なぜノートに書いたタスクは忘れられるのか?
「あれ、昨日何を書いたっけ?」 「確かメモしたはずなんだけど、どこに書いたか忘れた…」
こんな経験、ありませんか?
実は、ノートやスマホのメモアプリでタスク管理をしている人の多くが、同じ失敗を繰り返しています。
今日は、そんな悩みを一気に解決する「付箋タスク管理術」をご紹介します。
付箋がノートより優れている3つの理由
理由1:目に入る場所に貼れる
ノートは閉じてしまえば見えません。でも付箋なら、デスクやレジ前、冷蔵庫など、必ず目に入る場所に貼れます。
理由2:順番を自由に変えられる
ノートに書いた順番は変更できませんが、付箋なら優先度に応じて並び替えが自由自在です。
理由3:完了した時の達成感が大きい
ノートに線を引くより、付箋を剥がす瞬間の方が、達成感をより強く感じられます。
ある焼肉店オーナーの大変身ストーリー
焼肉店を経営する田中さん(仮名)は、いつも「やることがたくさんあるのに、何から手をつけていいかわからない」状態でした。
変化前:
- 手帳にやることをメモ
- でも手帳を見るのを忘れる
- 結局、思い出したことから場当たり的に対応
- 重要なことを見落として、お客様からクレーム
付箋管理導入後:
- レジ横に付箋ボードを設置
- やることを1枚1項目で付箋に記載
- 重要度順に並べて、上から順番に実行
- 1ヶ月で「段取りが良くなった」とスタッフからも評価
付箋タスク管理の基本ルール
ルール1:1枚につき1項目だけ
「メニュー改定」ではなく「春メニュー3品のレシピ完成」のように、具体的に書きます。
ルール2:色で分類する
- 赤:緊急度高(今日中に必須)
- 黄:重要だが余裕あり(今週中)
- 青:アイデア(時間ができた時に)
ルール3:完了したら必ず剥がす
完了した付箋は、その場で剥がして捨てるか、別の場所に貼り替えます。
美容室での実践例
美容室「Hair Studio M」の店長・山本さんの付箋ボード:
今日やること(赤色付箋):
- 明日のお客様3名のカルテ確認
- 新人スタッフの技術チェック
- 材料発注(シャンプー・トリートメント)
今週やること(黄色付箋):
- 夏メニューのPOP作成
- スタッフ面談(3名分)
- エアコン清掃業者との打ち合わせ
アイデア(青色付箋):
- ヘッドスパメニューの企画
- 常連様向けイベント検討
- 新しいカラー剤の試用
付箋ボードの作り方
必要なもの
- コルクボードまたはホワイトボード
- 付箋(3色以上)
- マジックペン
設置場所のポイント
- 必ず目に入る場所:レジ前、事務机の正面など
- 手の届く範囲:付箋の貼り替えがすぐにできる
- スタッフからも見える位置:共有すべきタスクがある場合
レベルアップ技:フィニッシュノートとの組み合わせ
完了した付箋を捨てるのではなく、「フィニッシュノート」という専用ノートに貼っていく方法もあります。
フィニッシュノートの効果
- 自分がやったことの記録になる
- 落ち込んだ時に見返すと「こんなにやってるじゃん!」と元気になる
- スタッフに対しても「店長、いつも頑張ってますね」と評価される
よくある失敗と対策
失敗1:付箋を貼りすぎて収拾がつかない
対策:「同時に見える付箋は最大10枚まで」というルールを作る
失敗2:付箋が風で飛んでしまう
対策: 風の当たらない場所に設置するか、透明フィルムで覆う
失敗3:字が小さくて読めない
対策: 太めのマジックペンを使い、必ず大きな字で書く
デジタル時代になぜアナログ付箋なのか?
「スマホアプリの方が便利では?」という質問をよく受けますが、付箋には決定的な優位性があります。
視覚的インパクト
スマホは開かないと見えませんが、付箋は常に視界に入ります。
物理的な達成感
画面をタップするより、実際に剥がす方が脳に強い「完了シグナル」を送ります。
簡単な共有
スタッフとの情報共有も、付箋ボードなら一目瞭然です。
今日から始める3ステップ
ステップ1:付箋とボードを用意する
まずは文房具店で付箋3色とコルクボードを購入しましょう。
ステップ2:明日のタスクを3つ書く
今日の夜、明日やることを3つだけ付箋に書いて貼ります。
ステップ3:1つ完了するごとに剥がす
完了した瞬間に付箋を剥がし、達成感を味わいましょう。
まとめ:見える化が行動を変える
付箋タスク管理の最大の効果は「見える化」です。
やるべきことが常に視界に入ることで、「あ、そうだった!」という思い出しが激減し、着実にタスクを完了できるようになります。
騙されたと思って、今日から試してみてください。1週間後には、きっと「なんでもっと早くやらなかったんだろう」と思うはずです。
次回は「フィニッシュノートで達成感を蓄積する方法」について、さらに詳しくお伝えします。
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