6つの選択肢を組み合わせた複合改善策

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6つの選択肢を組み合わせた複合改善策

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〜時間がない経営者のための「魔法の組み合わせ術」〜

「毎日14時間働いているのに、なぜか時間が足りない…」 そんなあなたに朗報です。実は、どんな作業もたった6つの選択肢のどれかに当てはまります。そして、この6つを上手に組み合わせることで、劇的な時間短縮が可能になるんです。

まずは6つの魔法を思い出そう

  1. なくす – やめちゃう
  2. 任せる – スタッフにお願い
  3. 委託する – 外の人にお任せ
  4. 変える – やり方チェンジ
  5. 速める – スピードアップ
  6. 集約する – まとめてドン!

「なんだ、知ってるよ」と思いました?でも、組み合わせて使うとすごいことが起こるんです。

【実例1】飲食店の仕入れ業務改革

Before:毎日1時間の仕入れ地獄

田中さん(居酒屋経営)は毎朝6時から市場に行き、1時間かけて仕入れをしていました。年間365時間…これって約2週間分です!

After:複合改善策で週2回・30分に

組み合わせた改善策

  • 集約する:毎日→週2回(火・金)にまとめる
  • 変える:市場→業者配達に切り替え
  • 任せる:副店長が発注を担当
  • 速める:スマホアプリで5分発注

結果:年間365時間→52時間(約85%削減!)

田中さんのコメント: 「最初は『毎日新鮮な食材を』と思ってたけど、配達業者の方が目利きが上手で、むしろ食材のクオリティが上がりました。浮いた時間で新メニュー開発ができて、売上も10%アップしたんです」

【実例2】美容室の予約管理システム改革

Before:1日20回の電話対応

佐藤さん(美容室経営)は施術中でも電話が鳴るたびに手を止めて対応。集中力は途切れるし、お客様にも迷惑をかけていました。

After:複合改善策で1日2回チェックに

組み合わせた改善策

  • 変える:電話予約→ネット予約システム導入
  • 集約する:予約確認を11時と16時の2回のみ
  • 任せる:受付スタッフが電話とネット両方を管理
  • なくす:営業時間外の電話対応を停止

結果:1日20回→2回(90%削減)

佐藤さんのコメント: 「お客様からは『24時間予約できて便利』と好評。私は施術に集中できるし、スタッフも電話に振り回されなくなって、サロン全体の雰囲気が良くなりました」

【実例3】レジ締め業務の劇的改善

Before:毎晩30分のレジ締め作業

山田さん(定食屋経営)は閉店後、レシートを1枚ずつ確認して手書きで売上帳に記入。電卓を叩いて計算し、銀行の封筒に小銭を分けて…と30分かかっていました。

After:複合改善策で5分に短縮

組み合わせた改善策

  • 変える:手書き→POSレジの自動集計機能
  • なくす:小銭の手動分別を廃止(翌日まとめて銀行へ)
  • 速める:レシートチェックを抜き取り方式に
  • 集約する:売上データを週1回まとめて会計ソフトに入力

結果:毎日30分→5分(年間150時間の短縮)

山田さんのコメント: 「POSレジは高いと思ってたけど、人件費で考えたら3ヶ月で元が取れました。何より、家族との時間が増えたのが一番嬉しいです」

【実例4】掃除・清掃業務の効率化

Before:開店前1時間の大掃除

鈴木さん(カフェ経営)は毎朝5時に出勤し、床掃除、テーブル拭き、トイレ掃除、厨房清掃を1人で1時間かけて行っていました。

After:複合改善策で20分×2人体制

組み合わせた改善策

  • 任せる:アルバイトスタッフ2名で分担
  • 集約する:大掃除は週1回、日々は簡単清掃のみ
  • 変える:モップ→ロボット掃除機で床掃除
  • 速める:業務用クリーナーで拭き取り時間半減
  • 委託する:月1回プロの清掃業者

結果:毎日60分→20分(スタッフ人件費込みでもコスト削減)

鈴木さんのコメント: 「清掃を分担したら、スタッフが『自分のお店』という意識を持ってくれるようになりました。お店もピカピカで、お客様から褒められることが増えました」

【実例5】メニュー開発業務の革命

Before:月10時間の孤独なメニュー開発

林さん(ラーメン店経営)は閉店後、1人で試作を繰り返し、月10時間をメニュー開発に費やしていました。しかし、なかなかヒット商品が生まれませんでした。

After:複合改善策で月3時間+ヒット率アップ

組み合わせた改善策

  • 集約する:毎日少しずつ→月1回集中開発日
  • 任せる:常連客にテスター役を依頼
  • 変える:完全オリジナル→既存メニューのアレンジ
  • 委託する:食材業者の商品企画部と連携
  • 速める:試作前にSNSでアンケート実施

結果:開発時間3分の1、ヒット率3倍

林さんのコメント: 「お客様を巻き込んだら、みんな喜んで協力してくれて。『自分が提案したメニュー』として愛着を持ってもらえるし、確実に売れる商品ができるようになりました」

組み合わせのコツ:「3つのゴールデンルール」

ルール1:「なくす」から始めよ

まず「本当に必要?」と疑ってみる。意外と「昔からやってるから」という理由だけの作業が多いものです。

ルール2:「集約する」で時間をまとめる

細切れ時間の積み重ねは想像以上に大きな負担。まとめることで集中力もアップします。

ルール3:「任せる」前に「変える」

いきなり人に任せるのではなく、まずやり方を簡単にしてから任せると成功率が上がります。

あなたも今日から実践!「15分ワークショップ」

ステップ1(5分):今一番時間がかかっている作業を1つ選ぶ

ステップ2(5分):6つの選択肢それぞれで改善案を考える

  • なくす:これ、本当に必要?
  • 任せる:誰ができそう?
  • 委託する:外注できない?
  • 変える:他のやり方は?
  • 速める:どうしたら早くなる?
  • 集約する:まとめられない?

ステップ3(5分):2〜3個組み合わせた改善案を作る

まとめ:小さな改善の積み重ねが大きな変化を生む

6つの選択肢を組み合わせることで、1つずつでは実現できない劇的な改善が可能になります。

大切なのは完璧を求めすぎないこと。まずは小さく始めて、うまくいったら他の作業にも応用していく。そうして積み重ねていけば、気づいたときには「あれ?なんでこんなに時間に余裕があるんだろう」という状態になっているはずです。

あなたの「忙しい毎日」が「充実した毎日」に変わる。その第一歩を、今日から始めてみませんか?


次回予告:「スタッフに任せるのが怖い人のための『失敗しない委譲術』」をお届けします。「任せたいけど不安…」そんな悩みを解決する具体的な方法をご紹介しますので、お楽しみに!

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この記事を書いた人

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区)
自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。

市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。

取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。

お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。

こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。

発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。

会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。

コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。

どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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