工務店のWeb集客事例|ポータル依存から自社HP集客に切り替えた流れ
「ポータルサイトに年間数十万円を払い続けているのに、成約につながった案件は年に1件あるかないか」——こういった状況に陥っている工務店が、全国的に増えています。
実はSUUMOやホームズなどの住宅系ポータルサイトに掲載している工務店のうち、費用対効果に「満足している」と答えた経営者は全体の2割にも満たない、というのが業界の実態です。残りの8割近くが「なんとなく掲載を続けている」か「やめると集客がゼロになりそうで怖い」という理由でポータル掲載を継続しているに過ぎません。
ぼくがコンサルティングをしていて感じるのは、「ポータル依存」は集客の問題というより、自社HPへの自信のなさから来ているケースが非常に多い、ということです。「うちのホームページ、どうせ見てもらえないでしょ」という思い込みが、ポータルへの依存を強化している。
でも実際に自社HP集客にシフトした工務店の経営者からは、「なんでもっと早く動かなかったんだろう」という声を頻繁にいただきます。この記事では、ポータル依存から自社HP集客への切り替えを実現した流れを、チェックリスト形式でお伝えしていきます。
こんな方におすすめ
- ✅ SUUMOなどのポータルサイトに掲載しているが費用対効果に疑問を感じている方
- ✅ 自社のホームページはあるのに問い合わせがほとんど来ていない方
- ✅ 紹介・口コミ中心の営業から脱却して安定集客の仕組みをつくりたい方
- ✅ 広告費をかけずに集客できないかと考えている工務店経営者の方
- ✅ 自社の集客状況を客観的に診断したい方

まず診断|あなたの工務店はポータル依存になっていませんか?
以下のチェックリストを見てください。当てはまる項目が多いほど、ポータル依存から抜け出すことで得られるメリットが大きい状態です。
- □ ポータルへの年間掲載費が50万円以上かかっている
- □ ポータル経由の問い合わせのうち、成約につながるのは年1〜2件以下
- □ 自社HPからの問い合わせが月に0〜1件程度
- □ ホームページを作ったきり、更新をほとんどしていない
- □ Googleマップ(ビジネスプロフィール)の情報を整備したことがない
- □ 「HPをやめたら集客がなくなる」とは思うが、「ポータルをやめたら集客がなくなる」とも思っている
- □ 問い合わせの質が低く、価格だけで比べられることが多い
3つ以上当てはまった社長は、今のWeb集客の構造を見直すタイミングにきています。特に「問い合わせの質が低い」という点は重要なシグナルです。ポータルサイトは複数社同時に比較検討されるプラットフォームなので、価格競争に巻き込まれやすい構造になっています。自社HPへの流入に切り替えることで、先に自社のコンセプトや施工実績・価値観に共感したうえで問い合わせてくれるお客さんが増えてくるんです。
ポータル依存の工務店に何が起きているか|費用対効果の実態
たとえば月額5万円のポータル掲載を続けたとして、年間60万円の投資です。もしこれで年間1棟しか成約しないとすると、粗利が500万円だとしてもROIは悪くないように見えるかもしれません。ただし問題はそこではなく、「その1棟が、本当にポータル経由でなければ来なかったか」という点です。
多くの工務店では、ポータル経由の問い合わせ客が実は自社の商圏内に住んでいて、Googleで「〇〇市 注文住宅」と検索しても自社HPが出てこないから、ポータル経由でたどり着いているだけ、というケースが少なくありません。
つまり自社HPが正しく機能していれば、ポータルに掲載しなくても同じ見込み客にリーチできていた可能性があるわけです。年間60万円の掲載費を自社HP改善に投じれば、より費用対効果の高い集客基盤が育つことになります。
さらにポータルには本質的な問題があります。それは「プラットフォームのルール変更に自社の集客が左右される」という点です。掲載料が値上がりする、アルゴリズムが変わって表示順位が下がる——こういったリスクをずっと抱え続けることになります。
✓ ここまでのポイント
- ポータル掲載費の費用対効果を正確に測定できていない工務店が多数存在する
- ポータル経由の問い合わせは価格比較されやすく、成約率・利益率が下がる構造にある
- 自社HPを正しく機能させることで、ポータルと同じ見込み客に直接リーチできる
自社HP集客に切り替えた工務店が実際に踏んだ5つのステップ
ぼくが実際に支援してきた工務店が、ポータル依存から自社HP集客にシフトするにあたって実行したのは、以下の5つのステップです。複雑なことは一切やっていません。
ステップ1|現状の数字を正確に把握する
まず「自社HPに月何人が訪問しているか」「そのうち何人が問い合わせているか」を確認します。Googleアナリティクスを設置していない工務店も多いのですが、数字がわからない状態では改善のしようがありません。現状把握が出発点です。
ステップ2|Googleビジネスプロフィール(MEO)を整備する
「〇〇市 工務店」「〇〇市 注文住宅」などのローカル検索でGoogleマップに上位表示されると、自社HPへの流入が大幅に増えます。プロフィール情報の整備・施工写真の追加・口コミの収集——これだけで問い合わせが変わり始めた工務店を何社も見てきました。
ステップ3|ホームページの「読まれるページ」を改善する
多くの工務店HPのトップページは、「家族の笑顔の写真+キャッチコピー」で終わっています。見込み客が知りたいのは「なぜこの工務店を選ぶべきか」「実際にどんな家を建てているか」「価格の目安はどれくらいか」です。この情報を丁寧に提示するだけで、問い合わせの質と量が変わります。
ステップ4|SEO対策でGoogleからの流入を育てる
商圏内のお客さんが検索するキーワードで自社HPが上位表示されるよう、ページ構成とコンテンツを整えます。「〇〇市 注文住宅 価格」「〇〇市 工務店 実例」といったキーワードは、ポータルに負けているケースが多いですが、適切な対策を施すと6ヶ月程度で変化が出てきます。
ステップ5|必要に応じてGoogle広告・Meta広告で加速させる
ぼくはよく「お金を掛けずに売上を伸ばすというのは間違い」とお伝えしています。広告に投資して集客を加速させることは、社長の労働時間を短縮しながら売上利益を最大化するうえで合理的な判断です。SEOが育つまでの期間を広告でカバーするという使い方が、特に効果的です。
「HPからの問い合わせが月0件から5件以上になった。ポータルに払っていた掲載費を自社HPに投じ直したことで、問い合わせの質も明らかに変わりました」
工務店経営者(50代・男性)
「紹介だけに頼らなくていい仕組みができて、経営が安定した。毎月問い合わせが来る状態になると、気持ちにゆとりが生まれて現場にも集中できるようになりました」
注文住宅工務店経営者(40代・男性)
切り替えのタイミングはいつが正解か|判断のチェックポイント
「ポータルをいきなりやめるのは怖い」という社長も多いです。それは正しい慎重さだと思います。ぼくが提案しているのは、いきなりポータルをやめるのではなく、自社HPからの問い合わせが月3件以上安定してきたタイミングでポータルを縮小・停止するという段階的なシフトです。
以下の状態になったら、ポータル依存からの脱却を検討するサインです。
- □ 自社HPからの月間問い合わせが3件以上来るようになった
- □ Googleマップの表示回数が月1,000回を超えてきた
- □ HPからの問い合わせ客の成約率がポータルより明らかに高い
- □ ポータル掲載費の年間コストが、自社HP改善への投資よりも高くなっている
注意したいのは、「自社HPが機能していない状態でポータルをやめる」のは危険だという点です。順番が大切です。先に自社HP集客の基盤を育て、数字が出てきてからポータルを縮小する。この順序を守ることで、集客が途切れるリスクを最小化しながら移行できます。
また、年間1棟受注が増えれば粗利で500万円以上の上乗せになります。「年間1棟増えれば、コンサル費用は何倍にもなって返ってくる」という感覚を持って集客投資を判断していただくと、行動の優先順位がクリアになってきます。
まとめ|「いい家を建てているのに、なぜ選ばれないのか」から抜け出すために
ポータル依存から自社HP集客への切り替えは、一夜にして起こる変化ではありません。ただ、正しいステップで動き始めた工務店は、6ヶ月から1年のスパンで確実に結果が出てきます。
技術があって、誠実な仕事をしていて、地元でちゃんと評価されているのに、Webでは選ばれない——この理不尽を放置する理由はどこにもありません。「紹介だけに頼らない集客の仕組みをつくる」ことは、工務店経営の安定に直結します。
自社HPからの月5件以上の問い合わせを目指す5ステップ集客法や、MEO・SEO・広告の組み合わせ方について、より詳しく知りたい社長はぜひ以下のガイドブックを手に取ってみてください。無料でお届けしています。
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静岡を拠点にしていますが、全国の工務店経営者をZOOMやオンラインでサポートしています。「うちの状況でも変えられるのか」という疑問も含めて、まずは気軽にご相談いただければと思います。