本当はどうありたいか?を見つける質問法

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本当はどうありたいか?を見つける質問法

「何がしたいかわからない」 「目標を立てろと言われても、正直どうありたいかがピンとこない」 「毎日忙しくて、本当は何を望んでいるのか考える暇もない」

こんな悩みを抱えていませんか?

実は、多くの人が 「本当はどうありたいか」を見失っている のが現代の大きな問題です。特に飲食店や美容室を経営している方は、日々の業務に追われて、自分の本当の望みを見つめる時間がないのが現実でしょう。

しかし、本当の望みを見つけることができれば、仕事も人生も劇的に変わります。目標が明確になり、モチベーションが湧き、行動力が生まれ、結果として成功へと導かれるのです。

この記事では、忙しい経営者でも簡単に実践できる、「本当はどうありたいか?」を発見するための具体的な質問法を、分かりやすく解説します。

目次

なぜ「本当の望み」を見つけるのが難しいのか

現代人が抱える3つの障害

障害1:「べき」思考の支配

「べき」思考とは: 「経営者なら売上を上げるべき」 「飲食店なら美味しい料理を作るべき」 「美容師なら技術を磨くべき」

こうした「〜べき」という考えが強すぎて、自分が本当に何をしたいかが見えなくなってしまう 状態です。

具体例:

  • 本当はお客さんとの会話を楽しみたいのに、「売上を上げるべき」と思って営業ばかり考える
  • 本当は創作料理を作りたいのに、「定番メニューを出すべき」と思って個性を殺す
  • 本当は技術指導をしたいのに、「店の経営に集中すべき」と思って夢を諦める

障害2:他人の期待への過剰適応

他人の期待とは:

  • 家族の期待「安定した経営をしてほしい」
  • お客さんの期待「いつも同じサービスを提供してほしい」
  • スタッフの期待「給料を上げてほしい」
  • 同業者の期待「業界の常識に従ってほしい」

これらの期待に応えようとするあまり、自分の本当の望みが埋もれてしまう のです。

障害3:忙しさによる思考停止

日常の忙しさ:

朝:開店準備
昼:お客さん対応
夕方:仕込み・清掃
夜:明日の準備
休日:疲れて休むだけ

この繰り返しで、「自分は何がしたいのか?」を考える時間も余裕もない 状態になってしまいます。

本当の望みを見つける「5段階質問法」

第1段階:現状認識の質問

まずは今の状況を客観的に把握することから始めます。

質問1:「今、何に一番時間を使っていますか?」

紙に書き出してみてください:

  • 実際の作業時間
  • 考えている時間
  • 悩んでいる時間

質問2:「今の生活で、最もストレスを感じることは何ですか?」

正直に答えてください:

  • 人間関係のストレス
  • 経営上のストレス
  • 技術的なストレス
  • 将来への不安

質問3:「今の生活で、最も楽しいと感じる瞬間はいつですか?」

小さなことでも構いません:

  • お客さんに喜んでもらえた時
  • 新しい技術を覚えた時
  • スタッフと笑い合った時
  • 一人でゆっくりできた時

第2段階:欲求発見の質問

次に、心の奥にある本当の欲求を探ります。

質問4:「もしお金の心配が一切なかったら、何をしたいですか?」

現実を一切考えずに答えてください:

  • 世界中を旅したい
  • 料理の修行をしたい
  • 技術を教える学校を作りたい
  • 家族ともっと時間を過ごしたい

質問5:「子供の頃、将来何になりたいと思っていましたか?」

最初に思い浮かんだものを大切にしてください:

  • その夢は今でも心のどこかにありますか?
  • その夢の要素で、今でも実現可能なものはありませんか?

質問6:「他人の目を全く気にしなくていいとしたら、どんな生活をしたいですか?」

恥ずかしがらずに想像してください:

  • 小さなカフェでのんびり営業したい
  • 高級サロンで少数のお客さんを大切にしたい
  • 地方で自然に囲まれて店を開きたい

第3段階:価値観発見の質問

あなたが本当に大切にしたいものを見つけます。

質問7:「人生で最も大切にしたい価値は何ですか?」

以下から3つ選んで、順番をつけてください:

  • 家族との時間
  • 仕事での成功
  • 健康
  • 自由
  • 創造性
  • 人との繋がり
  • 安定
  • 冒険・挑戦
  • 貢献・社会への影響

質問8:「100歳になった時、どんな人生だったと振り返りたいですか?」

具体的に想像してください:

  • 「多くの人に喜んでもらえる料理を作った人生だった」
  • 「たくさんの人を美しくして、自信を与えた人生だった」
  • 「家族と幸せな時間をたくさん過ごした人生だった」

第4段階:感情確認の質問

本当の望みは、感情と深く結びついています。

質問9:「どんな時に最も生き生きとした気持ちになりますか?」

体験を思い出してください:

  • 新しいメニューを考えている時
  • お客さんの髪型が決まった瞬間
  • スタッフが成長した時
  • 一人で創作活動をしている時

質問10:「もし今すぐ1億円もらえたら、真っ先に何をしますか?」

最初に思い浮かんだことが重要です:

  • 店を改装したい
  • 海外で修行したい
  • 家族に恩返ししたい
  • 新しいことに挑戦したい

第5段階:統合・明確化の質問

最後に、これまでの答えを統合して、本当の望みを明確にします。

質問11:「これまでの質問の答えを見て、共通している要素は何ですか?」

パターンを見つけてください:

  • 「人の喜ぶ顔が見たい」が多く出てくる
  • 「創造的なことをしたい」が共通している
  • 「自由な時間がほしい」が根底にある

質問12:「その共通要素を満たすために、具体的に何をすれば良いでしょうか?」

現実的な行動を考えてください:

  • お客さんとの会話時間を増やす
  • 新メニュー開発の時間を作る
  • 自分の技術を教える機会を作る

実践事例:質問法で人生が変わった経営者たち

飲食店経営者の事例:「本当の望み」発見で売上3倍

Aさん(居酒屋経営)の場合:

質問実践前の状況:

  • 毎日同じメニューを作る繰り返し
  • 売上は平行線で将来が不安
  • 何のために店をやっているか分からない
  • スタッフとの関係もギクシャク

5段階質問法の実践結果:

第1段階:現状認識

  • 一番時間を使っているのは「心配すること」
  • 最大のストレスは「将来への不安」
  • 楽しい瞬間は「常連さんとの会話」

第2段階:欲求発見

  • お金の心配がなければ「料理教室をしたい」
  • 子供の頃の夢は「料理人」
  • 他人の目を気にしなければ「創作料理に挑戦したい」

第3段階:価値観発見

  • 最も大切な価値は「人との繋がり」「創造性」
  • 100歳での振り返り「多くの人に料理の楽しさを教えた人生」

第4段階:感情確認

  • 生き生きする時「新しい料理を考えている時」
  • 1億円もらったら「料理学校を作りたい」

第5段階:統合・明確化

  • 共通要素「料理を通じて人の人生を豊かにしたい」
  • 具体的行動「店で料理教室を開催する」

実践後の変化(1年後):

  • 月2回の料理教室を開始
  • 参加者が常連客に → 売上3倍に
  • 料理への情熱が復活
  • スタッフも活き活きと働くように
  • 地域メディアで紹介される人気店に

Aさんの感想: 「質問に答えていくうちに、自分が本当は『料理を教えたい』という気持ちを持っていることに気づきました。それを実現したら、お客さんも増えて、自分も楽しくなって、すべてが良い方向に回り始めました。」

美容室経営者の事例:「本当の望み」で地域No.1サロンに

Bさん(美容室経営)の場合:

質問実践前の状況:

  • 技術に自信が持てない
  • 価格競争で疲弊
  • 本当にこの仕事が好きなのか迷い
  • 将来のビジョンが見えない

5段階質問法の実践結果:

第1段階:現状認識

  • 一番時間を使っているのは「技術の不安を考えること」
  • 最大のストレスは「お客さんに満足してもらえているか分からない」
  • 楽しい瞬間は「お客さんが鏡を見て笑顔になる時」

第2段階:欲求発見

  • お金の心配がなければ「世界中の美容技術を学びたい」
  • 子供の頃の夢は「人を美しくする人」
  • 他人の目を気にしなければ「一人一人にもっと時間をかけたい」

第3段階:価値観発見

  • 最も大切な価値は「人との繋がり」「美しさの創造」
  • 100歳での振り返り「多くの人を美しくして、自信を与えた人生」

第4段階:感情確認

  • 生き生きする時「お客さんの変身を手伝っている時」
  • 1億円もらったら「最高の技術を学んで、最高のサロンを作りたい」

第5段階:統合・明確化

  • 共通要素「美しさを通じて人の人生に自信を与えたい」
  • 具体的行動「一人一人のお客さんともっと深く向き合う」

実践後の変化(1年後):

  • カウンセリング時間を2倍に延長
  • お客さん一人一人のライフスタイルに合わせた提案
  • 技術向上への投資を大幅に増加
  • 客単価が70%向上
  • リピート率95%の地域No.1サロンに

Bさんの感想: 「質問に答えていく中で、自分は『技術』ではなく『お客さんの人生を美しくしたい』ということが本当の望みだと気づきました。そこに集中したら、技術も自然と向上し、お客さんにも喜んでもらえるようになりました。」

質問法を実践する際の5つのコツ

コツ1:正解を求めない

間違った考え方: 「正しい答えを出さなければいけない」

正しい考え方: 「今の率直な気持ちを大切にする」

最初の答えが重要です。深く考えすぎず、心に最初に浮かんだことを大切にしてください。

コツ2:現実的制約を無視する

間違った考え方: 「現実的に無理だから書かない」

正しい考え方: 「まずは本当の気持ちを認める」

お金、時間、能力の制約は後で考えます。まずは心の声に素直になることが大切です。

コツ3:他人の目を完全に無視する

間違った考え方: 「こんなことを言ったら笑われるかも」

正しい考え方: 「自分の人生は自分が決める」

この質問は自分のためだけのものです。他人がどう思うかは全く関係ありません。

コツ4:時間をかけて深掘りする

間違った考え方: 「すぐに答えを出さなければいけない」

正しい考え方: 「何日かけても良いから丁寧に向き合う」

忙しい日常の中でも、少しずつ時間を取って、深く自分と向き合ってください。

コツ5:書き留めて見返す

間違った考え方: 「頭の中で考えれば十分」

正しい考え方: 「書いて見えるようにする」

必ず紙やスマホに書き留めて、後で見返せるようにしてください。時間が経つと新しい発見があります。

今日から始める実践プラン

1週目:基礎質問(質問1〜6)

月曜日:現状認識

  • 質問1、2に30分かけて答える
  • 率直な気持ちを書き出す

水曜日:楽しさの発見

  • 質問3に時間をかけて答える
  • 小さな喜びも見逃さない

金曜日:本当の欲求

  • 質問4、5、6にじっくり答える
  • 恥ずかしがらずに自由に書く

2週目:深掘り質問(質問7〜10)

月曜日:価値観の発見

  • 質問7、8に時間をかける
  • なぜその価値が大切なのかも考える

水曜日:感情の確認

  • 質問9、10に正直に答える
  • 感情の動きを大切にする

金曜日:振り返り

  • 1週目と2週目の答えを見比べる
  • 共通点や変化を発見する

3週目:統合と行動計画

月曜日:統合

  • 質問11、12で全体を統合
  • 本当の望みを明確にする

水曜日:行動計画

  • 具体的にできることを3つ決める
  • 小さな一歩から始める

金曜日:実行開始

  • 決めた行動を実際に始める
  • 結果を記録する

まとめ:本当の望みを見つけて人生を変える

「本当はどうありたいか?」を見つけることは、人生を劇的に変える第一歩です。

5段階質問法の要点:

  1. 現状認識 – 今の状況を客観視する
  2. 欲求発見 – 心の奥の本当の欲求を探る
  3. 価値観発見 – 大切にしたい価値を明確にする
  4. 感情確認 – 感情と結びついた望みを発見する
  5. 統合・明確化 – すべてを統合して具体的な行動を決める

実践のコツ:

  • 正解を求めず、率直な気持ちを大切に
  • 現実的制約は一旦無視
  • 他人の目を完全に無視
  • 時間をかけて深掘り
  • 必ず書き留めて見返す

今日から始められること: まずは質問1「今、何に一番時間を使っていますか?」に30分かけて答えてみてください。紙に書き出すことで、きっと新しい発見があるはずです。

本当の望みを見つけることができれば、仕事への情熱が復活し、明確な目標が生まれ、行動力が湧いてきます。そして最終的には、あなたらしい成功と幸せを手に入れることができるでしょう。


今日のアクション: 今すぐ紙とペンを用意して、質問1「今、何に一番時間を使っていますか?」に答えてください。思いつくまま、正直に書き出してください。これが、あなたの本当の望みを見つける旅の始まりです。

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この記事を書いた人

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区)
自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。

市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。

取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。

お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。

こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。

発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。

会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。

コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。

どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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