カラーリングの持ちを良くしてリピート率向上

カラーリングの持ちを良くしてリピート率向上

目次

はじめに:なぜカラーの持ちがリピート率を左右するのか?

美容室を経営していて、こんな経験はありませんか?

「せっかくきれいに染めたのに、
1ヶ月で色が抜けてしまった」とお客さんに言われる。
「他の美容室の方が色持ちが良かった」と比較される。
カラーリングの仕上がりは満足してもらえるのに、
なぜかリピートに繋がらない…

実は、カラーの持ちの良さこそが、
お客さんのリピート率を決定する最重要要素の一つなのです。

なぜなら、

  • カラーリングは美容室の売上の60-70%を占める主力メニュー
  • 色の退色は毎日目にするため、不満が蓄積しやすい
  • 色持ちの良さは技術力の証明として認識される
  • 長持ちすれば次回来店までの期間も延ばせる

からです。

データによると、

  • 色持ち満足度が高いお客さんのリピート率:89%
  • 色持ちに不満があるお客さんのリピート率:34%

この55ポイントの差は、
カラーリング技術の品質によって生まれています。

成功している美容室では、
「○○さんの髪、2ヶ月経ってもまだきれいな色ですね!」
「このカラーなら3ヶ月はきれいな状態を保てますよ」
「うちのカラーは色持ちが自慢なんです」

というように、
色持ちの良さを強みとしてお客さんとの信頼関係を築いています。

今回は、カラーリングの持ちを劇的に改善し、
リピート率を向上させる具体的な技術と方法をお伝えします。

カラーリングの退色メカニズムの理解

色素が抜ける原因の科学的分析

物理的要因による退色

水による色素流出

メカニズム:
・シャンプー時の物理的洗浄
・毛髪内部の水分による膨潤
・キューティクルの隙間からの流出
・温度上昇による分子運動活性化

影響度:退色の40-50%
対策の重要性:★★★★★

摩擦による色素剥離

メカニズム:
・ブラッシング時の物理的摩擦
・枕や衣服との接触
・風による髪同士の摩擦
・タオルドライ時の過度な摩擦

影響度:退色の15-20%
対策の重要性:★★★☆☆

紫外線による色素分解

メカニズム:
・UV-Aによる色素分子の結合破壊
・UV-Bによる毛髪構造へのダメージ
・光酸化反応による色素変化
・メラニン色素との相互作用

影響度:退色の20-25%
対策の重要性:★★★★☆

化学的要因による退色

pH変化による影響

アルカリ性環境(pH8以上):
・キューティクル開放
・色素分子の不安定化
・毛髪内部への水分浸透促進
・色素流出の加速

酸性環境(pH4以下):
・過度の収れん作用
・毛髪の硬化
・色素定着の阻害

最適pH範囲:4.5-6.5

酸化による色素変化

メカニズム:
・空気中の酸素による酸化
・残留過酸化水素の影響
・鉄分などの金属イオン触媒作用
・熱による酸化促進

対策:
・抗酸化成分の活用
・還元作用のある成分使用
・金属イオン封鎖剤の利用
・適切な温度管理

髪質別退色パターンの分析

ダメージレベル別の退色特性

健康毛(ダメージレベル1-2)

特徴:
・キューティクルが整っている
・内部構造が密
・色素の定着が良い
・退色は比較的緩やか

退色パターン:
・6-8週間で20-30%退色
・均一な色落ち
・ベースの明るさは維持
・色調変化は最小限

対策:
・基本的なアフターケア
・定期的なメンテナンス
・予防的ケアが中心

軽度ダメージ毛(ダメージレベル3)

特徴:
・部分的なキューティクル損傷
・内部の空洞化が始まる
・色素の定着にムラ
・退色速度がやや早い

退色パターン:
・4-6週間で30-40%退色
・毛先から退色開始
・明度の上昇が目立つ
・色調の変化が顕著

対策:
・補修トリートメントの併用
・色素補給の頻度増加
・保護成分の強化

重度ダメージ毛(ダメージレベル4-5)

特徴:
・キューティクルの大幅損傷
・内部構造の空洞化進行
・色素の定着困難
・急速な退色

退色パターン:
・2-4週間で50%以上退色
・不均一な色落ち
・大幅な明度上昇
・色調の著しい変化

対策:
・事前の集中補修
・特殊な色素定着技術
・継続的な補修ケア
・頻繁なメンテナンス

髪質タイプ別対応

細毛・軟毛

特徴:
・色素の浸透が早い
・退色も早い傾向
・薬剤の影響を受けやすい
・デリケートな扱いが必要

カラーリング戦略:
・低濃度・短時間処理
・多段階での色素定着
・保護成分の強化
・gentle なアフターケア

太毛・硬毛

特徴:
・色素の浸透に時間要
・退色は比較的緩やか
・しっかりとした構造
・強めの処理が可能

カラーリング戦略:
・高濃度・長時間処理
・確実な色素定着
・定期的なメンテナンス
・積極的なケア

色持ち向上の技術革新

施術技術の最適化

前処理による基盤強化

毛髪診断に基づく前処理選択

健康毛向け前処理:
・軽度の膨潤促進
・色素浸透路の確保
・保護膜の形成
・pH調整

ダメージ毛向け前処理:
・構造補修優先
・タンパク質補給
・空洞部分の充填
・段階的な修復

前処理の具体的手順

ステップ1:毛髪分析(5分)
・ダメージレベル判定
・多孔性テスト
・pH測定
・既存カラーの確認

ステップ2:クレンジング(10分)
・残留物質の除去
・金属イオンの除去
・pH調整
・毛髪表面の清浄化

ステップ3:補修処理(15分)
・構造補修
・栄養補給
・保護膜形成
・浸透促進

ステップ4:最終調整(5分)
・水分調整
・pH最終調整
・温度調整
・カラー剤適用準備

カラー剤の選択と調合

髪質対応カラー剤選択

低ダメージ処方:
・低アンモニア濃度
・天然由来成分配合
・保湿成分強化
・pH緩衝剤配合

高定着処方:
・色素濃度最適化
・浸透促進剤配合
・定着促進成分
・持続性向上剤

特殊対応処方:
・白髪専用処方
・ブリーチ毛専用
・エイジング毛対応
・敏感肌対応

色素の組み合わせ技術

基本色素の理解:
・赤系色素:定着良好、退色やや早い
・青系色素:定着困難、退色早い
・黄系色素:定着良好、退色緩やか
・茶系色素:定着良好、退色緩やか

補色活用技術:
・退色後の色味予測
・補色による色調維持
・段階的色素配合
・時間差定着技術

施術プロセスの最適化

温度管理による定着促進

最適温度設定:
・毛髪温度:35-40℃
・室温:22-25℃
・カラー剤温度:25-30℃
・すすぎ水温度:35-38℃

温度管理技術:
・遠赤外線の活用
・スチーマーによる湿熱
・部分的な加温
・温度ムラの防止

時間管理による品質向上

段階的処理時間:
・前処理:15-25分
・カラー剤塗布:10-15分
・放置時間:20-45分
・後処理:10-15分
・仕上げ:5-10分

時間調整要因:
・髪質による調整
・ダメージレベル対応
・希望色調達成
・季節による調整

後処理による色素定着強化

即座の定着促進処理

酸性リンスによる色素固定

効果的なpH範囲:4.0-4.5
主要成分:
・酢酸系(マイルド)
・クエン酸系(強力)
・リンゴ酸系(自然派)
・乳酸系(保湿効果)

処理手順:
1. カラー剤の完全除去
2. 弱酸性リンス塗布
3. 3-5分間の放置
4. 冷水での丁寧なすすぎ
5. 水分調整

色素補強トリートメント

色素補強成分:
・ヘマチン(色素定着促進)
・ケラチン(構造補強)
・コラーゲン(保湿・保護)
・シルクプロテイン(手触り向上)

塗布方法:
・色素定着剤を先行塗布
・保護成分を重ね塗り
・浸透促進マッサージ
・適切な放置時間確保

家庭でのアフターケア指導

カラー専用ケア商品の提案

カラーケアシャンプー:
・低刺激洗浄成分
・色素流出防止成分
・pH調整機能
・保護膜形成成分

カラーケアトリートメント:
・色素補給機能
・構造補修成分
・UVカット機能
・持続性向上成分

カラーケアオイル:
・表面保護機能
・艶出し効果
・色素保護成分
・熱保護機能

科学的アプローチによる品質管理

カラー剤の成分理解と活用

色素分子の特性把握

分子サイズによる浸透性

小分子色素:
・浸透性:高い
・定着性:中程度
・退色:やや早い
・適用:初回カラー、明るい色

中分子色素:
・浸透性:中程度
・定着性:高い
・退色:緩やか
・適用:一般的なカラー

大分子色素:
・浸透性:低い
・定着性:非常に高い
・退色:非常に緩やか
・適用:濃色、ダメージ毛

色素の化学的安定性

安定性の高い色素:
・茶系(ブラウン系統)
・黒系(ナチュラル系統)
・赤茶系(レッドブラウン系統)

安定性の低い色素:
・青系(アッシュ系統)
・紫系(バイオレット系統)
・緑系(マット系統)

対策:
・不安定色素は高濃度配合
・安定化成分の併用
・段階的な色素定着
・頻繁なメンテナンス

pH管理による品質向上

施術各段階でのpH管理

カラー剤塗布時:pH 9.5-10.5
・キューティクル開放
・色素浸透促進
・脱色作用発現

定着処理時:pH 4.0-5.0
・キューティクル収束
・色素固定促進
・構造安定化

アフターケア時:pH 4.5-6.5
・健康状態維持
・色素保護
・手触り向上

品質測定と管理

色持ち評価システム

客観的評価方法

色彩計による測定:
・L*値(明度)
・a*値(赤-緑)
・b*値(黄-青)
・色差(ΔE)の算出

測定タイミング:
・施術直後(基準値)
・1週間後
・4週間後
・8週間後
・12週間後

評価基準:
・色差3以下:優秀
・色差3-6:良好
・色差6-10:普通
・色差10以上:要改善

主観的評価方法

お客さん評価:
・色の美しさ(10段階)
・色持ちの満足度(10段階)
・期待との一致度(10段階)
・リピート意向(10段階)

スタッフ評価:
・技術的完成度
・色調の適合性
・持続性予測
・改善余地

データベース構築による品質向上

お客さん別カラー履歴管理

記録項目:
・施術日・担当者
・使用薬剤・配合比
・処理時間・温度
・前後の毛髪状態
・お客さんの反応・満足度

分析項目:
・個人の退色パターン
・季節による変化
・加齢による変化
・ライフスタイルの影響
・最適施術間隔

技術改善のためのデータ活用

成功パターンの分析:
・色持ちの良かった配合
・効果的だった前処理
・最適な処理時間
・成功要因の特定

失敗パターンの分析:
・色持ちの悪かった要因
・改善が必要な技術
・回避すべき条件
・対策方法の確立

お客さんタイプ別カラー戦略

ライフスタイル適応型アプローチ

忙しいビジネスパーソン向け

長持ち重視のカラーリング

目標:8-12週間の色持ち
戦略:
・根元のみのリタッチ技術
・グラデーション効果活用
・自然な色調選択
・プロフェッショナル対応

技術ポイント:
・境界線をぼかす技術
・成長による変化を計算
・メンテナンスフリー設計
・時短施術の実現

提案トーク例

「○○さんのようにお忙しい方には、
3ヶ月間きれいな状態を保てる
カラーリングがおすすめです。

根元が伸びても自然に馴染むように
設計しますので、頻繁に来店する
必要がありません」

美容意識の高い女性向け

トレンド対応カラーリング

目標:常に最新の美しい状態
戦略:
・季節ごとの色調変化
・トレンドカラーの取り入れ
・個性的な色彩表現
・SNS映えする仕上がり

技術ポイント:
・多色使いの技術
・グラデーション技術
・ハイライト・ローライト
・3Dカラーリング

提案トーク例

「今季のトレンドカラーを
○○さんに似合うようにアレンジして、
しかも2ヶ月間美しく保てる
特別な技術をご提案します」

経済性重視のお客さん向け

コストパフォーマンス重視

目標:最小コストで最大効果
戦略:
・ベーシックカラーの極上仕上げ
・持続性を最大限に延長
・部分カラーによる効果的変化
・メンテナンス頻度の最適化

技術ポイント:
・確実な色素定着技術
・退色計算による設計
・効率的な施術プロセス
・長期的なコスト最適化

年代別アプローチ戦略

20-30代:自己表現重視

個性的カラーの持続技術

人気色調:
・アッシュ系(青味)
・ミルクティー系(ベージュ)
・ピンク系(暖色)
・オレンジ系(ビビッド)

持続のポイント:
・不安定色素の安定化
・補色による色調維持
・段階的な色素定着
・専用ケア商品の活用

40-50代:上品さ重視

エレガントカラーの維持

人気色調:
・ダークブラウン系
・チョコレート系
・バーガンディ系
・ダークアッシュ系

持続のポイント:
・白髪との調和
・品のある色調維持
・エイジングケア併用
・自然な美しさの演出

60代以上:自然さ重視

ナチュラルカラーの極み

人気色調:
・グレイッシュブラウン
・ナチュラルブラウン
・ソフトブラック
・ライトブラウン

持続のポイント:
・地毛との自然な融合
・髪質変化への対応
・優しい薬剤の使用
・健康的な美しさ

ホームケア指導による色持ち延長

科学的根拠に基づくケア指導

シャンプーの選択と使用法

カラー専用シャンプーの重要性

一般シャンプーとの違い:
・洗浄力:マイルド(色素流出抑制)
・pH:弱酸性(色素固定)
・成分:色素保護成分配合
・効果:色持ち1.5-2倍向上

使用法の指導:
・予洗いの重要性(1-2分間)
・適量の使用(1-2プッシュ)
・泡立ての技術
・洗浄時間の最適化(1-2分間)
・すすぎの徹底(3-5分間)

水温管理の重要性

最適水温:36-38℃
理由:
・高温による色素流出防止
・キューティクル保護
・頭皮への負担軽減
・自然な仕上がり

NGな水温:
・40℃以上:色素流出加速
・30℃以下:洗浄力不足

トリートメント・ケア商品の活用

カラーケアトリートメント

選択基準:
・色素補給機能の有無
・pH調整機能
・保護成分の充実
・持続性向上成分

使用頻度:
・日常使用:カラー専用
・週1-2回:集中ケア
・月1回:サロンケア
・季節の変わり目:特別ケア

UVプロテクション

紫外線対策の重要性:
・色素分解の主要因
・毛髪構造への悪影響
・退色速度の大幅促進

対策商品:
・UV カットスプレー
・UV カットオイル
・UV カット帽子
・UV カット傘

日常生活指導

ライフスタイル改善提案

睡眠時のケア

推奨方法:
・シルク素材の枕カバー
・ヘアキャップの使用
・ゆるいヘアゴムでまとめる
・摩擦軽減の工夫

NGな行動:
・濡れた髪での就寝
・きつく結んでの就寝
・綿素材での摩擦
・無防備な状態での睡眠

運動・入浴時のケア

プール・海水浴:
・事前のオイル保護
・専用キャップの着用
・塩素・塩分の即座除去
・アフターケアの徹底

サウナ・温泉:
・高温多湿環境での保護
・ヘアキャップの使用
・入浴後の即座ケア
・pH調整の実施

リピート促進のコミュニケーション戦略

色持ち価値の効果的な伝達

施術中の説明技術

技術的価値の説明

「○○さんには、特別な前処理を
行っています。この処理により、
色素の定着が30%向上し、
色持ちが2倍になります」

「今日使用するカラー剤は、
○○さんの髪質に最適化した
特別な配合です。退色を抑制する
成分を強化しています」

科学的根拠の提示

「一般的なカラーリングは
4週間で50%退色しますが、
私たちの技術では8週間で
30%の退色に抑えられます」

「この色素は分子構造が安定しており、
紫外線や水による影響を
最小限に抑えることができます」

アフターケアの価値訴求

専門商品の重要性説明

「市販のシャンプーですと、
色持ちが半分になってしまいます。
この専用シャンプーを使うことで、
投資したカラーリングを
最大限に活かせます」

「月3,000円のケア商品で、
カラーリングが2倍長持ちすれば、
年間で○万円の節約になります」

継続来店への自然な誘導

次回提案のタイミング

仕上がり確認時の提案

「この美しい色を維持するためには、
6-8週間後のメンテナンスが
理想的です。

○○さんの髪質でしたら、
このタイミングで軽くリフレッシュすると、
いつも美しい状態を保てますよ」

色持ち経過の定期確認

「3週間後にLINEで色の状態を
確認させていただけますか?

もし何か気になることがあれば、
すぐにアドバイスさせていただきます」

段階的なメンテナンス提案

軽度メンテナンス

「今回から6週間後に、
色素補給だけの軽いメンテナンスは
いかがでしょうか?

30分程度の施術で、
色の美しさが蘇ります」

完全リニューアル

「3ヶ月後には、季節も変わるので、
新しい色調にチャレンジして
みませんか?

○○さんでしたら、この色が
とても似合うと思います」

効果測定と継続改善

色持ち品質の定量評価

測定システムの構築

データ収集項目

技術的データ:
・使用薬剤と配合比
・処理時間と温度
・前後処理の内容
・施術者と技術レベル

お客さんデータ:
・髪質と状態
・ライフスタイル
・ケア習慣
・満足度と感想

結果データ:
・色持ち期間
・退色パターン
・リピート行動
・紹介実績

分析方法

統計分析:
・色持ち期間の平均値
・髪質別の傾向分析
・技術別の効果比較
・季節要因の影響分析

相関分析:
・技術と結果の相関
・ケアと持続性の相関
・満足度とリピートの相関
・年代と色持ちの相関

改善サイクルの実装

月次改善プロセス

技術レビュー

・成功事例の分析
・失敗要因の特定
・新技術の検証
・スタッフ間の知識共有
・改善点の明確化

お客さんフィードバック

・満足度調査の実施
・改善要望の収集
・競合比較の分析
・価値認識の確認
・期待値の把握

四半期戦略見直し

技術革新

・新薬剤の導入検討
・新技術の習得
・設備投資の検討
・研修計画の策定
・品質基準の見直し

市場対応

・トレンド変化への対応
・競合動向の分析
・価格戦略の見直し
・サービス拡充の検討
・ブランディング強化

成功事例とケーススタディ

事例1:技術革新による劇的改善

導入前の状況

・平均色持ち期間:4-5週間
・色持ち満足度:60%
・カラー客のリピート率:45%
・競合との差別化不足

導入した改善策

技術面:
・前処理システムの導入
・pH管理の徹底
・温度管理システム
・後処理の標準化

商品面:
・高品質カラー剤の導入
・専用ケア商品の充実
・UV保護商品の提案
・段階別ケアシステム

サービス面:
・詳細な事前カウンセリング
・科学的説明の実施
・定期的なフォローアップ
・個別ケア指導の充実

導入後の成果(6ヶ月後)

・平均色持ち期間:7-9週間
・色持ち満足度:89%
・カラー客のリピート率:78%
・客単価:15%向上
・口コミ評価:大幅改善

事例2:お客さんタイプ別戦略の成功

対象客層の分析

Aタイプ:忙しいビジネス女性(30%)
・長持ち重視
・効率性優先
・品質への投資OK

Bタイプ:美容意識の高い女性(40%)
・トレンド志向
・変化を楽しむ
・SNS発信活発

Cタイプ:経済性重視の女性(30%)
・コスパ重視
・シンプル志向
・長期利用希望

タイプ別アプローチ

Aタイプ向け:
・8週間保証カラー
・時短施術メニュー
・プレミアムケア商品
・優先予約システム

Bタイプ向け:
・トレンドカラー
・季節限定メニュー
・写真撮影サービス
・新技術の先行体験

Cタイプ向け:
・ベーシックカラー
・長持ち技術の提供
・セット価格の設定
・年間契約割引

結果

・各タイプの満足度:85%以上
・リピート率:全体で72%
・セグメント別最適化成功
・売上構成の安定化
・顧客ロイヤルティ向上

まとめ:色持ちの良さで愛されるサロンを目指そう

カラーリングの持ちを良くすることは、
技術力の証明であり、お客さんとの信頼関係構築の基盤です。

色持ち向上で得られる効果

✅ リピート率の劇的向上 色持ちの良さにより、お客さんの満足度とリピート意向が大幅向上

✅ 技術力の差別化 科学的アプローチにより、競合との明確な技術的差別化を実現

✅ 客単価の向上 高品質な技術とケア商品により、適正価格での受注が可能

✅ 口コミ・紹介の増加 満足したお客さんからの自然な推薦により、質の高い新規客を獲得

✅ ブランド価値の向上 「色持ちの良いサロン」としてのブランドイメージを確立

成功のための5つのポイント

1. 科学的理解に基づく技術向上 退色メカニズムを理解し、根拠のある技術で対応

2. 個人最適化されたアプローチ 髪質とライフスタイルに合わせたカスタマイズ

3. 包括的なケアシステム サロンケアとホームケアの統合的アプローチ

4. 効果の可視化と共有 科学的データによる効果の実証と説明

5. 継続的な技術革新 新技術・新商品の積極的導入と改善

今日から始められること

今週中にやること

  1. 現在の色持ち状況を客観的に調査する
  2. 退色の主要原因を分析する
  3. 基本的な前処理・後処理を見直す

今月中にやること

  1. カラー剤と処理方法を最適化する
  2. お客さんへの説明方法を改善する
  3. カラーケア商品の提案を強化する

3ヶ月以内にやること

  1. 包括的な色持ち向上システムを確立する
  2. 効果測定と改善のサイクルを構築する
  3. 「色持ちの良いサロン」としてのブランド確立

あなたの美容室が、色持ちの良さを強みとして、
多くのお客さんに愛され信頼される存在になることを心から応援しています!

カラーリングの持ちを良くすることは、
お客さんの美しさを長期間維持することであり、
美容師としての最高の価値提供です。

科学的な知識と技術、そして心のこもったサービスにより、
お客さん一人ひとりの髪を最高に美しく保っていきましょう。


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この記事を書いた人

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 代表取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区)
自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。

市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。

取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。

お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。

こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。

発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。

会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。

コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。

どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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