美容室の売上が翌月から確実に上がる「次回予約100%獲得法」
「リピート率が上がらない…」 「次回予約を取ろうとすると、お客様に嫌がられる…」 「予約を取っても、当日キャンセルが多い…」
美容室経営者なら、一度は抱えたことがある悩みではないでしょうか。
実は、次回予約の獲得率を劇的に上げる方法があります。しかも、お客様に売り込み感を与えることなく、むしろ「親切なサロン」として喜ばれながら実現できる方法です。
今日ご紹介する手法を実践した美容室では、次回予約獲得率が30%から85%にアップ。結果として、翌月から売上が月平均42万円増加しました。
なぜ次回予約が重要なのか?
まず、次回予約獲得がどれほどの売上インパクトがあるか見てみましょう。
【月間100名来店の美容室の場合】
現状(予約獲得率30%):
- 次回予約客:30名
- 実際の再来店:24名(キャンセル率20%)
- 翌月売上貢献:24名 × 8,000円 = 192,000円
改善後(予約獲得率85%):
- 次回予約客:85名
- 実際の再来店:68名(キャンセル率20%)
- 翌月売上貢献:68名 × 8,000円 = 544,000円
差額:352,000円/月 → 年間4,224,000円の増収
しかも、次回予約を取ることで得られるメリットは売上アップだけではありません。
【その他のメリット】 ✅ 予約の埋まりが早くなり、売上予測が立てやすくなる ✅ 新規集客の負担が軽減される ✅ スタッフのモチベーション向上 ✅ 店舗の安定経営が実現
多くの美容室が犯している3つの致命的な間違い
間違い1:「次回予約いかがですか?」と聞く
これは最もよくある失敗パターンです。
【NGな聞き方】 「次回のご予約はいかがいたしますか?」
この聞き方だと、お客様には「予約するかしないか」の選択肢が生まれます。忙しい現代人は「また今度連絡します」と答えがちです。
【正解の聞き方】 「次回は○月○日の○時からと、○月○日の○時から、どちらがご都合よろしいでしょうか?」
このように具体的な選択肢を提示することで、「どちらにするか」の選択に変わります。予約を取ることが前提の質問になるのです。
間違い2:売り込みだと思って遠慮する
多くのスタイリストが「次回予約を取るのは売り込み行為だ」と思い込んでいます。
これは大きな間違いです。
お客様にとって美容室は「美しくいるため」に通う場所。次回予約を提案することは、お客様が常に美しい状態を保てるようにサポートするプロとしての親切な行為なのです。
【マインドチェンジのポイント】
- 売り込み → お客様への親切なご提案
- 押し付け → プロとしてのアドバイス
- 面倒 → お客様の美容管理のサポート
間違い3:適切なタイミングを逃している
多くのサロンで、次回予約の提案タイミングがバラバラです。
【効果的なタイミング】
- 仕上がり確認時:鏡でスタイルを確認していただく時
- 会計前:お会計の直前(金額を伝える前)
- お見送り時:最終確認として
この3段階でアプローチすることで、獲得率は格段に上がります。
次回予約100%獲得法【5つのステップ】
ステップ1:再来店サイクルを把握・提示する
お客様一人ひとりの髪質や生活スタイルに合わせた最適な来店サイクルを提示します。
【具体例】 「○○様の髪質でしたら、美しい状態を保つには6〜8週間周期がおすすめです。特に根元の白髪が気になり始めるのが6週間頃なので、そのタイミングでお手入れされると常にきれいな状態を保てますよ。」
【ポイント】
- 個人の髪質に合わせた具体的な理由を説明
- 「なぜその周期なのか」を明確に伝える
- 美容のプロとしてのアドバイスという位置づけ
ステップ2:卓上カレンダーを活用した視覚的提案
次回予約の提案時に、卓上カレンダーを使って視覚的に日程を確認していただきます。
【準備するもの】
- 今月・来月・再来月の3ヶ月分のカレンダー
- お客様から見やすい位置に設置
- 予約可能な日に○印、混雑日に△印を記載
【提案方法】 「○○様の次回は○月○日頃がおすすめです。カレンダーで確認いたしますと…」(カレンダーを指しながら)「○日の○時からと、○日の○時から、どちらがよろしいでしょうか?」
【効果的な理由】
- 視覚的に日程がイメージしやすくなる
- 複数の選択肢から選ぶため、決断しやすい
- プロが推奨する適切なタイミングが明確
ステップ3:社会的証明を活用した安心感の提供
「皆さん事前にご予約されています」という情報を伝えることで、予約を取ることが一般的だという安心感を与えます。
【効果的なフレーズ例】
- 「皆様、事前にご予約をお取りいただいております」
- 「○○様のような髪質の方は、皆さん6週間周期でいらしています」
- 「当日や前日のご予約ですと、ご希望のお時間に添えない場合が多いので、皆さん事前にお取りいただいています」
ステップ4:選択肢提示法による決断促進
複数の具体的な選択肢を提示することで、お客様の決断を促進します。
【基本的な提案パターン】
パターンA:日程重視 「○月○日の午前と、○月○日の午後、どちらがご都合よろしいでしょうか?」
パターンB:時間重視
「平日の午前中と土曜日の午後、普段はどちらがお越しいただきやすいですか?」
パターンC:メニュー組み合わせ 「次回はカラーのお直しだけにされますか?それとも、トリートメントも一緒にされますか?」
【選択肢提示のコツ】
- 必ず2つの選択肢を提示する
- どちらも実現可能な内容にする
- お客様のライフスタイルに合わせて選択肢を調整
ステップ5:予約確定後の安心フォロー
予約を取った後のフォローが、実際の来店率を左右します。
【予約確定時】 「○月○日○時からですね。カルテに記載いたします。前日にはリマインドのお電話もさせていただきますので、ご安心ください。」
【予約カード記載内容】
次回ご予約
日時:○月○日(○)○時〜
担当:○○
メニュー:○○
所要時間:約○時間
前日確認:お電話いたします
【リマインド電話のスクリプト】 「いつもありがとうございます。明日○時からのご予約の確認でお電話いたしました。お変わりございませんでしょうか?お待ちしております。」
断られにくくする「魔法のフレーズ」5選
フレーズ1:「美しさ維持」アプローチ
「○○様の美しいスタイルを保つために、次回は○週間後がおすすめです」
フレーズ2:「混雑回避」アプローチ
「最近予約が取りづらくなっておりまして、ご迷惑をおかけしております。次回も○○様のご希望のお時間でお取りしたいのですが…」
フレーズ3:「季節提案」アプローチ
「○月は髪が傷みやすい季節ですので、少し早めのメンテナンスをおすすめしています」
フレーズ4:「イベント対応」アプローチ
「○月にイベントのご予定はございますか?でしたら、その前にお手入れされると良いですね」
フレーズ5:「プロフェッショナル」アプローチ
「プロとしてのおすすめは○週間後です。その頃がちょうど良いタイミングなんです」
実際の会話例(成功パターン)
【シーン:カラー+カットのお客様】
スタイリスト:「お疲れ様でした。今日の仕上がりはいかがでしょうか?」
お客様:「とても素敵になりました。ありがとうございます。」
スタイリスト:「ありがとうございます。○○様の髪質でしたら、美しい状態を保つには6週間がおすすめです。根元の白髪が少し気になり始めるのが、ちょうどその頃なんです。皆様、事前にご予約をお取りいただいているのですが…」
(カレンダーを見せながら)
スタイリスト:「○月○日の午前と、○月○日の午後、どちらがご都合よろしいでしょうか?」
お客様:「○日の午後の方が都合が良いです。」
スタイリスト:「ありがとうございます。○月○日の午後2時からはいかがでしょうか?約2時間半のお時間をいただいております。前日にはリマインドのお電話もさせていただきますので、ご安心ください。」
よくある質問への対応法
Q1:「忙しくて先の予定がわからない」と言われたら?
A: 「承知いたしました。では、○○様のお越しいただきやすい曜日と時間帯を教えていただけますか?その枠を仮押さえさせていただいて、1週間前にご都合を確認させていただくという方法もございます。」
Q2:「また連絡します」と言われたら?
A: 「承知いたしました。念のため、○○様がお越しいただきやすいお時間を伺ってもよろしいでしょうか?お電話をいただいた時に、スムーズにご案内できるように準備させていただきます。」
Q3:「今度は違うメニューにするかも」と言われたら?
A: 「かしこまりました。次回はどのようなイメージをご希望でしょうか?カウンセリングのお時間を少し長めにお取りして、○○様にぴったりのメニューをご提案させていただきますね。」
店舗全体で取り組むための仕組み作り
1. スタッフ教育プログラム
【教育項目】
- 次回予約の重要性の理解
- お客様のタイプ別対応方法
- 断られた時のフォロー方法
- ロールプレイング実習
【実習方法】 週1回、30分程度のロールプレイング実習を実施。実際の会話例を使って練習します。
2. 目標設定と進捗管理
【目標設定例】
- 月次目標:次回予約獲得率80%以上
- 個人目標:スタイリスト別獲得率の設定
- 店舗目標:翌月売上の予約率70%以上
【進捗管理方法】
- 日次:予約獲得数と率の記録
- 週次:スタッフ別実績の確認と改善点の共有
- 月次:目標達成状況の振り返りと改善策検討
3. インセンティブ制度
【インセンティブ例】
- 予約獲得率80%以上達成:個人ボーナス
- 店舗全体目標達成:チームボーナス
- 月間MVP:最高獲得率スタッフの表彰
成功事例:A美容室の劇的変化
【導入前の状況】
- 月間来店者数:120名
- 次回予約獲得率:25%
- 月間売上:96万円
- リピート率:45%
【導入後3ヶ月の結果】
- 月間来店者数:140名(既存客のリピート増加)
- 次回予約獲得率:82%
- 月間売上:138万円(42万円アップ)
- リピート率:78%
【オーナーのコメント】 「最初はスタッフが『お客様に嫌がられるのでは』と心配していましたが、実際に始めてみると、お客様からは『親切で助かる』という声をいただくことが多く、スタッフも自信を持って提案できるようになりました。何より、売上が安定して予測しやすくなったことが大きいです。」
まとめ:翌月から確実に売上を上げるために
次回予約100%獲得法のポイントをまとめると:
【重要ポイント】
- 選択肢提示:「するかしないか」ではなく「どちらにするか」
- プロとしての提案:売り込みではなく美容管理のサポート
- 視覚的ツール:カレンダーを使った具体的な日程確認
- 社会的証明:「皆さんもされています」の安心感
- 継続的フォロー:予約確定後のリマインド体制
【今すぐできること】
- 明日から、会計時の声かけを変更する
- 卓上カレンダーを用意する
- スタッフと話法を統一する
次回予約の獲得は、美容室経営において最も重要な要素の一つです。お客様に喜ばれながら、安定した売上アップを実現できる、まさに「一石二鳥」の手法なのです。
さらなる売上アップを実現したい美容室経営者の方へ
今回ご紹介した次回予約獲得法は、美容室売上アップの手法のほんの一部です。
実際に年間500万円の売上アップを実現した美容室では、次回予約獲得と合わせて、さらに多くの手法を組み合わせて使っています。
たとえば…
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これらの手法を知ることで、競合が多い中でも確実に勝ち残り、安定した経営を実現することが可能になります。
「次回予約は取れるようになったけれど、もっと売上を伸ばしたい」 「競合との差別化を図り、選ばれるサロンになりたい」 「スタッフのモチベーションも上げながら、店舗全体を成長させたい」
そんな想いをお持ちの美容室経営者の方に、これらの手法を詳しくお伝えする機会をご用意しています。
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