お客さんの口コミ投稿を促進する自然な方法
~無理なお願いをせずに、自然と口コミを書いてもらえる仕組み作り~
なぜ口コミがそんなに大切なの?
「口コミなんて書いてもらわなくても、お客さんは来てくれる」
そう思っている美容室経営者さんは多いかもしれません。でも実は、現代のお客さんの8割以上が、お店を選ぶ前に口コミをチェックしています。
特に美容室は「失敗したくない」という気持ちが強い業界。
だからこそ、実際に通っているお客さんの
リアルな声が新規のお客さんにとって
何よりも重要な判断材料になるんです。
良い口コミがあるお店とないお店では、新規客の獲得に
3倍以上の差 が生まれることも珍しくありません。
口コミを書いてもらえない理由
まず、なぜお客さんは口コミを書いてくれないのでしょうか?
よくある理由
- 面倒くさい:スマホで文章を書くのが大変
- 何を書いていいか分からない:どんな内容を書けばいいのか迷う
- 書く必要性を感じない:わざわざ書く理由がない
- お店への配慮:悪く書きたくないけど、良すぎる表現も恥ずかしい
- 時間がない:帰る時にバタバタしていて忘れてしまう
これらの理由を一つずつ解決していけば、
自然と口コミを書いてもらえるようになります。
自然に口コミを書いてもらう5つのステップ
ステップ1:「書きやすい環境」を作る
ダメな例:「口コミ書いてください」とお願いするだけ
良い例:書きやすい仕組みを整える
具体的な環境づくり:
- 待合席にWi-Fi情報を掲示
- QRコードでGoogleマップの口コミページにすぐアクセスできるようにする
- 「口コミの書き方ガイド」を用意する
- スマホスタンドを設置する
ステップ2:「書きたくなる瞬間」を作る
口コミを書いてもらう最高のタイミングは:
1. 仕上がりに満足して感動している瞬間
- 鏡を見て「わー!素敵!」と言った直後
- 「ありがとうございます!」と心から喜んでいる時
2. 施術の過程で感動した瞬間
- 「こんなに変わるんですね!」と驚いた時
- 「初めてこんなに丁寧にしてもらいました」と言った時
3. 悩みが解決できた瞬間
- 長年の髪の悩みが改善された時
- 「家でのお手入れが楽になりそう」と実感した時
ステップ3:「書く理由」を自然に伝える
無理にお願いするのではなく、書く理由を理解してもらうことが大切です。
効果的な伝え方の例:
「○○さんのように髪質で悩んでいる方って本当に多いんです。
今日のように綺麗になっていただけると、
同じ悩みを持つ方にも希望を持ってもらえると思うんです。
もしよろしければ、体験談をシェアしていただけませんか?」
これなら「他の人の役に立てる」という前向きな理由になります。
ステップ4:「書く内容」を具体的に提案する
「何を書けばいいか分からない」を解決するために、
具体的な書く内容を提案しましょう。
提案例:
- 「どんな髪の悩みがあったか」
- 「施術を受けてどう変わったか」
- 「スタッフの対応で印象的だったこと」
- 「お店の雰囲気について」
- 「同じ悩みの人へのメッセージ」
実際の声かけ例:
「もし書いていただけるなら、
『こんな髪質だったけど、こんな風に変わりました』って感じで、
同じ悩みの方へのメッセージとして書いていただけると嬉しいです」
ステップ5:「お礼と感謝」を忘れない
口コミを書いてくれたお客さんには、必ず感謝を伝えましょう。
感謝の伝え方:
- 次回来店時に「先日は素敵な口コミをありがとうございました」
- LINE等で「口コミのおかげで新しいお客さんが来てくださいました」
- 小さなプレゼント(ヘアケアサンプルなど)
実践で使える自然なトーク集
パターン1:仕上がりに満足している時
「今日の仕上がり、本当に素敵ですね!
○○さんと同じように髪質で悩んでいる方にも、
こんな風に変われるんだって希望を持ってもらえると思うんです。
もしお時間があるときに、体験談をシェアしていただけたら嬉しいです」
パターン2:悩みが解決できた時
「長年悩まれていた○○が改善できて、私も嬉しいです!
きっと同じ悩みの方もたくさんいらっしゃると思うので、
もしよろしければ『こんな風に改善できました』
って体験談を書いていただけませんか?」
パターン3:技術に感動してもらった時
「そんな風に言っていただけて嬉しいです!
実は、技術への評価って私たちにとってとても励みになるんです。
もしお時間のある時に、感想を書いていただけたら嬉しいです」
パターン4:リラックスしてもらえた時
「今日はゆっくりできましたか?
最近、忙しくて癒しの時間が取れない方が多いので、
『美容室でリラックスできた』っていう体験談があると、
同じような方の参考になると思うんです」
口コミ投稿を促進する仕組みづくり
1. QRコード付きカードを作成
カードに含める内容:
- Googleマップの口コミページへのQRコード
- 「体験談シェアのお願い」
- 簡単な書き方ガイド
- 「同じ悩みの方の参考になります」というメッセージ
2. 口コミ投稿ガイドを設置
ガイドの内容例:
【体験談シェアガイド】
1. どんな髪の悩みがありましたか?
2. 施術を受けてどう変わりましたか?
3. スタッフの対応はいかがでしたか?
4. 同じ悩みの方へのメッセージをお願いします
※お時間のある時で大丈夫です
※短い文章でもお気持ちが伝わります
3. 口コミ投稿の特典制度
無理のない特典例:
- 次回使える500円クーポン
- ヘアケアサンプルプレゼント
- ドリンクサービス
- トリートメント無料追加
ただし、特典目当ての口コミにならないよう、
あくまで「感謝の気持ち」として控えめに提示しましょう。
口コミの質を上げるコツ
1. 具体的なエピソードを作る
お客さんが口コミで書きたくなるような
具体的な体験 を提供しましょう。
例:
- 髪質診断で詳しく説明する
- before/afterの変化を実感してもらう
- ホームケアのアドバイスで効果を実感してもらう
- 悩み相談に親身に対応する
2. 印象的なフレーズを使う
お客さんが思わず口コミに書きたくなるような
印象的な言葉 を使いましょう。
例:
- 「髪質改善」「髪質革命」
- 「マイナス5歳の髪型」
- 「朝のスタイリングが3分短縮」
- 「鏡を見るのが楽しくなる髪型」
3. 写真撮影のサポート
口コミと一緒に写真を投稿してもらえるよう、
撮影をサポートしましょう。
撮影サポートの方法:
- 照明の良い場所で撮影
- 角度やポーズのアドバイス
- スマホでの撮影テクニックを教える
- 「後ろ姿も素敵ですよ」と提案
よくある失敗パターンと改善策
失敗パターン1:お願いが押し付けがましい
改善策:
「お時間のある時で大丈夫です」
「無理にとは言いません」を必ず伝える
失敗パターン2:タイミングが悪い
改善策:
お客さんが感動している瞬間を見逃さない
失敗パターン3:書く理由が伝わらない
改善策:
「同じ悩みの方の参考になります」という理由を明確に伝える
失敗パターン4:フォローアップがない
改善策:
書いてくれたお客さんには必ず感謝を伝える
口コミ投稿促進の年間計画
1ヶ月目:基盤づくり
- QRコード付きカード作成
- 口コミ投稿ガイド設置
- スタッフのトーク練習
2ヶ月目:実践開始
- 実際にお客さんに声をかけ始める
- 効果的なタイミングを見極める
- 投稿してくれたお客さんのデータ収集
3ヶ月目:改善と継続
- トーク内容の改善
- より自然な声かけ方法の確立
- 特典制度の見直し
まとめ:自然な口コミ促進の秘訣
お客さんに自然と口コミを書いてもらうには:
- 書きやすい環境を整える
- 感動の瞬間を逃さない
- 書く理由を明確に伝える
- 具体的な内容を提案する
- 感謝の気持ちを忘れない
大切なのは「お願い」ではなく
「お客さんの体験を他の人とシェアしてもらう」という気持ちです。
無理に頼むのではなく、
お客さんが「書きたい」と自然に思えるような体験と
環境を提供することが成功の秘訣です。
今週からできること:
- QRコード付きカードを作る
- 口コミ投稿ガイドを準備する
- 効果的なトークを練習する
お客さんの素敵な体験談が、
新しいお客さんとの出会いを運んでくれるはずです!
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