3.行動戦略と時間創出

時間が足りない経営者の解決策とは?

朝イチで厨房に入って、気づけば閉店後も帳簿と格闘している——そんな毎日を送っていませんか?「やらなければいけないことは山ほどあるのに、時間がまったく足りない」という状態の経営者の解決策は、時間の使い方を変えることではなく、やる行動そのものを変えることにあります。

繁盛店研究所のハワードジョイマンです。静岡・清水を拠点に、全国の飲食店・美容室オーナーの経営支援を21年続けてきました。「時間がない」と訴えるオーナーと何百人も向き合ってきた経験から言わせてください。時間は「管理」するものじゃなくて、「取り戻す」ものです。

📋 この記事でわかること

  1. 「時間が足りない」経営者に共通する本当の原因
  2. 悪循環を断ち切るために最初にやるべき具体的な一手
  3. 1週間の行動を見直して時間を捻出する実践的な手順
  4. 時間を取り戻した経営者が実際にどう変わったか

こんな方におすすめ

  • ✅ 毎日忙しく動いているのに、手元に時間もお金も残らないと感じている方
  • ✅ 「やらなきゃいけないこと」が多すぎて何から手をつければいいか分からない方
  • ✅ セミナーや本で学んでも、なかなか行動に移せないともどかしさを感じている方
  • ✅ 仕組み化や委譲に興味はあるが、具体的にどう始めればいいか知りたい方
  • ✅ 飲食店・美容室を経営していて、現場作業から抜け出したいと思っている方
時間が足りない経営者の解決策とは? | 有限会社繁盛店研究所

なぜ「忙しいのに時間が足りない」という状態が続くのか?

まず、この問いに正直に答えます。時間が足りないのは、あなたの仕事量が多いからではありません。成果に直結しない作業に、時間が奪われているからです。

飲食店オーナーであれば、仕込み・調理・仕入れ交渉・スタッフへの指示・会計・SNS投稿・クレーム対応……これを全部「同じ重さの仕事」として抱えていませんか?美容室オーナーなら、施術・カルテ管理・予約対応・材料発注・スタッフ育成を全部ひとりで回している、という方も多い。

ここに大きな落とし穴があります。「時間がないから、考える余裕がない。考えないから、仕組みが変わらない。仕組みが変わらないから、また時間がない」——この悪循環に、ほとんどの経営者がはまっています。

「忙しいことと、成果が出ていることは、まったく別の話です。朝から晩まで動いているのに利益が残らないなら、それは『大人気』じゃなくて『疲弊』しているだけ。まず自分の行動の中身を疑うところから始めてほしいんです。」

ハワードジョイマン(繁盛店研究所・中小企業診断士)

「原因は100%自分」——これは責める言葉じゃなくて、変えられる言葉です。環境や忙しさのせいにしている限り、何も変わりません。でも「自分が変えられる」と気づいた瞬間から、行動の選択肢が広がります。

時間が足りない経営者が最初にすべきことは何か?

答えはシンプルです。「1週間分の行動をすべて書き出す」こと。これだけです。

「そんな当たり前のこと?」と思うかもしれません。でも実際にやってみると、ほぼ全員が驚きます。書き出してみたら、「これ、自分じゃなくてもできる作業だ」「これ、本当に必要だったか?」と気づく瞬間が必ず来るんです。

チェックポイント1:その作業は「目標に直結」しているか

今週やった行動を思い浮かべてください。売上アップや時間捻出という目標に、その行動は直接つながっていますか?それとも「やらないといけない気がする」「以前からやっているから」という惰性で続けていますか?

✅ ポイント:目標に直結しない行動は、思い切って「やめる」リストに入れる。やめることへの罪悪感を手放すのが、時間捻出の第一歩です。

チェックポイント2:その作業は「自分にしかできない」か

「自分がやった方が早い」という思い込みで抱え込んでいる作業は、ありませんか?仕事を大きな塊で見ていると「自分にしかできない」と感じますが、工程に分解すると「これはスタッフに任せられる」という部分が必ず出てきます。

✅ ポイント:任せる際は「全部まとめて委譲」ではなく、工程に切り出して手渡す。一度に全部渡そうとするから不安になる。小さく切り出すことが委譲の現実的な入り口です。

チェックポイント3:「考える時間」を意図的にスケジュールしているか

売上アップのアイデアを考える時間、仕組みを設計する時間——これらはやろうと思っても、日々の作業に押しつぶされます。「忙しくなったら考える」という人は、永遠に考えられません。

✅ ポイント:「考える時間」は作業の合間に生まれるものではなく、先に確保するもの。1日15分でいい。まずカレンダーに入れることから始めてください。

✓ ここまでのポイント

  • 時間不足の本質は「量」ではなく「成果に直結しない行動が多すぎること」にある
  • 解決の入り口は、1週間の行動を書き出して「やめる」を決めること
  • 「考える時間」は先に確保しないと、永遠に生まれない

行動を整理して時間を取り戻すには、どんな手順で進めればいい?

「書き出す」ところまではできた。次はどう動けばいいか。私が支援の現場で使っている流れをお伝えします。

時間捻出 STEP 1

1週間の行動をすべて書き出す(15〜20分)

月曜から日曜まで、どの時間に何をしたか。仕込み・接客・電話対応・SNS・スタッフへの指示・会計……思い出せる限り全部書く。頭の中に入れたままでは整理できません。紙に書くことで初めて「俯瞰」できます。

⚠️ よくある失敗:「だいたいこんな感じ」で済ませる。曖昧にしていると、何を切るべきかが見えない。面倒でも全部書き出すことが肝心です。

時間捻出 STEP 2

「目標に直結する行動」と「そうでない行動」に仕分ける

書き出した行動を、目標(売上アップ・時間捻出など)に直接つながるものとそうでないものに分類します。「儲かるアイデアを考える・仕組みをつくる」これが社長の仕事です。それ以外は、止める・任せる・外注するの3択で処理します。

⚠️ よくある失敗:全部が「必要な気がする」と感じて仕分けが止まる。「やめたら何か困るか?」と自問してみてください。案外、誰も困らないことの方が多いはずです。

時間捻出 STEP 3

任せられる作業を工程に分解して切り出す

「任せる」と決めた行動は、大きな塊のまま渡さないこと。「料理の盛り付け」なら「皿の選択→量の確認→盛り付け→最終チェック」と工程を細かく分解する。自分がやるべきは「最終チェック」だけ、という状態をつくれれば、現場にいる時間を大幅に圧縮できます。

⚠️ よくある失敗:「マニュアルをつくる時間がない」と先延ばしにする。最初は口頭でもいい。まず「これをやっておいて」と渡すことから始めて、後から手順を言語化すればOKです。

「時間がないと言う人ほど、時間を作る行動をしていない。逆説的に聞こえるかもしれないけど、時間がないからこそ、まず時間を作ることを最優先にする必要があるんです。」

ハワードジョイマン(繁盛店研究所・中小企業診断士)

実際に時間を捻出した経営者は、どう変わったか?

「理屈はわかるけど、本当に変わるの?」そう感じる方のために、実際の支援事例をひとつ紹介します。

「仕組み化で現場を任せられる時間が増え、月商80万円の上乗せにつながりました。以前は何でも自分で抱え込んでいましたが、それが少しずつ減って、経営のことを考える時間が持てるようになったんです。今は店に出る時間より、次の一手を考える時間の方が増えています。」

和食店オーナー(男性・50代)

この方が最初に取り組んだのも、自分の1週間の行動を書き出すことでした。書き出してみたら、経営に直結しない作業が想像以上に多かったことに気づいたそうです。そこから工程を分解してスタッフに任せる仕組みをつくり、空いた時間をメニュー改善と客単価アップの施策に充てた。結果として月商が80万円増えた、ということです。

特筆すべきは「精神的な変化」です。抱え込みグセが減ったことで、経営判断のスピードが上がり、「何に集中すればいいか」が明確になった。時間的な余裕が、精神的な余裕に直結していたわけです。

もうひとつ紹介します。

「忙しさに追われて漠然とした不安を抱えていましたが、やることを整理したら『やることが見える』安心に変わりました。客単価も18%向上し、電話対応の負担も減って、経営者として何をすべきかが初めてクリアになった気がします。」

イタリアンオーナー(女性・40代)

「時間が足りない」という状態は、実は「何が重要かが見えていない」状態とほぼイコールです。行動を整理することで、霧が晴れるように「次にやること」が見えてくる。これが、時間捻出の本当の効果です。

時間を作った後、その時間で何をすればいいか?

時間を捻出することはゴールではありません。捻出した時間で「社長にしかできない仕事」をする——これが本当の目的です。

では、社長にしかできない仕事とは何か。ひと言で言えば、「儲かるアイデアを考えて、それを実現する仕組みをつくること」です。集客のアイデアを考える、客単価を上げる提案を設計する、スタッフが動ける基準をつくる——これが経営者の本業です。

忙しいときの経営者は、この「本業」をやる時間が最初に削られます。なぜなら、目の前の作業は「今すぐやらないといけない」という圧力が強く、「将来のための考える時間」は後回しにされやすいから。でも、考えない限り現状は変わりません。

私が運営する「増益繁盛クラブ」では、全国500名の飲食店・美容室オーナーが、行動の見直しや仕組み化を実践しながら切磋琢磨しています。「一人で抱え込んでいた悩みを、同じ立場の経営者と共有できる環境」があるだけで、行動のスピードが格段に変わります。

また、動画講座「行動収益化法」では、今回お伝えした「行動の書き出し→仕分け→時間捻出」の流れを、未来デザインマップや行動目標88シートといったワークを使いながら実践できる形にまとめています。全8本・約6時間17分で、認識を変えるところから行動設計まで一気通貫で学べます。

まとめ:「時間が足りない」は解決できる問題だ

「時間が足りない」という悩みは、才能や体力の問題ではありません。何に時間を使っているかの問題です。そして、それは自分で変えられます。

まず今週やること、ひとつだけ決めてください。

今週の行動を紙に書き出す——これだけでいい。書き出すことで初めて「やめられるもの」が見え、「任せられるもの」が浮かび上がってきます。そこから少しずつ、時間を取り戻していく。それが、現場作業から経営に向き合う時間へのシフトの始まりです。

「未来から今を見る」——望む状態を先に完了形で描いて、そこから逆算して今の行動を決める。この考え方ひとつで、毎日の動き方がガラリと変わります。

「変わりたいけど動けない」ではなく、「とっととやれ」——自分にそう言えるようになったとき、時間は自分の手の中に戻ってきます。

もし「行動の見直しを一人でやるのは不安」「具体的な手順をもっと知りたい」と感じるなら、ぜひ一度のぞいてみてください。

👇 行動の整理から時間捻出・売上アップまでを体系的に学びたい方はこちら
行動収益化法の詳細を見る

👇 ジョイマンの発信を継続的に受け取りたい方はこちら
ジョイマンから継続的に情報を受け取るならこちら

一緒に「時間をつくる経営」を実現していきましょう。お気軽にどうぞ。


-3.行動戦略と時間創出