を6,000円から8,500円に引き上げることに成功しています。ラーメン店のオーナー(30代・男性)は客単価を250円アップさせ、月商330万円超えを実現した。焼肉店のオーナー(40代・男性)に至っては、月商が420万円から560万円へと跳ね上がっています。

共通しているのは「技術を上げた」ことじゃない。多くのケースで、最初から技術は十分あった。変わったのは思考と行動の習慣だったんです。

「毎日動いているのに前に進んでいる感覚がない」という詰まりは、望む状態が言語化されていないことが原因であることが多いです。繁盛店ポータルの無料登録で使える「増益繁盛プランナー(5ステップ無料)」では、AIと対話しながら自分のビジョン・目標・ターゲット客層を整理できます。メールアドレスだけで今すぐ無料登録できます。

ビジョン・目標を整理できる無料ツールを使ってみる

習慣① 「望む状態」を完了形で言語化している

できる経営者は、目標を「〜したい」ではなく「〜できている」という完了形で語ります。

これ、単なる言葉遊びに聞こえるかもしれないけれど、実際の行動に大きく影響する。「月商500万を目指したい」と「月商500万を毎月達成できている」では、脳が描くシナリオがまるで違うんです。

前者は「まだ達していない自分」を基点にする。後者は「すでにそこにいる自分」を基点に、今の行動を選択する。この差が、日々の小さな判断の積み重ねで、半年・1年後の結果に大きなズレを生む。

私が使っている「未来デザインマップ(1-3-3-3)」というフレームワークでは、まず1年後・3年後の望む姿を完了形の文章で書き出すところから始めます。「売上が上がっている」じゃなく「月商◯◯万円を毎月達成できていて、週2日休めている」という具合に。

望む状態が言語化されていないと、日々の行動が「なんとなく頑張る」になってしまう。成功する経営者に共通するマインドの特徴のひとつも、まさにここにあります。

習慣② 「逆算」でしか行動計画を立てない

完了形で望む状態を描けたら、次は「今から何をすれば、そこにたどり着けるか」を逆算する。これが2つ目の習慣です。

チェックポイント①:今の行動は「望む未来」に直結しているか

1週間の行動を書き出してみてください。その中に「これ、目標と関係あるか?」という作業がどれだけ混じっていますか?多くの経営者が、習慣でやり続けているけれど実は利益に直結していない行動を抱えています。

✅ ポイント:行動のリストを「なくす・任せる・外注する・変える・速める・集約する」の6つの選択肢で分類してみる。削れる行動が必ず見つかります。

チェックポイント②:行動の「粒度」は適切か

「集客を頑張る」は計画じゃない。「月曜と木曜の午後にInstagramを更新する」が計画です。目標が大きいまま止まっている経営者の多くは、ここで詰まっています。

✅ ポイント:「今日やること」まで落とし込んで初めて行動になる。週単位・日単位まで分解できていない目標は、絵に描いた餅のまま終わります。

逆算の習慣が身につくと、「なんとなく忙しい」から「目的に向かって動いている」へと手応えが変わってきます。少ない時間で成果を出す経営者の習慣でも触れていますが、時間の量より「目標直結かどうか」が成果を左右します。

✓ ここまでのポイント

  • できる経営者は、望む状態を「完了形」で言語化して基点にしている
  • 「頑張る」ではなく「逆算した具体行動」でしか計画を立てない
  • 利益に直結しない行動を特定して「やめる判断」ができる

「逆算で行動を設計する」「利益に直結しない行動をやめる」と言葉で言うのは簡単ですが、実際にどう分解するかで手が止まる方がほとんどです。動画講座「行動収益化法」では、1週間の行動分析から「なくす・任せる・外注する」といった6つの選択肢で行動を整理する手順を全8本・約6時間17分で学べます。申し込み後すぐに視聴でき、視聴期限なしで繰り返し確認できます。

行動収益化法の全カリキュラムを確認する

習慣③ 「仕組みで動く仕掛け」を一つずつ積み上げている

冒頭でご紹介した30代の個人サロンオーナーの話に戻ります。

彼女がその後取り組んだのは、新規集客の仕組み化とリピート導線の自動化でした。具体的には、LINE公式アカウントを使ったリピート配信の仕組みを整え、自力での新規集客を月8名まで安定させることに成功。さらに、これまで一人で抱えていた悩みを相談できる仲間ができたことで、精神的にも大きく変わりました。

「自力集客の新規が月8名になり、LINE配信でリピート導線が自動化できました。それ以上に、相談できる仲間ができたことが一番大きかったです」

個人サロン(30代・女性)

この変化の本質は「技術が上がった」ではなく、「仕組みが動いている状態」を作れたことです。

できる経営者は、自分が動き続けなくても成果が出る仕掛けを、意識して少しずつ積み上げています。完璧なシステムを一気に作ろうとするのではなく、「一つの作業を仕組み化する→その分の時間を次の仕組み化に使う」というサイクルを回している。

たとえば、和食店のオーナー(50代・男性)は仕組み化によって現場を任せられる時間が増え、月商に80万円を上乗せすることができました。もともと「自分がいないと回らない」状態だったのが、仕組み化によって経営に集中できる体制になったんです。

「経営者の仕事は、儲かるアイデアと儲かる仕組みをつくること。自分が動き続けることじゃない。手放す仕組みを一つ作るたびに、あなたは経営者に近づいていく。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所 代表)

3つの習慣を「自分ごと」にするための一歩

仕組み化 STEP 1

「1週間の行動」を書き出す

まず7日間、自分が何にどれだけ時間を使っているかを記録してみてください。頭の中で「たぶんこんな感じ」と思っている時間配分と、実際の記録は、たいていズレています。このズレを見ることが、変化の起点になります。

⚠️ よくある失敗:「だいたいわかっている」と思って書き出しを省略すること。記録しないと、削るべき行動が見えてきません。

仕組み化 STEP 2

「望む未来」を完了形で1文書く

難しく考えなくていい。「1年後の自分は◯◯できている」という文を、今すぐノートに書いてみてください。具体的な数字(客単価・月商・休日数など)が入っているほど、逆算しやすくなります。

⚠️ よくある失敗:「まだ先の話だから」と後回しにすること。未来を描かずに動き続けても、どこにも向かっていない忙しさが続くだけです。

仕組み化 STEP 3

「一つだけ」手放す行動を決める

仕組み化は一気にやらなくていい。今週、自分がやっている作業の中で「人に任せられるもの・なくせるもの」を一つだけ決める。それだけで、経営者としての時間が少しずつ生まれてきます。

⚠️ よくある失敗:「全部自分でやらないと不安」という感覚のまま動かないこと。任せることへの不安は、仕組みを作ることで解消されます。先に「任せる仕組み」を作るから、安心して任せられるようになるんです。

伸びる経営者ほど「基準」を上げているというのも、この一歩一歩の積み重ねから始まっています。

まとめ:習慣は「知ること」より「始めること」

できる経営者に共通する3つの習慣をまとめると、こうなります。

①望む状態を完了形で言語化する
②逆算でしか行動計画を立てない
③仕組みを一つずつ積み上げる

この3つ、読めば「なるほど」と思えるシンプルな話です。でも、ほとんどの経営者がやっていない。なぜかというと、「知っている」と「やっている」の間に、思ったより大きな溝があるから。

冒頭の個人サロンのオーナーも、最初は「それくらいわかってる」という顔をしていました。でも実際に「1週間の行動を書き出す」「望む状態を完了形で書く」をやってみたとき、「全然できていなかった」と気づいたと言っていました。

「原因は100%自分」というのは、責める話じゃなくて、「自分が変われば現実が変わる」という希望の話です。今日から動けることが必ずあります。とっととやってみてください。

「望む未来を完了形で描き、逆算して今日の行動に落とす」この流れを、ワークシートを使って実際に手を動かしながら身につけるのが動画講座「行動収益化法」です。未来デザインマップと曼荼羅シートという2つのツールで、頭の中にあるだけの目標を「今日やること」まで分解できます。

「行動収益化法」で望む未来への道筋を設計する

-1.マインドセット革命