10月も終わりに近づき、今年も残り2か月を切りました。年末が近づくと、来年の経営方針や集客のことを改めて考え始める社長も多いのではないでしょうか。
「今年は紹介でなんとか回った。でも来年も同じように回るか……」
そんな漠然とした不安が頭の片隅にある方に、この記事は特に読んでいただきたいと思っています。
今回のテーマは、工務店のLPの作り方です。LPとはランディングページのことで、ひとことで言うと「訪問者に問い合わせや資料請求など、特定の行動を促すために設計されたページ」のことです。
「うちにはホームページがあるからLPは関係ない」と思う方もいるかもしれません。でも実際には、ホームページのトップページや会社案内ページをLPとして機能させることができますし、逆にどんなに見た目がきれいなページでも、LPとしての設計がなければ問い合わせにはつながりません。
紹介に頼ってきた工務店の社長ほど、「LPの作り方を知っておく価値」があります。その理由も含めて、今回は基本からていねいにお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 工務店にとってLPが必要な理由と、紹介依存との関係
- 問い合わせにつながるLPの基本構成と各ページに載せるべき要素
- LPを作るときに工務店がやりがちな失敗と回避策
- 今すぐLPに手をつけるべきタイミングとその理由
こんな方におすすめ
- ✅ 今は紹介で仕事が回っているが、将来の集客に漠然とした不安がある方
- ✅ ホームページがあるのに問い合わせがほとんど来ない方
- ✅ LPという言葉は聞いたことがあるが、何をどう作ればいいかわからない方
- ✅ Web集客をゼロから整えたいが、どこから手をつければいいか迷っている方
- ✅ 社長が現場・営業・経営を兼務していて、マーケティングに割ける時間が限られている方

なぜ今、工務店にLPが必要なのか
「うちは地域の口コミで仕事をいただいているから、ホームページなんてあまり関係ない」——正直なところ、こういう声をよく聞きます。でもそれは、今の話です。
紹介を届けてくれていたお客さんが高齢になり、ライフステージが変わり、少しずつ紹介の数が減っていく。そのとき初めて「Webから問い合わせが来ない」という現実が直撃します。ただ、気づいてから動き始めても、Webの情報は一日で積み上がるものではありません。
一方で、30代・40代前半の家づくりを検討している世代は、最初から検索で工務店を探す習慣があります。「○○市 注文住宅」「○○市 工務店」と検索したときに自社のページが出てこなければ、そもそも候補に入らない。LPの役割は、まさにここにあります。
検索して訪問してきた見込み客に「この会社に問い合わせてみよう」と思わせるページがLP。紹介に頼れなくなる前に、今からこの仕組みを仕込んでおくことが、将来の経営安定につながります。
「紹介が来ている今こそ、余裕のある状態でWeb集客の基盤を作っておく絶好のタイミングです。今日始めた一ページが、半年後・一年後の問い合わせにつながる。逆に言えば、今動かなければ半年後も一年後も手元には何も残りません」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・増益繁盛メソッド提唱者)
「LPに何を載せればいいかわからない」という状態で、この記事を読み進めてくださっていると思います。小冊子では、問い合わせが来ない工務店ホームページに共通する「3つのパターン」と、成果が出ない5つの構造的な原因を18ページでまとめています。無料で読めます。メールアドレスを入力し、届いたメールのURLをクリックするだけで、すぐに手元で読めます。
LPの基本構成|問い合わせにつながる「流れ」がある
LPには「決まった構成のパターン」があります。デザインより先に、この流れを理解することが先決です。訪問者が「なんとなく見て終わり」ではなく「問い合わせしてみようかな」という気持ちになるには、ページに順番があります。
工務店のLPに必要な基本の流れを順に説明します。
チェックポイント1:ファーストビュー(最初に見える画面)は整っているか
LPを開いた瞬間、スクロールしなくても見える画面を「ファーストビュー」と言います。ここで「自分が探しているページかどうか」を訪問者は瞬時に判断します。
工務店のLPのファーストビューに必要な要素は、①どんな家を建てる会社かが伝わるメイン画像(施工写真)、②キャッチコピー(誰に・どんな価値を届けるか)、③問い合わせや資料請求への導線(ボタン)の3つです。
✅ ポイント:「地域名+得意な住宅スタイル」をキャッチコピーに入れることで、検索してきた人に「ここだ」と感じてもらいやすくなります。「静岡市で自然素材の家を建てる工務店」のように具体的にしましょう。
チェックポイント2:「なぜこの工務店か」が伝わる要素はあるか
訪問者がファーストビューの次に求めるのは「この会社は信頼できるか」という判断材料です。ここで役立つのが、①実績(施工棟数・年数)、②得意とする住宅の特徴(断熱・素材・工法など)、③他社との違いを簡潔に伝えるコンテンツです。
✅ ポイント:「他社より安い」という訴求は逆効果になることもあります。価格より「なぜこの家が良いのか」という価値の説明を優先してください。
チェックポイント3:施工事例は掲載されているか
工務店を選ぶ見込み客が必ず見るのが施工事例です。「この会社がどんな家を作るのか」を視覚で確認したい。写真の枚数・質・説明文の三つが揃って初めて効果が出ます。
✅ ポイント:施工事例は「外観→リビング→キッチン→寝室→施主の想いや要望と、それを形にした工夫」という流れで書くと、訪問者が自分ごととして読みやすくなります。問い合わせにつながるホームページのページ構成の考え方も参考にしてみてください。
チェックポイント4:お客様の声・口コミは掲載されているか
見込み客は工務店を検索する段階ではまだ不安を抱えています。その不安を和らげるのが、実際に家を建てたお客様の声です。文章だけでなく、写真付きだとさらに信頼感が高まります。
✅ ポイント:抽象的な「丁寧な対応でした」よりも、「打ち合わせでこういう提案をしてもらって、こんな家になった」という具体的な内容のほうが読み手の心に響きます。
チェックポイント5:問い合わせフォームへの導線は何か所あるか
LPの目的は問い合わせです。「気になったときにすぐ問い合わせできる」状態を作るため、問い合わせボタンやフォームへのリンクはページの複数箇所に配置するのが基本です。
✅ ポイント:ファーストビュー・施工事例の後・ページの末尾の最低3か所にボタンを置きましょう。「無料相談はこちら」「資料請求はこちら」のように、何ができるかを明示したボタン文言にすること。
✓ ここまでのポイント
- LPは「デザインより先に構成(流れ)を設計する」のが基本。訪問者が問い合わせまで自然に動けるページの順番がある。
- ファーストビューの画像・キャッチコピー・導線の3点が揃っているかが最初の確認ポイント。
- 施工事例・お客様の声・問い合わせボタンの配置が、工務店LPの問い合わせ数を左右する3大要素。
LPの構成はわかった、でも「実際に自分の会社のページに当てはめるとどうなるか」がまだ見えない——そういう段階の方に、まず小冊子の「20問の自己診断チェックリスト」を活用していただくのをお勧めしています。今の自社ホームページのどこに問題があるかが、読むだけで整理できます。登録はメールアドレスのみ、無料です。
工務店がやりがちなLPの失敗パターン
LPを作ったのに問い合わせが来ない。そういった相談を多くいただきます。原因を聞いてみると、いくつかの共通パターンが浮かびます。
❌ 会社概要をそのまま並べただけのLP
- 設立年・代表者名・所在地・資本金……これは行政の書類であって、集客ページではありません。訪問者が知りたいのは「この会社に頼んだら、自分はどんな家に住めるか」という未来のイメージです。
✅ 「施主のライフスタイルから始まるLPの構成」
- 「子育て世代が自然素材の家で暮らすと、生活がどう変わるか」のような、読み手が自分ごとに感じるストーリーから入ると、最後まで読まれやすくなります。会社の情報は、信頼感を高める補足として後から登場させればいい。
❌ スマートフォンで見たときに崩れている
- 今、ホームページにアクセスする人の多くはスマートフォンを使っています(総務省「令和7年通信利用動向調査」によると、世帯のスマートフォン保有割合は91.8%)。PCで見ると整っているのに、スマホで開いたら文字が小さすぎる・ボタンが押しにくい——これだけで問い合わせは激減します。
✅ スマホ表示を最優先に確認する
- LPを作ったら必ずスマートフォンで表示を確認し、ボタンは親指で押せるサイズ・文字は読みやすいサイズになっているかをチェックしましょう。
❌ 更新が止まって情報が古いまま
- 施工事例が数年前のもので止まっていたり、「2023年のキャンペーン情報」が残っていたりするページは、訪問者に「この会社、今も動いているのかな」という不安を与えます。
✅ 定期的な記事・事例の追加がLPの信頼感を高める
- LPは作って終わりではなく、施工事例や役立つコラムを定期的に追加することで、検索エンジンからの評価も高まり、訪問者の信頼感も増します。工務店のホームページ制作費用の相場と内容の違いを確認しながら、長期的な運用まで見越した予算計画を立てることも大切です。
「LPに問い合わせが来ない工務店の多くは、『作ること』をゴールにしてしまっています。本当のゴールは問い合わせが来る状態を維持し続けること。そのために必要なのは、一度きりの制作ではなく、積み上げる仕組みです」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・増益繁盛メソッド提唱者)
LPをゼロから作るときの進め方
「じゃあ、どこから手をつければいいの?」という方のために、実際の進め方をステップで整理します。
LP制作 STEP 1
「誰に来てほしいか」を決める
LPを作る前に一番最初にやることは、ターゲットを絞ることです。「注文住宅を建てたい人全般」ではなく、「○○市周辺で、子育て中の30代で、自然素材や断熱性能にこだわりたい方」のように具体化します。ターゲットが絞れると、キャッチコピーも施工事例の選び方も自然に決まってきます。
⚠️ よくある失敗:「みんなに届けたい」と思って間口を広げると、結果的に誰の心にも刺さらないページになります。地域密着の工務店ほど、特定の層に絞る方が問い合わせにつながります。
LP制作 STEP 2
掲載する素材を集める
LPに必要な素材は、①施工写真(外観・内観・細部)、②お客様の声(テキストまたは動画)、③スタッフ・代表者の写真と紹介文、④会社の実績データ(施工棟数など)です。特に施工写真の質は問い合わせ数に直結します。プロのカメラマンに依頼することを検討してみてください。
⚠️ よくある失敗:スマートフォンで撮影した暗い写真や、完成直後ではなく引き渡し後に撮り忘れた写真を使ってしまうケース。撮影のタイミングと品質は事前に計画しておきましょう。
LP制作 STEP 3
構成(ワイヤーフレーム)を先に決める
いきなりデザインを始めるのではなく、「どのセクションを・どの順番で・何を伝えるか」を紙やスプレッドシートで先に整理します。STEP1〜2で集めた素材と、チェックポイント1〜5の構成要素を組み合わせて並べてみましょう。
⚠️ よくある失敗:デザイナーに丸投げすると、見た目はきれいでも集客目的のページにならないことがあります。構成の指示は社長自身が出す、または集客を理解したパートナーと一緒に作る必要があります。
LP制作 STEP 4
公開後に数値を見て改善する
LPを公開したら終わりではありません。「何人が訪問して、何人が問い合わせたか」という数値(コンバージョン率)を定期的に確認し、問い合わせボタンの位置や文言を調整します。最初から完璧なページはありません。改善を繰り返すことで精度が上がります。
⚠️ よくある失敗:公開後に一切手を加えない。検索で上位に表示されても、ページの中身が問い合わせにつながらなければ意味がありません。定期的な見直しを仕組み化することが重要です。
「今、紹介で回っているから大丈夫」が一番危ない理由
ここまでLPの作り方を説明してきましたが、最後に一番大事なことをお伝えします。
紹介が来ている今こそ、LPを含むWeb集客の基盤を整える最大のチャンスです。
紹介が途切れてから動き始めると、ページを作り、記事を積み上げ、検索で上位に表示されるまでに最低でも数か月かかります。その間、新規の問い合わせはゼロのままです。余裕があるうちに仕込んでおけば、半年後・一年後には「HPから問い合わせが来る状態」が自然にできあがっている。
私がご支援してきた工務店・塗装店の社長たちの中にも、同じ状況から動き始めた方がいます。
「HPからの問い合わせが月0件から5件以上になりました」
この変化は、一夜にして起きたものではありません。LPの構成を整え、記事を積み上げ、Google広告を組み合わせた結果です。私がお手伝いしているのは、この「仕組みを作るプロセス」を一緒に進めることです。
紹介依存の集客から脱却するための第一歩は、「検索されたときに自社が出てくる状態」を作ること。そしてそのための出発点が、今回お伝えしたLPの設計です。
社長が現場と営業を兼務しながらWeb集客まで考えるのは、時間的にも精神的にも大変なことです。でも、集客支援型の経営顧問と一緒に進めることで、社長が本来集中すべき仕事に時間を使いながら、並行してWeb集客の仕組みを整えることはできます。
まとめ|LPは「作ること」より「機能させること」が目的
今回の記事でお伝えしたことを整理します。
- 工務店のLPは、訪問者が「問い合わせしたい」と思える流れ(構成)が命。デザインより先に構成を設計する。
- ファーストビュー・施工事例・お客様の声・問い合わせ導線の4点が、問い合わせにつながるLPの基本要素。
- 会社案内をそのまま並べただけのページや、スマホ表示が崩れているページ、更新が止まっているページは問い合わせにつながらない。
- LPは公開後も改善を続けることで精度が上がる。「作って終わり」にしないこと。
- 紹介が来ている今こそ、Web集客の基盤を整える最適なタイミング。
「いい家を建てているのに、なぜ選ばれないのか」——その答えの多くは、Web上に自社の価値が伝わっていないことにあります。LPを機能させることは、その理不尽を解消するための具体的な一手です。
私は20年以上・1,000店舗以上の中小事業者の売上アップを支援してきた中小企業診断士として、工務店・塗装店・リフォーム会社の社長に特化した集客の仕組みづくりを行っています。一社一社に深く関わるため、同時に受け付けるのは先着5社。今の経営状況を変えたいと感じているなら、まず情報収集から始めてください。
LPの作り方を知った上で「自分でやり切れる時間も人員もない」という社長には、ホームページの最適化からSEO記事の自動投稿・Google広告・OB施主への手紙まで、集客の仕組みをまるごと一緒に整える月次サポートを用意しています。月66,000円・先着5社で、6か月の進め方・料金・募集要項はページを開くだけで確認できます(登録不要)。