周りの意見に流されて元に戻ってしまう人の特徴

「よし、今度こそ新しいことに挑戦するぞ!」と決意したのに、家族や友人、お客さんから「本当に大丈夫?」「やめておいた方がいいんじゃない?」と言われると、だんだん不安になって結局元通り…

こんな経験はありませんか?

実は、周りの意見に流されやすい人には 共通する特徴 があります。この特徴を知ることで、他人の意見に振り回されずに自分の道を進めるようになります。

この記事では、なぜ人は周りの意見に流されてしまうのか、そしてその対策を分かりやすく解説します。

目次

なぜ人は周りの意見に流されるのか

人間は群れで生きる動物

人間は太古の昔から 群れで生活してきた動物 です。

群れから外れることの恐怖:

  • 一人では生きていけない
  • 仲間外れにされたら生き残れない
  • みんなと違うことをするのは危険
  • 周りに合わせていれば安全

この本能が現代でも働いているため、周りと違うことをするのが怖く感じるのです。

現代では群れのルールが変わった

昔の群れ: みんなと同じことをしていれば安全
今の社会: 変化できる人だけが生き残れる

つまり、昔の本能のままでは現代では通用しないのです。

周りの意見に流されやすい人の5つの特徴

特徴1:承認欲求が強い人

こんな人:

  • 「いいね」の数を気にする
  • 人から褒められたい気持ちが強い
  • 批判されることを極度に恐れる
  • 周りから嫌われたくない

なぜ流されやすいのか:
自分の価値を他人の評価で決めているため、反対されると「自分は間違っているのかも」と思ってしまいます。

飲食店での例:
新メニューを考えていても、常連客に「今のメニューの方がいいよ」と言われると、「お客さんに嫌われたくない」と思ってやめてしまう。

美容室での例:
新しい技術を学ぼうとしても、他のスタイリストに「そんなの覚える必要ないよ」と言われると、「変な人だと思われたくない」とやめてしまう。

特徴2:自信がない人

こんな人:

  • 「自分の判断は間違っているかも」と思いがち
  • 他人の方が正しいと感じる
  • 失敗を極度に恐れる
  • 「どうせ自分には無理」と思っている

なぜ流されやすいのか:
自分の判断に確信が持てないため、他人の意見の方が正しく聞こえてしまいます。

飲食店での例:
店舗改装を計画していても、「本当にお客さんが喜ぶかな?」「失敗したらどうしよう」と不安になり、家族に「やめておいた方がいい」と言われると従ってしまう。

美容室での例:
価格改定を考えていても、「お客さんが離れるかも」と不安で、同業者に「値上げは危険だよ」と言われると諦めてしまう。

特徴3:情報収集しすぎる人

こんな人:

  • いろんな人の意見を聞きたがる
  • ネットで検索しまくる
  • 本をたくさん読む
  • セミナーに頻繁に参加する

なぜ流されやすいのか:
情報が多すぎて、結局何が正しいか分からなくなります。そして最後に聞いた意見に流されがちです。

飲食店での例:
新しい集客方法を調べすぎて、「SNSがいい」「チラシがいい」「口コミがいい」など様々な意見に混乱し、結局何もしない。

美容室での例:
新サービスについて調べすぎて、「絶対やった方がいい」「リスクが高い」など正反対の意見を聞いて、決められなくなる。

特徴4:決断を先延ばしする人

こんな人:

  • 「もう少し考えてから」が口癖
  • 完璧になるまで始めたくない
  • リスクを避けたがる
  • 現状に満足している(つもり)

なぜ流されやすいのか:
決断を先延ばししている間に、周りからの反対意見がどんどん蓄積されて、結局やらない理由が増えてしまいます。

飲食店での例:
新メニューの導入を「もう少し研究してから」と先延ばししているうちに、周りから「そんなに慎重になる必要ある?」「今のままでいいじゃない」と言われて諦める。

美容室での例:
店舗改装を「もう少しお金が貯まってから」と先延ばししているうちに、「そんなにお金をかける必要ない」「今のお店で十分」という意見に流される。

特徴5:人の感情に敏感すぎる人

こんな人:

  • 相手の表情や声のトーンを気にしすぎる
  • 「申し訳ない」と思いやすい
  • 相手を不快にさせたくない
  • 平和主義で争いを避けたがる

なぜ流されやすいのか:
相手が少しでも嫌そうな顔をすると、「悪いことをしている」と感じて自分の意見を引っ込めてしまいます。

飲食店での例:
価格改定の話をしたときに、常連客が「えっ?」という顔をしただけで、「お客さんを困らせてしまう」と感じて値上げを諦める。

美容室での例:
新しいサービスの説明をしたときに、スタッフが困った顔をしただけで、「みんなに迷惑をかけている」と感じてやめてしまう。

周りの意見に流されない方法

方法1:自分の軸を明確にする

やり方:
なぜそれをやりたいのか、理由をハッキリさせる

具体的な手順:

  1. 紙に「なぜこれをやりたいのか」を書く
  2. 「それによって誰が幸せになるのか」を書く
  3. 「やらなかったらどうなるのか」を書く
  4. これを毎日読み返す

例(飲食店):
新メニュー導入の理由

  • お客さんにもっと喜んでもらいたい
  • 健康志向のお客さんにも来てもらいたい
  • 競合店との差別化を図りたい
  • やらなければお客さんが他店に流れる可能性がある

方法2:意見を分類する

聞く価値のある意見:

  • 実際に経験した人の意見
  • 専門知識を持った人の意見
  • あなたの成功を願ってくれる人の意見
  • 具体的なアドバイスがある意見

聞き流すべき意見:

  • 経験のない人の憶測
  • 感情的な反対意見
  • 足を引っ張ろうとする人の意見
  • 具体性のない批判

方法3:相談する人を限定する

相談すべき人(3人まで):

  1. 同じような経験をした先輩経営者
  2. 専門知識を持った信頼できる人
  3. あなたのことを本当に理解してくれる家族や友人

相談してはいけない人:

  • 批判的な人
  • 心配性すぎる人
  • 嫉妬深い人
  • 変化を嫌う人

方法4:期限を決めて決断する

やり方:
「〇月〇日までに決める」と期限を設定し、それまでに集めた情報で判断する

期限の目安:

  • 小さな変化:1週間
  • 中くらいの変化:1ヶ月
  • 大きな変化:3ヶ月

方法5:小さくテストする

考え方:
いきなり大きく変えるのではなく、小さくテストしてから判断する

例(飲食店):
新メニューを正式導入する前に、1週間限定で試してみる

例(美容室):
新サービスを本格導入する前に、モニター客で試してみる

実際の成功事例

飲食店の事例:周りの反対を乗り越えた価格改定

Cさん(カフェ)の場合:

挑戦: メニューの価格改定

周りの反対意見:

  • 家族:「お客さんが来なくなるよ」
  • 常連客:「値上げしないでほしい」
  • 同業者:「うちの地域で値上げは無理」

流されない対策:

  1. 自分の軸を明確化: 「良い材料を使って、お客さんにもっと美味しいものを提供したい」
  2. 相談相手を限定: 成功している先輩カフェオーナー1人だけに相談
  3. 期限を設定: 1ヶ月以内に決断すると決める
  4. 小さくテスト: 新商品だけ先に新価格で販売

結果: 3ヶ月後、売上20%アップ、お客さんからの満足度も向上

美容室の事例:周りの反対を乗り越えた新サービス導入

Dさん(美容室)の場合:

挑戦: ブライダル専門サービスの開始

周りの反対意見:

  • スタッフ:「忙しいのに新しいことは無理」
  • 家族:「リスクが高すぎる」
  • 他の美容師:「そんなニッチな市場では稼げない」

流されない対策:

  1. 自分の軸を明確化: 「花嫁さんの一生の思い出作りに貢献したい」
  2. 情報収集を限定: ブライダル専門で成功している美容師1人から話を聞くだけ
  3. 期限を設定: 2ヶ月以内に開始すると決める
  4. 小さくテスト: 友人の結婚式で無料で試してみる

結果: 1年後、ブライダル専門サービスが売上の40%を占める主力事業に

周りの意見との上手な付き合い方

反対意見を聞いたときの対応

ステップ1:感謝する
「心配してくれてありがとう」

ステップ2:理由を説明する
「私がこれをやりたい理由は…」

ステップ3:境界線を引く
「でも、最終的には自分で決めたいんです」

ステップ4:関係を維持する
「応援してもらえると嬉しいです」

批判されたときの心構え

覚えておくこと:

  • 批判する人も、恐怖心から反対している
  • あなたが成功することで、自分が取り残される不安がある
  • 100%の人に理解してもらうのは不可能
  • 批判されるということは、注目される価値のあることをしている証拠

まとめ:自分の人生は自分で決める

周りの意見に流されやすいのは、人間の自然な性質 です。でも、現代では自分で考えて行動できる人だけが成功します。

大切なポイント:

  1. 自分の軸を持つ – なぜやりたいのかを明確にする
  2. 相談相手を選ぶ – 誰の意見を聞くかを慎重に決める
  3. 期限を決める – ダラダラ悩まずに決断する
  4. 小さくテストする – リスクを抑えながら挑戦する
  5. 完璧を求めない – 80%の確信があれば始める

周りの意見は参考程度に聞いて、最後は 自分の心の声 に従ってください。あなたの人生を決めるのは、あなた自身です。

次のステップ

周りの意見に流されない方法を理解したら、次は人生のパターンについて学びましょう。

次の記事「恋人が変わっても同じパターンを繰り返す心理学」では、なぜ人は同じような問題を繰り返してしまうのか、その心の仕組みについて分かりやすく解説します。


今日のアクション:
今すぐ紙とペンを用意して、「最近、周りの意見で迷っていること」を1つ書き出してください。そして、「なぜ自分はそれをやりたいのか」を3つ書いてみてください。この3つの理由が、あなたの軸になります。迷ったときは、この軸に戻って判断してください。​​​​​​​​​​​​​​​​

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この記事を書いた人

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区)
自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。

市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。

取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。

お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。

こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。

発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。

会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。

コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。

どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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