考え方→行動→結果の黄金サイクルを回す方法

考え方→行動→結果の黄金サイクルを回す方法

「なぜあの人はいつもうまくいくのに、自分はうまくいかないんだろう?」
「同じようなことをやっているのに、なぜ結果が違うんだろう?」

こんな疑問を持ったことはありませんか?

実は、成功する人には 「黄金サイクル」 というものが回っています。それは 考え方→行動→結果 の順番で良い循環が起こっているのです。

この記事では、この黄金サイクルの仕組みと、あなたのお店でも同じサイクルを回す具体的な方法を分かりやすく解説します。

目次

黄金サイクルとは何か

3つの要素の連鎖反応

黄金サイクルとは、以下の3つが順番に影響し合って、どんどん良くなっていく仕組みです。

考え方 → 行動 → 結果 → 考え方 → 行動 → 結果 → ...

各要素の説明:

考え方: 物事をどう捉えるか、どんな気持ちで取り組むか
行動: 実際に何をするか、どんな風に動くか
結果: 行動によって生まれる成果や現実

なぜ「考え方」がスタートなのか

多くの人は「行動を変えれば結果が変わる」と思っていますが、実は 考え方が全ての出発点 なのです。

理由:

  • 考え方が変わると、自然と行動も変わる
  • 同じ行動でも、考え方によって質が全く違う
  • 良い考え方は、継続的な行動を生み出す
  • 悪い考え方は、せっかくの行動も台無しにしてしまう

成功する人の黄金サイクル実例

飲食店経営者Aさんの場合

考え方の変化:
「お客さんに喜んでもらうことが一番の幸せ」

行動の変化:

  • 毎朝「今日はどうやってお客さんを喜ばせようか」と考える
  • お客さんの好みを覚えて、おすすめを提案する
  • 料理の説明を楽しそうに話す
  • お客さんの反応をよく観察する

結果:

  • お客さんがリピーターになる
  • 口コミで新規客が増える
  • 売上が20%アップ
  • お客さんから感謝の言葉をもらう

さらに良い考え方に:
「やっぱりお客さんの笑顔が最高!もっと喜ばせたい」

さらに良い行動に:
新メニュー開発、サービス向上など、より積極的な行動

さらに良い結果に:
地域で評判の店になり、売上も大幅向上

美容室経営者Bさんの場合

考え方の変化:
「お客さんをキレイにして、自信を持ってもらいたい」

行動の変化:

  • カウンセリング時間を長く取る
  • お客さんのライフスタイルに合った提案をする
  • 技術向上のための練習時間を増やす
  • アフターケアの説明を丁寧にする

結果:

  • お客さんの満足度が向上
  • 客単価がアップ
  • 予約が取りにくい人気店になる
  • お客さんからの紹介が増える

さらに良い考え方に:
「もっと技術を磨いて、お客さんの理想を叶えたい」

さらに良い行動に:
新技術の習得、最新トレンドの勉強など

さらに良い結果に:
地域で一番の技術力と評判を獲得

悪いサイクル(デススパイラル)の例

よくある悪いサイクル

悪い考え方:
「どうせうまくいかない」「お客さんは厳しい」

悪い行動:

  • 最低限のことしかしない
  • 新しいことに挑戦しない
  • お客さんとの会話を避ける
  • 改善することをやめる

悪い結果:

  • お客さんが離れていく
  • 売上が下がる
  • 評判が悪くなる
  • スタッフのやる気も下がる

さらに悪い考え方に:
「やっぱりダメだった」「この業界は厳しい」

どんどん悪い方向へ…

黄金サイクルを回すための5つのステップ

ステップ1:現在の考え方を見直す

やり方:
今、どんな考え方で仕事をしているかを客観的に見つめ直す

チェック項目:
□ お客さんのことをどう思っているか?
□ 自分の仕事をどう捉えているか?
□ 困難な状況をどう考えているか?
□ 未来に対してどんな気持ちを持っているか?
□ スタッフや周りの人をどう見ているか?

良い考え方の例:

  • 「お客さんは大切なパートナー」
  • 「この仕事を通じて人を幸せにできる」
  • 「困難は成長のチャンス」
  • 「未来は明るく、可能性に満ちている」
  • 「周りの人は支えてくれる仲間」

ステップ2:理想の考え方を決める

やり方:
「こんな考え方ができたらいいな」という理想を具体的に決める

決め方のコツ:

  • 成功している人の考え方を参考にする
  • 自分が一番やる気になる考え方を選ぶ
  • 実現可能で、続けられるものにする

飲食店での理想的な考え方例:

  • 「美味しい料理でお客さんの一日を幸せにする」
  • 「このお店がお客さんの心の支えになる」
  • 「料理を通じて地域の人々をつなげる」

美容室での理想的な考え方例:

  • 「お客さんの魅力を最大限に引き出す」
  • 「キレイになって自信を持ってもらう」
  • 「お客さんの人生をより輝かせるサポートをする」

ステップ3:考え方を変えるための習慣を作る

毎朝の習慣:

  • 理想の考え方を紙に書いて、声に出して読む
  • 「今日はこの考え方で一日を過ごす」と決める
  • 今日の目標を理想の考え方に基づいて設定する

日中の習慣:

  • 困ったことがあったら、理想の考え方で捉え直す
  • お客さん対応の前に、理想の考え方を思い出す
  • 良いことがあったら、考え方のおかげだと認識する

夜の習慣:

  • 今日、理想の考え方で行動できたことを振り返る
  • うまくいったこと、改善できることを記録する
  • 明日はもっと良い考え方で過ごそうと決める

ステップ4:考え方に合った行動を設計する

行動設計の方法:
理想の考え方を持った人なら、どんな行動を取るかを具体的に考える

飲食店での行動例:
考え方:「美味しい料理でお客さんの一日を幸せにする」

  • 毎朝、食材の鮮度を入念にチェックする
  • お客さんの表情を見ながら料理を提供する
  • 「今日の料理はいかがでしたか?」と必ず聞く
  • お客さんの好みを覚えて、次回に活かす

美容室での行動例:
考え方:「お客さんの魅力を最大限に引き出す」

  • カウンセリングで、お客さんの魅力を見つける質問をする
  • その人に最も似合うスタイルを提案する
  • 施術中も「とても似合っていますね」と声をかける
  • 自宅でのスタイリング方法を丁寧に教える

ステップ5:結果を考え方の改善に活かす

良い結果が出たとき:

  • 「この考え方は正しかった」と確信を深める
  • 「もっとこの考え方を大切にしよう」と決める
  • 成功体験を記録して、考え方を強化する

期待した結果が出なかったとき:

  • 「考え方は良いが、行動をもっと工夫しよう」
  • 「考え方をより具体的にしてみよう」
  • 失敗を学びと捉えて、考え方をアップデートする

黄金サイクル加速のための環境作り

物理的環境の整備

考え方を思い出せる環境:

  • 理想の考え方を書いた紙を見えるところに貼る
  • 成功体験や感謝の手紙を飾る
  • やる気が出る写真や言葉を配置する

行動しやすい環境:

  • 必要な道具や資料をすぐ手に取れる場所に置く
  • 集中できる作業スペースを作る
  • お客さんとのコミュニケーションが取りやすい配置にする

人間関係の環境

応援してくれる人との関係:

  • 同じような考え方を持った仲間を見つける
  • 成功している先輩からアドバイスをもらう
  • 家族や友人に理想の考え方を話して、応援してもらう

お客さんとの良い関係:

  • お客さんからのフィードバックを積極的に求める
  • 感謝の言葉をもらったら、大切に保管する
  • お客さんとの良い関係を考え方の栄養にする

黄金サイクル実践の成功事例

飲食店の事例:考え方の転換で売上2倍

Cさん(定食屋)の場合:

元の考え方:
「安くて量の多い定食を出していれば、お客さんは来る」

問題:
価格競争に疲れ、利益が出ない状況が続いていた

考え方の転換:
「お客さんの健康と笑顔を一番に考えよう」

新しい行動:

  • 地元の新鮮な野菜を使った健康定食を開発
  • お客さんの健康状態を気にかける声かけを始める
  • 栄養バランスの説明をメニューに追加
  • 「今日も元気に頑張ってくださいね」と送り出す

結果:

  • 客単価が300円アップ
  • 健康志向の新規客が増加
  • リピート率80%を達成
  • 1年後、売上が2倍になった

サイクルの継続:
成功により「お客さんの健康が一番」という考え方がさらに強くなり、より良いサービスへの挑戦が続いている

美容室の事例:考え方の変化で予約殺到店に

Dさん(美容室)の場合:

元の考え方:
「流行の髪型を上手に作れれば、お客さんは満足する」

問題:
技術には自信があるが、リピート率が低く、口コミも少なかった

考え方の転換:
「お客さん一人一人の人生をより素敵にするお手伝いをしよう」

新しい行動:

  • ライフスタイルや職業に合わせた髪型提案
  • お客さんの悩みや希望を深く聞くカウンセリング
  • 「この髪型で新しい自分を楽しんでくださいね」と励ます
  • 次回来店時には前回の髪型の調子を必ず聞く

結果:

  • 客単価が40%アップ
  • 予約が3週間先まで埋まる人気店に
  • お客さんからの紹介が月10人以上
  • 地域の美容雑誌に取材される

サイクルの継続:
お客さんの人生に関わることの喜びを実感し、さらに深いサービスを追求するようになった

まとめ:考え方が全ての始まり

黄金サイクルの最も重要なポイントは、考え方が全ての出発点 だということです。

覚えておいてほしいこと:

  1. 考え方が行動を決める – 良い考え方は自然と良い行動を生み出す
  2. 行動が結果を作る – 考え方に基づいた行動は良い結果につながる
  3. 結果が考え方を強化する – 良い結果が出ると考え方に確信が持てる
  4. サイクルは加速する – 回せば回すほど、どんどん良くなっていく
  5. 継続が力になる – 毎日少しずつでも続けることが大切

今日から始められること:
まずは「どんな考え方で仕事をしたいか」を決めることから始めてください。考え方が変わると、自然と行動も変わり、結果も変わってきます。

あなたも今日から、この黄金サイクルを回して、理想のお店を作ってください。

次のステップ

黄金サイクルの基本を理解したら、次は成功者と失敗者の思考パターンの違いについて学びましょう。

次の記事「成功者と失敗者の思考パターンの決定的な違い」では、なぜ同じような環境にいても結果が大きく異なるのか、その思考の秘密について詳しく解説します。


今日のアクション:
今すぐ紙とペンを用意して、「理想の考え方」を1つ書き出してください。例えば「お客さんの笑顔が一番の宝物」「この仕事を通じて人を幸せにする」など。そして明日一日、その考え方で過ごしてみてください。きっと今までとは違う行動と結果を体験できるはずです。​​​​​​​​​​​​​​​​

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この記事を書いた人

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区)
自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。

市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。

取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。

お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。

こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。

発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。

会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。

コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。

どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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