結論から言うと、忙しくても時間を作るには「今やっている行動の中から捨てるものを選ぶ」ことが最速の近道です。時間は増やすものではなく、「何をやめるか」で生み出すものです。
こんにちは、ハワードジョイマンです。静岡県清水区を拠点に、飲食店・美容室オーナーの経営サポートをして21年になります。
「忙しくて何も手が回らない」という声は、本当によく聞きます。でも正直に言うと、忙しいというのは状態の説明であって、原因ではありません。なぜ時間がないのか。その根っこを一緒に見ていきましょう。
📋 この記事でわかること
- 「時間がない」の本当の原因はどこにあるか
- 時間を生み出すために最初にやるべき具体的な行動
- 自分がいなくても回る仕組みをどう作るか
- 時間を捻出した経営者が実際にどう変わったか
こんな方におすすめ
- ✅ 毎日営業でいっぱいいっぱいで、販促や改善に手が回らない方
- ✅ 自分がいないと店が回らない状態から抜け出したい方
- ✅ 忙しいのにお金が残らない、何かがズレていると感じている方
- ✅ 仕組み化・スタッフへの委譲に興味はあるが何から始めればいいか分からない方
- ✅ 時間を作って経営者らしい仕事に集中したいと思っている方

「時間がない」の本当の原因はどこにあるのか?
多くのオーナーさんが「時間がない」と言うとき、実は「やるべきことが多すぎる」状態ではなく、「売上に直結しない行動に時間を使いすぎている」状態であることがほとんどです。
朝から晩まで働いているのにお金が残らない、新しいことを試したいのに手が動かない——これは「頑張りが足りない」のではなくて、時間の使い方の設計がズレているだけです。
私自身、役所を辞めて独立後に全財産を失った経験があります。そのどん底で気づいたのは「今の現実は100%自分が作り出している」ということ。時間がないのも、売上が伸びないのも、誰かのせいでも環境のせいでもない。自分の行動の選び方の結果だと腑に落ちた瞬間から、動き方が根本から変わりました。
「忙しいというのは大人気の証拠。でも、それをそのまま放置するのは経営者の仕事じゃない。忙しさを仕組みで解消するのが、社長の本当の仕事です。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所 主宰)
時間を作るために最初にやることは何か?
まず「1週間の行動をすべて書き出す」ことから始めてください。これが一番地味で、一番効きます。
頭の中で「忙しいな」と感じているうちは、どこに時間が消えているか見えません。書き出して初めて、「これ、自分がやらなくていいんじゃないか」という行動が見えてきます。
チェックポイント1:その作業、あなたがやる必要がありますか?
食材の発注、掃除、電話対応、SNSの投稿——これ全部、オーナー自身がやっている店は珍しくありません。でも考えてみてください。あなたにしかできないことは何ですか?
✅ ポイント:「自分じゃないとできない仕事」と「自分がやってしまっている仕事」を分けることが、時間捻出の第一歩です。
チェックポイント2:毎日やっている作業に「なぜ自分がやるのか」の根拠はありますか?
「ずっとそうしてきたから」という理由だけで続けている作業が、意外と多いものです。慣れでやっている仕事を見直すだけで、週に数時間が浮くケースは珍しくありません。
✅ ポイント:「習慣で続けている作業」にこそ、委譲できるものが眠っています。一つひとつ疑ってみることが大切です。
チェックポイント3:「やめる」「任せる」「減らす」の選択を先送りにしていませんか?
「いつか仕組み化しよう」「もう少し余裕ができたら」——この先送りこそが、永遠に時間が生まれない最大の原因です。
✅ ポイント:仕組み化は余裕ができてからやるものではなく、余裕を作るためにやるもの。今日、一つだけ「やめること」を決めるところから始めましょう。
✓ ここまでのポイント
- 時間がない本当の原因は「売上に直結しない行動に時間を使いすぎていること」
- 1週間の行動を書き出し、「自分じゃないとできない仕事」と「任せられる仕事」を分ける
- 「いつか仕組み化しよう」の先送りをやめ、今日一つだけ「やめること」を決める
自分がいなくても回る仕組みは、どうやって作るのか?
「仕組み化」と聞くと難しく聞こえますが、やることはシンプルです。今自分がやっている作業を工程に分解して、最初と最後の確認だけ自分が持ち、あとを人に渡す。これだけです。
たとえば料理の仕込みであれば、全工程をオーナーがやるのではなく、下ごしらえはスタッフに任せて最後の味チェックだけ自分がやる。接客の流れも、標準の動きをマニュアル化してスタッフに持たせれば、細かいところまで自分が口を出す必要はなくなります。
仕組み化 STEP 1
作業を工程に分解する
「料理を作る」「接客する」という大きなまとまりでなく、「食材を切る」「出汁をとる」「注文を受ける」「席に案内する」など、実際の動作に分解します。分解すると「これはスタッフに渡せる」という部分が見えてきます。
⚠️ よくある失敗:全工程をマニュアルにしようとして、膨大な作業量に挫折するケース。まずは「一番時間を取られている作業ひとつ」だけに絞ることがコツです。
仕組み化 STEP 2
「自分がやるべき部分」だけを手元に残す
最初のチェックと最後の確認——この2点だけ自分が担当することを決めます。それ以外は渡せる設計を作ります。
⚠️ よくある失敗:「スタッフに任せて何かあったら自分の責任」という不安から、結局すべて自分でやってしまう。任せるとは「丸投げ」ではなく「チェックポイントを設計すること」だと理解しましょう。
仕組み化 STEP 3
捻出した時間を「集客・単価アップ・仕組みづくり」に使う
時間を作っても、そこに「経営者としての仕事」を入れなければ意味がありません。捻出した時間を何に使うか、あらかじめ決めておくことが大切です。
⚠️ よくある失敗:浮いた時間がいつの間にか別の雑務で埋まってしまう。「この時間は経営の仕事だけ」と決めて、守ることが必要です。
実際に時間を捻出した経営者は、どう変わったのか?
実例をひとつ紹介します。
「長年、自分が全部やらないといけないという思い込みがありました。仕組みを作って1日1.5時間を捻出できるようになってから、客単価を6,000円から8,500円に上げることができました。今は『価値で選ばれている』という実感があります。」
寿司店オーナー(男性・50代)
この方が最初に取り組んだのも、「1週間の行動を書き出して、自分がやらなくていい作業を一つずつ委譲する」というシンプルなことでした。そこで捻出した1日1.5時間を、メニュー設計と価値の伝え方の見直しに使った結果が、この数字です。
大事なのは「時間ができたら取り組む」ではなく、「取り組むために時間を作る」という順序です。
また、和食店のオーナー(男性・50代)は、仕組み化で現場を任せられる時間が増えたことで月商80万円の上乗せを実現しています。「抱え込みグセが減って、経営に集中できるようになった」という言葉が印象的でした。どちらのケースも、特別な設備投資はゼロ。行動の使い方を変えただけです。
「忙しい」を抜けるために、今日から何をすればいいのか?
難しく考えなくていいです。今日やることは一つだけ。
「今週自分がやった行動を、思い出せる限りすべて紙に書き出す」——これだけです。
書き出した行動を見て、「これ、自分じゃなくてもできるな」と思ったものに丸をつける。その丸をつけた行動を、一つだけ今週中に誰かに渡す。それが最初の一歩です。
「忙しい」は決して悪いことじゃない。大人気の証拠でもある。でも、その忙しさを放置したまま何年も経つのは、経営者としてもったいない時間の使い方です。
儲かる仕組みを作るのが社長の仕事。現場作業をこなすだけなら、それはスタッフと同じポジションです。あなたが本来使うべき時間は、店の未来を設計することに向いているはずです。
「時間がないのは能力の問題じゃない。何を選んで、何を捨てるかという設計の問題です。設計を変えれば、現実は変わる。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所 主宰)
まとめ:時間は作るもの、待つものではない
改めて整理しておきます。
- 時間がない原因は「頑張りが足りない」ではなく、行動の設計がズレていること
- 時間を作るには「1週間の行動を書き出し、やめる・任せるを決める」ことが最初のステップ
- 仕組み化とは丸投げではなく、チェックポイントを設計して工程を委譲すること
- 捻出した時間を何に使うかを先に決めておくことが、経営者としての正しい時間の使い方
自分がいなくても回る店は、一日で作れるものではありません。でも、「一つ委譲する」「一つやめる」の積み重ねで、確実に近づいていきます。
もし「どこから手をつければいいか分からない」という状態であれば、行動の設計から見直すプログラムを用意しています。認識を変えるところから始まり、行動の逆算、時間の捻出まで一気通貫で取り組める内容です。ぜひ一度、詳しい内容を確認してみてください。
また、継続的に経営のヒントや事例を受け取りたい方はこちらからどうぞ。全国の飲食店・美容室オーナーと一緒に学べる場所をご用意しています。