3.行動戦略と時間創出

時間の使い方を改善する5ステップ

「毎日ヘトヘトになるまで働いているのに、月末に通帳を見るとほとんど残っていない」

「売上は上がっているはずなのに、なぜか手元にお金がない」

「休みを削って店に立っているのに、気づけば経費と人件費に全部消えている」

こんな状況、思い当たりませんか?

これ、実はよくある話なんです。そして多くのオーナーが「もっと頑張れば解決する」と思って、さらに長時間働くという悪循環に入っていきます。でも、それは違う。

問題は「頑張りの量」じゃなくて、「時間の使い方」にあります。

今日はその時間の使い方を5つのステップで根本から見直して、「売上はあるのに利益が残らない」状態から抜け出す方法をお伝えします。静岡・清水で21年間、飲食店・美容室オーナーの経営改善を支援してきた繁盛店研究所のジョイマンが、実際の現場で使っているやり方です。

📋 この記事でわかること

  1. なぜ「忙しいのにお金が残らない」が起きるのかの本当の原因
  2. 利益を残すために時間の使い方を変える5つの具体的ステップ
  3. 客単価アップと利益から逆算する経営の実践イメージ
  4. 実際に月商・客単価を改善したオーナーの事例

こんな方におすすめ

  • ✅ 売上はあるのに手元にお金が残らないと感じている方
  • ✅ 毎日忙しく働いているのに利益が出ない構造を変えたい方
  • ✅ 時間の使い方を整理して、経営に集中する時間をつくりたい方
  • ✅ 値引きや集客依存から抜け出して、客単価を上げたい方
  • ✅ 「このまま続けて大丈夫か」と漠然とした不安を感じている飲食店・美容室オーナーの方
時間の使い方を改善する5ステップ | 有限会社繁盛店研究所

「忙しいのにお金が残らない」の正体

まず、なぜこの状態が生まれるのかを整理しましょう。

一言で言うと、「成果に直結しない作業に時間を使いすぎている」から。そしてその隙間に、利益を生む仕事が入れないでいる。

典型的なパターンはこうです。

仕込み・調理・接客・発注・スタッフシフト管理・クレーム対応・SNS更新・電話応対……気づけば一日が終わっている。これ全部、もちろん必要な作業です。でも問題は、この中に「客単価を上げる」「リピーターを育てる」「利益率を改善する」という、直接お金を生む仕事がほぼゼロになっている点にあります。

頑張って作業している=儲かっている、じゃないんです。作業と利益は直結しない。この認識の転換が、最初の一歩です。

「原因は100%自分にある。時間がないんじゃなくて、利益につながらない時間の使い方をしているだけ。そこを認めた瞬間から、変わり始めます」

ハワードジョイマン(繁盛店研究所・中小企業診断士)

利益を残す時間の使い方に変える5ステップ

では具体的にどう変えるか。順を追って説明します。

利益を残す時間づくり STEP 1

今週の行動をすべて書き出す

まず「自分が今、何に時間を使っているか」を可視化することから始めます。月曜日から日曜日まで、1時間単位で何をしたかを書き出してみてください。発注した、仕込みした、スタッフと話した、SNSを更新した……全部。これをやると多くのオーナーが驚きます。「こんなことに時間を使っていたのか」と。まずここから現実を直視することが必要です。

⚠️ よくある失敗:「大体こんな感じ」と頭の中だけで済ませてしまうこと。書き出さないと見えません。必ず紙かスマホのメモに書くこと。

利益を残す時間づくり STEP 2

「利益に直結する仕事」と「そうでない作業」に仕分ける

書き出したリストを2つに分類します。「客単価が上がる」「リピーターが増える」「利益率が改善する」ことに直接つながる仕事か、そうでないかです。発注業務・仕込みのルーティン・SNSの更新作業などは「必要だが利益を生む仕事ではない」側に入ります。逆に、メニュー構成の見直し・高単価商品の設計・お客さんとの関係づくりは「利益に直結する」側。この仕分けをすることで、今の時間の配分がどれだけズレているかが一目でわかります。

⚠️ よくある失敗:「全部大事だから」と仕分けを先延ばしにすること。大事かどうかと、利益に直結するかどうかは別の話です。

利益を残す時間づくり STEP 3

「利益に直結しない作業」をやめる・任せる・外に出す

仕分けができたら、次は「利益に直結しない作業」を手放します。やめられるものはやめる。スタッフに渡せるものは渡す。外注できるものは外注する。ここで多くのオーナーが「自分がやった方が早い」と思って踏み出せなくなります。でも、作業を工程に分解すると、意外と人に渡せる部分が多い。「仕込み全体は任せられないが、◯◯の下処理だけなら渡せる」そういう切り出し方をするんです。

⚠️ よくある失敗:大きな塊のまま「これを任せる」と渡すこと。工程を細かく分解してから渡すのがポイントです。

利益を残す時間づくり STEP 4

捻出した時間を「利益から逆算する経営」に使う

手放した時間に、今度は「利益を増やす仕事」を入れます。ここで重要なのが「利益から逆算する」という発想です。「月に手元に残したい利益はいくらか?」を先に決める。そこから逆算して「では客単価はいくら必要か」「何人来ていただければいいか」「今のメニュー構成で利益率は足りているか」を考える。これが、忙しいだけで終わる経営と、利益が残る経営の決定的な違いです。

⚠️ よくある失敗:売上目標は立てるが、利益から逆算していないこと。売上が増えても利益が増えない理由はここにあります。

利益を残す時間づくり STEP 5

客単価を上げる施策を、確保した時間の中で実行する

逆算で「客単価が今より◯◯円上がれば目標に届く」と見えてきたら、あとはそこに向けて動くだけです。高単価メニューの設計、価値の見せ方の工夫、お客さんへの提案の仕方を変えるなど。値引きじゃなくて価値で選ばれる側に立つ。このステップは、STEP 1〜4で時間を捻出していないと永遠に「やりたいけどできない」状態が続きます。逆にSTEP 4までできていれば、動くだけです。

⚠️ よくある失敗:いきなりSTEP 5から始めようとすること。土台となる時間がなければ何も変わりません。

✓ ここまでのポイント

  • 「忙しいのにお金が残らない」の原因は、利益に直結しない作業に時間を奪われていること
  • まず今の行動を書き出して仕分け、利益に直結しない作業を手放す仕組みをつくることが先
  • 捻出した時間を「利益から逆算する経営」と「客単価アップ」に使うことで、残る利益が変わってくる

客単価250円アップで月商330万超え——ラーメン店30代オーナーの事例

「客単価なんてそんな簡単に上がるの?」と思った方に、実際の例をご紹介します。

「以前は毎日厨房に入りっぱなしで、数字のことなんて考える暇もなかった。でも時間の使い方を変えて、メニュー構成を見直したら客単価が250円上がって、月商が330万を超えた。数字を追う経営って、こういうことか、と手応えを感じ始めています」

ラーメン店オーナー(男性・30代)

このオーナーが最初にやったのは、まさにSTEP 1〜3の「時間の可視化と手放し」でした。仕込みの工程を分解してスタッフに渡し、自分が厨房に入りっぱなしの時間を削った。その時間でメニューの利益率を一つひとつ見直して、価値の伝わる見せ方に変えた。客単価250円というのは一見小さく見えますが、一日50人来てくれれば1日で12,500円。1ヶ月25日営業なら31万円以上の差になります。

「値段を上げる」のではなく、「価値が伝わる構成にする」こと。そのための時間をつくること。この順番が大事なんです。

「利益から逆算する経営」の具体的な考え方

ここをもう少し深掘りします。

❌ よくあるパターン(売上を積み上げる発想)

  • 「とにかく客数を増やす」→クーポンや値引きで集客
  • 「忙しくなれば売上は上がる」→人件費・材料費も増えて利益は変わらず
  • 「売上目標を決めて頑張る」→利益が残る構造かどうかを考えていない

✅ 推奨アプローチ(利益から逆算する発想)

  • 「月に手元に残したい金額」から逆算して客単価・来客数・原価率を設計する
  • 高単価メニューの比率を上げ、少ない客数でも利益が出る構造をつくる
  • 値引きに頼らず、価値で選ばれる見せ方・伝え方に投資する

この発想の転換ができると、「もっとお客さんを増やさないと」という焦りから「今のお客さんに、もっと価値を届けよう」という視点に変わっていきます。その方が、精神的にもラクだし、実際に利益も残ります。

「儲かるアイデアと儲かる仕組みをつくるのが社長の仕事。それをやる時間がないのは、やらなくていい作業をまだ自分で抱えているから。とっととやることを減らして、社長の仕事に集中してほしい」

ハワードジョイマン(繁盛店研究所・中小企業診断士)

まとめ:時間の使い方を変えると、利益の残り方が変わる

今日お伝えした5ステップを、改めて整理します。

  1. 今週の行動をすべて書き出して現実を見る
  2. 「利益に直結する仕事」と「そうでない作業」に仕分ける
  3. 利益に直結しない作業をやめる・任せる・外に出す
  4. 捻出した時間を「利益から逆算する経営」に使う
  5. 客単価を上げる施策を、確保した時間の中で実行する

売上はあるのにお金が残らない——その状態は、時間の使い方と経営の設計を変えることで必ず変わります。繁盛店研究所では21年間・全国500名以上の飲食店・美容室オーナーと向き合ってきた中で、この順番で動いたオーナーが利益の残り方を変えてきた例を数多く見てきました。

テレビ東京「ガイアの夜明け」にも取り上げられた中小企業診断士・ハワードジョイマンが体系化した「行動収益化法」では、今日お伝えしたステップをワークとして実践できる形に落とし込んでいます。「学んだけど動けない」ではなく、動きながら身につける設計になっているので、忙しいオーナーにこそ合っている内容です。

「自分の店に当てはめたらどうなるか」を具体的に確認したい方は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。

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時間の使い方が変わると、経営の景色が変わります。まず1つ、動いてみてください。

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