先日、埼玉県で注文住宅を手がける工務店の社長からこんな相談をいただきました。「ホームページをリニューアルしようとしているんですが、制作会社からWordPressとWixどっちがいいか聞かれて、正直まったくわからなくて……」と。
CMSの種類なんて、家づくりのプロである社長が詳しくなくて当然です。ただ、ここで選択を間違えると、せっかくリニューアルしたホームページが「見た目はきれいなのに問い合わせが来ない」状態になってしまうことがあります。実際にそういうケースを、私はこの18年間で何度も見てきました。
この記事では、工務店が集客を目的にホームページを運用するうえで、どのCMSを選ぶべきかを、診断チェック付きでわかりやすく整理します。
📋 この記事でわかること
- WordPress・Wix・Squarespaceそれぞれの特徴と工務店への適性
- 自社の状況に合ったCMSを選ぶための診断チェックポイント
- 「月5件以上のHP問い合わせ」を目指すために本当に重要な視点
- CMS選びで失敗しないための比較ポイントと次のステップ
こんな方におすすめ
- ✅ ホームページのリニューアルや新規制作を検討している工務店の社長
- ✅ WordPressとWix・Squarespaceの違いを知りたい方
- ✅ ホームページはあるのに問い合わせが来ない状況を変えたい方
- ✅ SEOやMEO対策を視野に入れたHP運用を考えている方
- ✅ 制作会社に任せきりでなく、自社でも更新・管理できる体制を作りたい方

CMS選びの前に確認したい「工務店のHP集客の本質」
CMSを比較する前に、まず押さえておきたいことがあります。工務店のホームページ集客は、飲食店や美容室とは購買行動が根本的に異なります。
注文住宅は「一生に一度の買い物」です。お客様は半年〜1年以上かけてリサーチし、複数の工務店を比較検討します。「ちょっと気になったからすぐ問い合わせ」とはなりません。だからこそ、ホームページには次の3つの役割が求められます。
- 検索で見つけてもらえること(SEO)
- 見てもらった人を「ここで建てたい」と思わせること(コンテンツ力)
- 問い合わせ・資料請求への導線が機能していること(CTA設計)
この3つを満たすためにCMSを選ぶ、というのが正しい順番です。「どれが使いやすいか」ではなく「どれが集客の目的を達成しやすいか」で判断してください。
「CMSはあくまで道具です。大切なのは、その道具でどんなコンテンツを発信し、誰に届け、どう問い合わせにつなげるかという設計です。道具選びに時間をかけすぎて、肝心の中身が後回しになるのが一番もったいない。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・増益繁盛メソッド開発者)
WordPress・Wix・Squarespaceを工務店目線で比較する
では、代表的な3つのCMSを工務店の集客という観点で見ていきましょう。
WordPress(ワードプレス)
世界シェアNo.1のCMSで、日本でもビジネス用途のホームページの大部分がWordPressで構築されています。オープンソースで無料(サーバー・ドメイン費用は別途)、プラグインやテーマが豊富で、SEOの柔軟性が非常に高いのが特徴です。
工務店が「月5件以上のHP問い合わせ」を目指すうえで、SEO対策の自由度が高いことは大きな強みです。Googleサーチコンソールとの連携、サイトマップの自動生成、ページ速度の最適化など、SEOに関わる設定をきめ細かくコントロールできます。また、施工事例を積み重ねていくブログ形式のコンテンツ発信にも向いており、「地域名+注文住宅」「○○市 工務店」といったキーワードで上位表示を狙いやすい構造が作れます。
一方、初期設定や管理画面の操作に慣れが必要で、セキュリティ管理もある程度自分たちで行う必要があります。ただ、制作会社に依頼する場合は、この部分を含めてサポートしてもらえることがほとんどです。
Wix(ウィックス)
直感的なドラッグ&ドロップ操作でホームページが作れるサービスです。デザインの自由度が高く、専門知識がなくても見た目のきれいなページが作れます。月額プランで利用でき、初期費用を抑えたい方に選ばれています。
ただし、工務店の集客目的という観点では注意が必要です。Wixは近年SEO機能が改善されてきているものの、WordPressと比べるとSEO設定の細かいコントロールに制限があります。また、ページの表示速度がWordPressと比べて遅くなりやすく、Googleの評価に影響することがあります。「とにかく早く公開したい」「まずネット上に存在感を作りたい」という段階では選択肢になりますが、本気でSEO集客を狙うなら早めにWordPressへの移行を視野に入れておくべきです。
Squarespace(スクエアスペース)
デザイン性の高さで知られる海外発のCMSです。テンプレートのクオリティが高く、おしゃれなビジュアルのサイトが作りやすい一方、日本語対応のサポートが限定的で、日本語SEOとの相性も完璧ではありません。工務店のHP集客という目的では、現時点ではWordPressのほうが圧倒的に実績があります。デザイン事務所やクリエイター系の事業者には向いていますが、地域密着の注文住宅工務店の集客ツールとしては優先度が下がります。
✓ ここまでのポイント
- 工務店のHP集客では「SEOの自由度」「コンテンツの積み上げやすさ」「問い合わせ導線の設計力」がCMS選びの判断基準になる
- WordPressは工務店の本格的なSEO集客に最も適しており、実績・実用性ともに群を抜いている
- WixやSquarespaceは手軽に使える反面、集客を本気で狙う段階ではWordPressへの移行を検討する必要がある
【自己診断】あなたの工務店はどのCMSが合っているか?
「うちの場合はどれを選べばいいの?」という社長のために、状況別の診断チェックポイントを用意しました。当てはまる項目を確認してみてください。
チェックポイント①:現在のHPから問い合わせが月に1件以下である
問い合わせがほぼゼロという状況は、CMSの問題というよりコンテンツ・SEO・導線設計のどこかに原因があります。まず現状のHPを分析し、問題の所在を特定することが先決です。ただし、WixやSquarespaceで現在運用している場合、SEOの限界がボトルネックになっているケースは多く、WordPressへの移行が改善の近道になることがあります。
✅ ポイント:CMS変更の前に「なぜ問い合わせが来ないか」を分析する。Googleサーチコンソールで検索流入を確認し、そもそも検索から誰にも見られていないのか、見られているのに問い合わせにつながっていないのかを切り分ける。
チェックポイント②:施工事例を定期的にホームページで発信できていない
注文住宅の検討者が最も重視するのは「施工事例」です。工務店のSEO集客において、施工事例ページの充実度は問い合わせ数に直結します。施工事例を更新しやすいかどうかは、CMS選びの重要な基準の一つです。
✅ ポイント:WordPressはカスタム投稿タイプという機能で施工事例専用のページを設計でき、写真・テキストを自分たちで定期更新しやすい。制作会社に依頼する際は「施工事例を自社で更新できる管理画面」を必ず要件に入れること。
チェックポイント③:「○○市 注文住宅」「○○県 工務店」などの地域キーワードで検索しても自社HPが出てこない
地域密着の工務店にとって、地域名を含む検索キーワードでの上位表示は最優先事項です。これが達成できていない場合、どんなにきれいなHPでも新規のお客様には届きません。
✅ ポイント:地域SEOはWordPressのプラグイン(例:SEO SIMPLE PACK・Yoast SEOなど)との組み合わせで細かく対策できる。Wixでも基本的な設定はできるが、ページ速度・構造化データ・内部リンク設計などの細かい最適化ではWordPressのほうが有利。
チェックポイント④:制作会社や外注に頼み切りで、HPの更新を自分たちでできない状態になっている
更新のたびに費用が発生し、更新頻度が下がる——これはよくある悪循環です。集客力のあるHPは、継続的なコンテンツ更新が前提です。
✅ ポイント:WordPressは管理画面の操作に慣れれば、ブログ記事・施工事例・お客様の声の追加が自社でできる。操作研修を含めた制作パッケージを提供している制作会社を選ぶと良い。
チェックポイント⑤:SUUMOなどポータルサイトへの掲載費だけで月に数万〜十数万円かかっている
ポータルサイトへの依存は、費用対効果が低くなりやすいうえ、価格競争に巻き込まれるリスクもあります。自社HPからの問い合わせ獲得を強化することで、ポータル依存から脱却する自社集客の仕組みが作れます。
✅ ポイント:ポータルサイトの予算の一部を自社HP強化(WordPressでのSEO対策・コンテンツ制作・Google広告)に振り向けることで、長期的に費用対効果の高い集客基盤が作れる。
「社長がよく『うちはポータルに出しているから』とおっしゃるんですが、ポータルは他社と並んで比較されるステージです。自社HPは自分たちだけの舞台。どちらに力を入れるべきか、答えは明らかだと思いませんか。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・増益繁盛メソッド開発者)
工務店がWordPressでHP集客を強化する5つのステップ
診断チェックの結果、「WordPressで本腰を入れてSEO集客に取り組もう」と決めた社長のために、私たちが実際にクライアントと一緒に進めているステップをご紹介します。
HP集客強化 STEP 1
現状のHP診断と目標設定
まず「今どのキーワードで何位に表示されているか」「月間のアクセス数と問い合わせ転換率はどのくらいか」を数値で把握します。感覚ではなくデータから課題を特定することで、打ち手の優先順位が明確になります。目標は「月5件以上のHP問い合わせ」を軸に逆算して設定します。
⚠️ よくある失敗:アクセス解析ツールを入れていない、または入れているのに誰も確認していないケース。Googleアナリティクス・サーチコンソールの設置と確認を最初に行うこと。
HP集客強化 STEP 2
WordPress環境の整備と基本SEO設定
サーバー・ドメイン・テーマ・プラグインの選定と設定を行います。特にページ表示速度の最適化・SSL化・XML サイトマップの設定は集客の土台として欠かせません。
⚠️ よくある失敗:見た目重視で重いテーマを選び、ページ速度が遅くなってGoogleの評価が下がるケース。表示速度はSEOに直結するため、軽量・高速なテーマを選ぶことが重要。
HP集客強化 STEP 3
施工事例・お客様の声・スタッフ紹介の充実
検討者が「ここで建てたい」と思う決め手になるコンテンツを整備します。施工事例は写真・コンセプト・施主様のこだわりをセットで掲載することで、共感を生みやすくなります。
⚠️ よくある失敗:施工写真だけ掲載してテキストがほぼない状態。Googleはテキストを読んでページを評価するため、写真だけのページはSEO効果が低くなります。
HP集客強化 STEP 4
地域SEO・MEO対策の実施
「○○市 工務店」「○○県 注文住宅」などの地域キーワードでの上位表示を狙うSEO対策と、Googleビジネスプロフィール(MEO対策)を並行して進めます。Googleマップ上の口コミ・情報整備は、ゼロコストで始められる集客強化策として見逃せません。
⚠️ よくある失敗:Googleビジネスプロフィールを登録したまま放置している。営業時間・写真・投稿の定期更新が口コミ増加と検索順位に影響します。
HP集客強化 STEP 5
広告との組み合わせで問い合わせを加速
SEOだけでは成果が出るまでに時間がかかることがあります。Google広告・Meta広告を組み合わせることで、SEOが育つまでの期間も問い合わせを安定させることができます。「お金を掛けずに売上を伸ばすというのは間違い」で、広告投資して集客するのが労働時間を短縮しながら売上利益を最大化するのに最適です。
⚠️ よくある失敗:広告だけに頼り、SEOやコンテンツ整備を後回しにするケース。広告を止めた瞬間に集客がゼロに戻ります。SEOとの両輪で仕組みを作ることが重要です。
実際にどう変わったか——クライアントの声
私がこれまで1,000店舗以上の中小事業者の売上アップを支援してきた中で、工務店でのHP集客支援においても確かな手応えを感じています。
「HPからの問い合わせが月0件から5件以上になった」
注文住宅工務店・経営者
「年間1棟増えただけでコンサル費用の6倍以上が回収できた」
注文住宅工務店・経営者
年間1棟の受注が増えれば、粗利にして500万円超の差が生まれます。月額66,000円のコンサル費用(6ヶ月契約)と比較すれば、ROIは明らかです。「紹介だけに頼らない集客の仕組みをつくる」ことが、経営の安定につながります。
まとめ:工務店のCMS選びで迷ったら「集客の目的」に立ち返る
WordPress・Wix・Squarespaceの違いを整理してきましたが、結論をシンプルにまとめると次の通りです。
- 本気でSEO集客を狙うならWordPress一択——SEOの自由度・コンテンツ更新のしやすさ・プラグインの豊富さで、工務店の集客目的には最も適しています。
- Wixは「とりあえずの入口」として使えるが、本格集客には限界がある——早期にWordPressへの移行を検討することを推奨します。
- Squarespaceは工務店の地域SEO集客には向きにくい——デザイン重視のクリエイター向けで、地域密着の注文住宅工務店のメインツールとしては優先度が下がります。
ただし、CMSはあくまで道具です。「WordPressに移行した」だけで問い合わせが増えるわけではありません。SEO設定・コンテンツ整備・MEO対策・広告との組み合わせ——これらを一つひとつ正しく積み上げることで、「月5件以上のHP問い合わせ」という目標が現実になります。
「いい家を建てているのに、なぜ選ばれないのか」——その答えは技術ではなく、伝え方と仕組みの問題です。業界経験18年・支援実績1,000社以上の増益繁盛メソッドで、その仕組みを一緒に作っていきましょう。
まずは無料のガイドブックで、集客の全体像を確認してみてください。同時5社限定のHP集客サポートについてのご相談もお気軽にどうぞ。