店長に任せる業務と経営者が管理すべき業務の分担

店長に任せる業務と経営者が管理すべき業務の分担【多店舗展開を成功させる権限移譲の完全ガイド】

目次

はじめに:なぜ業務分担が多店舗展開の成功を決めるのか?

「全部自分でやらないと気が済まない…」
「店長に任せたいけど、どこまで任せていいか分からない」
「任せすぎて品質が落ちるのが心配」

多店舗展開を目指す美容室オーナーなら
必ずこんな悩みを抱えるはずです。
実際、多店舗展開に失敗する美容室の約70%が
「権限移譲の失敗」が原因と言われています。

任せすぎると品質が落ち、任せなさすぎると
経営者が疲弊して両店舗とも中途半端になってしまう。
成功する多店舗展開には、「何を任せて、何を自分で管理するか」の
明確な線引きが不可欠なのです。

今回は、店長と経営者の理想的な業務分担について、
具体例とともに分かりやすく解説します。

これを読めば、安心して権限移譲ができるようになりますよ!

【基本原則】業務分担の考え方

分担の基本ルール

ルール1:「影響度×重要度」マトリックス

【経営者が管理すべき業務】
影響度:大 重要度:大
・経営方針の決定
・重要な投資判断
・重大なトラブル対応
・人事の最終決定

【店長に任せる業務】
影響度:小~中 重要度:中~大
・日常の店舗運営
・スタッフの指導
・お客様対応
・在庫管理

【システム化・自動化する業務】
影響度:小 重要度:小~中
・売上集計
・予約管理
・定型的な事務作業
・データ入力

ルール2:「判断の重さ」による分類

【即座に判断が必要で影響が大きい】
→ 事前にルールを決めて店長に権限移譲

【時間をかけて判断すべきで影響が大きい】
→ 経営者が最終判断

【影響が小さく定型的】
→ 完全に店長に移譲

【専門性が高く複雑】
→ 経営者または専門家が対応

ルール3:段階的な権限移譲

【ステップ1:見習い店長期】
・決められたルール内での判断
・重要事項は必ず事前相談
・経営者の承認を得てから実行

【ステップ2:実践店長期】
・一定範囲内での独立判断
・結果報告は事後でも可
・問題発生時は即座に相談

【ステップ3:完全独立期】
・店舗運営の全権委任
・定期報告のみで独立運営
・経営者は戦略に集中

【店長に任せる業務】日常運営の完全移譲

1. 日常の技術・接客業務

完全に任せる項目

技術指導・品質管理

【任せる理由】
・現場にいる時間が最も長い
・お客様の反応を直接確認できる
・スタッフの技術レベルを把握
・即座に修正・指導が可能

【具体的な業務】
□ 日々の技術指導とアドバイス
□ 施術品質のチェックと改善指導
□ 新メニュー・技術の練習指導
□ お客様からの技術相談対応
□ 技術ミスの現場対応と改善

接客・サービス管理

【任せる業務】
□ 日常の接客指導
□ お客様からの要望・相談対応
□ 接客マナーの現場指導
□ サービス品質の維持・向上
□ お客様満足度の向上活動

【権限範囲】
・接客方法の微調整
・お客様への特別配慮
・軽微なサービス追加
・接客トラブルの初期対応

経営者への報告事項

【日次報告】
・重大なクレーム・トラブル
・技術的な重大ミス
・お客様からの重要な要望

【週次報告】
・技術指導の進捗状況
・接客品質の改善点
・お客様満足度の状況

【月次報告】
・技術・接客の総合評価
・改善計画の提案
・研修ニーズの報告

2. スタッフ管理・育成

任せる人事業務

日常のスタッフ管理

【シフト管理】
・月間シフトの作成と調整
・急な変更への対応
・効率的な人員配置
・残業時間の管理

【指導・育成】
・新人スタッフの日常指導
・技術向上のサポート
・接客スキルの指導
・個別の悩み相談対応

【評価・フィードバック】
・日常業務での評価
・良い点・改善点のフィードバック
・月次評価の一次評価
・成長のためのアドバイス

経営者への相談事項

【必ず相談が必要】
・スタッフの採用・解雇
・重大な規律違反
・給与・待遇の変更
・長期休職の対応

【状況に応じて相談】
・スタッフ間のトラブル
・技術的な重大な問題
・勤務態度の著しい悪化
・お客様からのスタッフへのクレーム

3. 売上・数値管理

任せる数値管理業務

日常の売上管理

【日次業務】
□ 当日売上の集計と記録
□ 来客数・客単価の把握
□ 目標との比較と分析
□ 問題点の早期発見

【週次業務】
□ 週間売上の分析
□ スタッフ別実績の把握
□ メニュー別売上の分析
□ 来週の目標設定

【月次業務】
□ 月間実績の総括
□ 前年同月との比較
□ 目標達成度の評価
□ 来月の改善計画立案

在庫・商品管理

【在庫管理】
□ 日常使用商品の在庫チェック
□ 発注タイミングの判断
□ 適正在庫レベルの維持
□ 商品の品質管理

【商品販売】
□ お客様への商品提案
□ 商品説明とアフターフォロー
□ 売れ筋商品の把握
□ 新商品の試用と評価

権限の範囲設定

【独立判断できる範囲】
・月3万円以下の消耗品発注
・定期商品の通常発注
・お客様への軽微なサービス追加
・日常業務での軽微な改善

【事前相談が必要な範囲】
・月5万円以上の支出
・新商品の導入
・価格変更を伴う判断
・システム・設備の変更

4. お客様対応・関係構築

完全移譲する顧客対応

日常のお客様対応

【予約・来店対応】
□ 電話・Web予約の対応
□ 来店時のお出迎え・案内
□ 待ち時間の配慮とフォロー
□ お見送りとお礼

【要望・相談対応】
□ 髪型・スタイルの相談
□ 商品・ケア方法のアドバイス
□ 次回予約の提案
□ 軽微な要望への対応

関係構築活動

【リピート促進】
□ お客様の好みや特徴の記録
□ 定期的なフォローアップ
□ 特別な日のお祝いメッセージ
□ 個別のキャンペーン提案

【満足度向上】
□ アンケートの実施と分析
□ 改善点の発見と対応
□ 特別サービスの提供
□ 口コミ・紹介の促進

【経営者が管理すべき業務】戦略的重要事項

1. 経営戦略・方針決定

絶対に経営者が決めるべき事項

事業戦略の決定

【短期戦略(1年以内)】
□ 年間売上・利益目標の設定
□ 新サービス・メニューの導入方針
□ 価格戦略の決定
□ 競合対策の基本方針

【中長期戦略(1-3年)】
□ 多店舗展開の計画
□ ブランドコンセプトの確立
□ 人材育成の基本方針
□ 投資計画の策定

【緊急戦略】
□ 市場変化への対応方針
□ 競合店対策の決定
□ 経営危機への対応
□ 大規模な変更の意思決定

店舗コンセプト・ブランド管理

【ブランド統一】
□ 店舗コンセプトの設定
□ サービス品質基準の設定
□ 接客スタイルの統一方針
□ 内装・外観の基本デザイン

【差別化戦略】
□ 競合との差別化ポイント
□ 独自サービスの開発
□ ターゲット客層の設定
□ 価値提案の明確化

2. 財務・投資管理

経営者専権事項

重要な財務判断

【投資決定】
□ 10万円以上の設備投資
□ 新店舗の出店判断
□ 大規模な改装・リニューアル
□ IT・システム投資

【資金管理】
□ 借入・融資の判断
□ 資金繰りの計画と管理
□ 緊急時の資金調達
□ 投資回収計画の策定

【利益配分】
□ スタッフ賞与の決定
□ 利益還元の方針
□ 内部留保の判断
□ 配当・分配の決定

財務分析・計画

【定期的な財務分析】
・月次損益の詳細分析
・キャッシュフローの管理
・予算実績の比較分析
・収益性改善の計画

【年次計画】
・年間予算の策定
・税務計画と節税対策
・設備投資計画
・人件費計画

3. 人事・組織管理

経営者が決定すべき人事事項

重要な人事決定

【採用・退職】
□ 正社員の採用最終決定
□ 店長・幹部候補の選考
□ 重大な問題による解雇
□ 早期退職・希望退職の判断

【処遇・評価】
□ 昇進・昇格の最終決定
□ 給与・賞与の決定
□ 人事評価制度の設計
□ 懲戒処分の決定

【組織設計】
□ 組織構造の設計
□ 職務権限の設定
□ 人材配置の最終決定
□ 人材育成計画の策定

労務管理・制度設計

【制度設計】
□ 就業規則の制定・改定
□ 給与制度の設計
□ 福利厚生制度の設計
□ 人事評価制度の構築

【労務管理】
□ 労働時間管理の方針
□ 安全衛生管理の統括
□ 労使関係の管理
□ 法令遵守の確認

4. 外部関係・業界対応

経営者の専門領域

重要な外部関係

【金融機関】
□ 銀行・信用金庫との関係構築
□ 融資交渉・条件交渉
□ 資金調達の相談
□ 経営状況の報告

【行政・業界団体】
□ 保健所・行政との対応
□ 業界団体との関係
□ 法規制への対応
□ 業界情報の収集

【取引先・パートナー】
□ 主要取引先との関係構築
□ 契約条件の交渉
□ 新規取引先の開拓
□ 戦略的提携の検討

危機管理・法的対応

【危機管理】
□ 重大事故・事件への対応
□ 法的トラブルへの対応
□ 風評被害への対策
□ 緊急事態への対応方針

【法的事項】
□ 契約書の作成・確認
□ 法的リスクの評価
□ 弁護士・専門家との相談
□ コンプライアンス体制の構築

【共同管理業務】経営者と店長が連携すべき事項

1. 品質管理・改善活動

協力して取り組む品質管理

品質基準の設定と維持

【経営者の役割】
・品質基準の設定
・品質管理システムの構築
・改善方針の決定
・外部評価の確認

【店長の役割】
・日常的な品質チェック
・問題点の早期発見
・改善案の提案
・スタッフへの指導徹底

【連携ポイント】
・週1回の品質確認ミーティング
・お客様の声の共有と対策検討
・改善活動の進捗確認
・新しい品質向上施策の検討

2. 売上向上・マーケティング

共同で取り組む売上向上

マーケティング活動

【経営者の役割】
・マーケティング戦略の策定
・広告予算の決定
・ブランディング方針の決定
・効果測定と改善方針

【店長の役割】
・地域密着の情報収集
・お客様ニーズの把握
・現場での販促活動実施
・効果の現場レベル測定

【連携ポイント】
・月1回のマーケティング会議
・キャンペーン効果の分析
・新企画のアイデア交換
・地域特性の情報共有

3. 人材育成・組織開発

協力して進める人材育成

スタッフ育成計画

【経営者の役割】
・育成方針・方向性の決定
・研修制度の設計
・キャリアパスの設計
・評価制度の運用

【店長の役割】
・日常的な指導とサポート
・個別ニーズの把握
・成長状況の記録と報告
・現場での実践機会提供

【連携ポイント】
・月1回の人材育成会議
・個別スタッフの成長状況共有
・研修内容の効果確認
・昇進・昇格の協議

【段階別】権限移譲のロードマップ

フェーズ1:基本的な権限移譲(開始~3ヶ月)

移譲する業務範囲

【日常業務の移譲】
□ 開店・閉店業務
□ お客様の接客・対応
□ スタッフの技術指導
□ 軽微なトラブル対応
□ 日次売上の集計・報告

【権限の範囲】
・1万円以下の支出決定
・お客様への軽微なサービス
・スタッフシフトの微調整
・商品の通常発注

【報告・相談体制】
・重要事項は即座に連絡
・日次報告は必須
・週2回の定期面談
・月1回の詳細レビュー

フェーズ2:運営権限の拡大(3~9ヶ月)

拡大する権限範囲

【管理業務の移譲】
□ 月間シフト作成
□ 在庫管理・発注業務
□ スタッフ評価(一次評価)
□ 売上分析・改善提案
□ お客様満足度管理

【権限の拡大】
・3万円以下の支出決定
・軽微な価格調整
・サービス内容の微調整
・新商品の試験導入

【報告・相談体制】
・重要事項は24時間以内に報告
・週1回の定期面談
・月1回の運営レビュー
・四半期ごとの総合評価

フェーズ3:完全独立運営(9ヶ月~)

完全移譲する業務

【独立運営業務】
□ 店舗運営の全責任
□ スタッフ管理・育成
□ 売上・利益管理
□ 顧客関係管理
□ 地域マーケティング

【最大権限範囲】
・5万円以下の支出決定
・店舗レベルでの価格設定
・スタッフの人事評価
・地域限定キャンペーン実施

【報告・相談体制】
・緊急事項は即座に連絡
・週1回の簡易報告
・月1回の詳細レビュー
・四半期ごとの戦略会議

【実践ツール】業務分担管理シート

権限移譲チェックリスト

店長権限確認表

業務分類    |権限レベル|確認日|備考
─────────────────────────────
【技術・接客】
日常技術指導  |完全移譲 |   |
品質チェック  |完全移譲 |   |
クレーム対応  |条件付移譲|   |

【スタッフ管理】
シフト作成   |完全移譲 |   |
日常指導    |完全移譲 |   |
人事評価    |条件付移譲|   |

【売上・数値管理】
日次売上管理  |完全移譲 |   |
在庫管理    |完全移譲 |   |
発注業務    |条件付移譲|   |

【お客様対応】
日常接客    |完全移譲 |   |
予約管理    |完全移譲 |   |
特別対応    |条件付移譲|   |

意思決定フローチャート

判断に迷った時の確認フロー

問題・判断事項が発生
    ↓
影響額は5万円以上? → YES → 経営者に相談
    ↓ NO
お客様に重大な影響? → YES → 経営者に相談
    ↓ NO
法的リスクはある?  → YES → 経営者に相談
    ↓ NO
過去に同様の事例?  → YES → 事例に従って判断
    ↓ NO
マニュアルに記載?  → YES → マニュアルに従う
    ↓ NO
店長が判断して事後報告

よくある失敗パターンと対策

失敗パターン1:任せすぎて品質低下

症状

  • お客様からのクレーム増加
  • 売上の減少傾向
  • スタッフのモチベーション低下

原因

  • 権限移譲のタイミングが早すぎた
  • 店長の能力を過大評価
  • チェック体制の不備

対策

【即座に行うべき対応】
・品質チェック体制の強化
・経営者の現場復帰(一時的)
・お客様への謝罪と改善報告

【中長期的な改善】
・店長の追加研修実施
・権限範囲の見直し
・報告・相談体制の強化
・段階的な権限再移譲

失敗パターン2:任せなさすぎて経営者疲弊

症状

  • 経営者が毎日深夜まで作業
  • 戦略的な業務に時間が取れない
  • 2店舗目の展開が進まない

原因

  • 完璧主義による権限移譲の遅れ
  • 店長への信頼不足
  • 失敗を恐れる気持ち

対策

【段階的な権限移譲】
・小さな業務から徐々に移譲
・成功体験を積み重ねる
・失敗しても大きな影響のない業務から開始

【信頼関係の構築】
・定期的なコミュニケーション
・店長の判断を尊重する姿勢
・失敗を責めない環境作り

失敗パターン3:報告・相談体制の不備

症状

  • 重要な問題の報告が遅れる
  • 経営者が現状を把握できない
  • 問題が大きくなってから発覚

原因

  • 報告ルールが曖昧
  • 相談しにくい雰囲気
  • 報告の重要性の認識不足

対策

【明確なルール設定】
・報告すべき事項の明文化
・報告のタイミングとチャネル
・緊急時の連絡方法

【相談しやすい環境作り】
・定期的な面談の実施
・オープンなコミュニケーション
・失敗を学習機会と捉える姿勢

まとめ:成功する業務分担の秘訣

業務分担成功の3原則

原則1:明確な基準設定

  • 何を任せ、何を自分で行うかの明確化
  • 権限範囲の具体的な数値化
  • 判断に迷った時のルール作り

原則2:段階的な権限移譲

  • 店長の能力に応じた段階的な移譲
  • 小さな成功の積み重ね
  • 適切なタイミングでの権限拡大

原則3:継続的なコミュニケーション

  • 定期的な報告・相談体制
  • オープンな対話環境
  • 相互の信頼関係構築

理想的な業務分担がもたらす効果

経営者にとって

  • 戦略的業務への集中
  • 多店舗展開への時間確保
  • 精神的・肉体的負担の軽減
  • 長期的視点での経営判断

店長にとって

  • 責任感とやりがいの向上
  • 管理能力の向上
  • キャリアアップの実感
  • 経営者としての視点獲得

店舗運営にとって

  • 迅速な意思決定と対応
  • 現場に密着したサービス提供
  • 効率的な店舗運営
  • 継続的な改善活動

お客様にとって

  • 安定したサービス品質
  • 迅速で柔軟な対応
  • 地域に密着したサービス
  • 満足度の向上

最後に:信頼と成長の循環を作る

適切な業務分担は、単なる作業の振り分けではありません。

それは

  • 店長の成長機会の創出
  • 経営者の戦略思考の時間確保
  • 組織全体の能力向上
  • お客様へのより良いサービス提供

そして何より

  • 相互の信頼関係の構築
  • 共に成長する喜びの共有
  • 持続可能な美容室経営の実現
  • 地域社会への貢献

適切な業務分担により、あなたの美容室が経営者と店長が共に成長し、
お客様により良いサービスを提供できる
素晴らしい組織になることを心から応援しています!

次のアクション

  • 現在の業務分担状況を整理してみましょう
  • 店長候補の能力を客観的に評価してみましょう
  • 段階的な権限移譲計画を作成してみましょう
  • 報告・相談体制を見直してみましょう

信頼に基づく業務分担で、成功する多店舗展開を実現しましょう!


この記事は美容室経営の実践的なノウハウをもとに作成しています。
業務分担は店長の能力や店舗の特性に応じて柔軟に調整することが重要です。

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この記事を書いた人

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 代表取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区)
自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。

市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。

取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。

お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。

こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。

発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。

会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。

コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。

どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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