基本講座

工務店のルームツアー動画の作り方|スマホで撮れる施工事例動画の基本

先日、静岡市内の工務店の社長からこんな相談をいただきました。「YouTubeやInstagramで他社さんのルームツアー動画を見ていたら、うちもやらないといけないとは思うんですが……何から始めればいいのかさっぱりで」と。

実はこの相談、ここ数ヶ月でずいぶん増えています。それだけ「動画で施工事例を見せる」ことへの関心が高まってきた証拠ですね。ただ、多くの社長が「カメラも編集ソフトも持っていないし、プロに頼むとお金がかかる」と尻込みしてしまっています。

でも、断言します。ルームツアー動画は、今手元にあるスマホで十分撮れます。むしろ「あまり作り込みすぎない」動画のほうが、工務店集客では効果的なケースも多い。今回は私ハワードジョイマンが、実際に工務店の社長と一緒に取り組んできた経験をもとに、撮影当日の一日の流れに沿って、ルームツアー動画の作り方をお伝えしていきます。

こんな方におすすめ

  • ✅ ホームページに施工事例を載せているが問い合わせが増えない工務店経営者
  • ✅ SNSや動画集客に興味はあるが、何から始めればいいかわからない方
  • ✅ 撮影・編集の専任スタッフがおらず、社長自身か現場担当者が動画を撮ろうと考えている方
  • ✅ プロに頼まずスマホでルームツアー動画を作りたい方
  • ✅ 動画をHP・SNS・YouTube・GoogleビジネスプロフィールのMEO対策に活かしたい方
工務店のルームツアー動画の作り方|スマホで撮れる施工事例動画の基本 | 工務店の集客支援サポート

撮影前日(準備編)|「ちゃんと見せたい部屋」をリストアップする

撮影当日にぶっつけ本番で動画を回しても、まとまりのない映像になってしまいます。前日の夜10分でいいので、翌日撮影する家の間取り図を手元に置いて、「見せ場」をリストアップしておきましょう。

工務店のルームツアー動画で反響が出やすいのは、次のような場所です。

  • 玄関の造作収納や土間スペース
  • LDKの開放感・天井高・光の入り方
  • キッチンのレイアウトと収納の工夫
  • 洗面台・脱衣室の動線設計
  • 子ども部屋や書斎などの特注造作

ポイントは「自社らしさが出ている部分」を意識すること。他社でも同じように見えるシステムキッチンを淡々と映すだけでは、動画を見たお施主様候補の心は動きません。「なぜこの仕様を選んだか」「施主さんのどんな要望に応えたか」というストーリーが乗ってこそ、問い合わせにつながる動画になります。

また、撮影前には施主さんへの許可確認も必ず行ってください。「HPやSNSに使わせていただいてもよいですか」という確認と、可能であれば書面での同意を取っておくことをお勧めしています。

撮影当日・午前(機材セット編)|スマホ1台で撮影環境を整える

当日の朝、私がよくクライアントの社長に伝えているのが「最低限これだけあれば撮れる」セットです。

  • スマホ(iPhone・Android どちらでもOK):動画は横向き(16:9)で撮影する。縦動画はリール・TikTok向け、横動画はYouTube・HP埋め込み向けと使い分けを意識。
  • スマホジンバルまたは簡易三脚:手ブレは視聴者が離脱する最大の原因です。1,000〜3,000円程度の卓上三脚でも十分。ゆっくり歩いて撮るなら100均の自撮り棒でも代用できます。
  • ピンマイク(あれば):屋外や空調の音が拾いやすい現場では、スマホ内蔵マイクだと音が悪くなります。Bluetooth対応のワイヤレスピンマイクが3,000〜5,000円程度で手に入ります。

機材を揃えたら、まず撮影前に全室の電気をつけ、カーテン・ブラインドを開けて自然光を最大限取り入れましょう。「明るい家」は動画映えします。これだけで撮影クオリティが格段に上がります。

撮影当日・午後(本番撮影編)|ルームツアーの構成と回し方

いよいよ本番撮影です。ルームツアー動画は「玄関スタート→LDK→水回り→居室→外観」という流れが最も視聴者にとって自然です。実際に家を内見する動線と合わせるイメージですね。

撮影は「歩き撮り」と「固定撮り」を組み合わせます。

  • 歩き撮り:部屋から部屋への移動、広いLDKを奥から手前に歩く場面など。ゆっくり一定速度で歩くのがコツ。早歩きは厳禁です。
  • 固定撮り:造作棚のアップ、タイル・床材の質感、窓からの眺めなど、「見せたい箇所」は三脚に固定して数秒間じっくり撮る。

そして最も大切なのが「ナレーション」です。無音のルームツアーより、社長や担当者が「この玄関収納は、奥様から玄関に物を置きたくないというご要望をいただいて、右側に扉付きのクロークを設けました」と話しながら撮った動画のほうが、圧倒的に問い合わせにつながります。

最初は話しながら撮るのが照れくさいという社長も多いですが、慣れてくると「自分の施工への想い」が自然に出てきます。それがそのまま「選ばれる理由」になっていきます。

✓ ここまでのポイント

  • 撮影前日に「見せ場リスト」を作り、ストーリーのある場所を中心に絞り込む
  • スマホ+簡易三脚+ピンマイクの最低限セットで撮影クオリティは十分確保できる
  • 「歩き撮り」と「固定撮り」を組み合わせ、ナレーション付きで撮影することで問い合わせにつながる動画になる

「HPからの問い合わせが月0件から5件以上になった」

50代・工務店経営者

「紹介だけに頼らなくていい仕組みができて、経営が安定した」

40代・注文住宅工務店代表

撮影後・夕方(編集編)|スマホアプリで15〜20分の動画に仕上げる

撮影が終わったら、同日の夕方か翌日に編集します。編集と聞くと「難しそう」と感じる方も多いですが、ルームツアー動画の編集で最低限やることは以下の3つだけです。

  1. 不要な部分のカット:移動中のブレた部分、撮り直しの映像、「えーっと」という間などをカット。
  2. BGMを入れる:著作権フリーの音楽を低めの音量で入れるだけで、動画全体の雰囲気が格段に上がります。「YouTubeオーディオライブラリ」は無料で使えておすすめです。
  3. テロップ・タイトルを入れる:「延床面積35坪・家族4人の平屋」など、基本情報を冒頭に入れる。各部屋の切り替え時に「LDK 21畳」「造作洗面台」などのテロップを添えると視聴者が理解しやすくなります。

スマホ編集アプリは「CapCut(キャップカット)」が無料で使いやすく、テロップ・BGM・カットがすべてスマホ上で完結します。パソコンが苦手な方でも直感的に操作できるので、初めての編集にお勧めしています。

動画の長さについては、YouTube投稿なら10〜15分程度が最も視聴完了率が高い傾向にあります。Instagram・TikTokのリール用に作る場合は60〜90秒のショート版も別途作っておくと、SNS集客にも活用できて一石二鳥です。

動画の活用先|撮った動画はどこに載せると集客につながるか

せっかく作った動画を「とりあえずYouTubeに投稿して終わり」にしていませんか。工務店の集客という観点からは、動画の活用先を広げることが重要です。

私が特に推奨しているのは、次の4つの活用先です。

① ホームページの施工事例ページへの埋め込み
施工事例ページにYouTube動画を埋め込むだけで、サイトの滞在時間が大幅に伸びます。Googleはページ滞在時間をSEO評価の一要素として見ているため、検索順位の改善にも寄与します。

② Googleビジネスプロフィールへの投稿(MEO対策)
Googleマップで「○○市 工務店」と検索した際に表示されるGoogleビジネスプロフィールに、施工事例動画を定期投稿するとMEO(マップSEO)対策として効果的です。競合工務店がほとんどやっていないため、差別化になります。

③ InstagramリールとYouTubeショート
60〜90秒のショート版を作り、Instagramリール・YouTubeショートに投稿。ハッシュタグに「#静岡注文住宅」「#○○市工務店」などの地域キーワードを含めると、地元ユーザーへのリーチが高まります。

④ 商談時のタブレット提示・LINE送付
Web集客だけでなく、商談の場でもルームツアー動画は活躍します。「実際に建てられたお客様の家をご覧ください」とタブレットで見せたり、LINEで事前に送っておくことで、施主候補の「建てたいイメージ」を具体化させる効果があります。これが受注率の向上にもつながります。

年間1棟増えれば、コンサル費用は何倍にもなって返ってくると、私はいつもお伝えしています。動画は一度作れば繰り返し使える集客資産です。撮影・編集にかかる時間は慣れれば半日以内。それで1棟受注できる可能性が高まるなら、これほどコストパフォーマンスの高い取り組みはそうありません。

まとめ|スマホルームツアー動画を「集客の仕組み」に組み込もう

今回は、工務店のルームツアー動画の作り方を、撮影前日の準備から撮影当日の機材セット・本番撮影・編集・活用先まで、一日の流れに沿ってお伝えしてきました。

「いい家を建てているのに、なぜ選ばれないのか」——この問いへの答えの一つが、施工事例を動画で届けられていないこと、にあるケースが非常に多い。Webサイトに写真だけを載せている状態では、見込み客が「この家に住んでいる自分」をイメージするには限界があります。動画であれば空間の広さ・光の入り方・素材の質感が伝わり、問い合わせ前から「この会社に頼みたい」という感情を育てることができます。

今日の記事で紹介したステップは、専任スタッフがいなくても、高額な機材がなくても実践できるものばかりです。まず1本、手元にあるスマホで撮ってみてください。最初の1本を撮り終えたとき、「これならできる」という感覚が必ずつかめます。

そして、動画を含めた「月5件以上のHP問い合わせ」を目指す集客の仕組みをどう構築するか、体系的に学びたい方には、まず無料ガイドブックをご活用ください。紹介だけに頼らない集客の仕組みをつくるための具体的なステップを凝縮してお届けしています。ぜひお手元に置いてご活用いただければ幸いです。

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